虫の遺伝子同定業務

Earth Environmental Service Co., Ltd.
ESCO News Letter
第2巻 第9号
発行日 2013年5月20日
スタート
虫の遺伝子同定業務
夏場は50検体を超える
虫の混入クレーム!
食品をはじめ医薬品や化粧品などを
製造する多くの事業所では、製品への異
物混入防止に積極的に取り組んでいま
す。し か し、虫 や 毛 髪、植 物 片、プ ラ ス
チック片、金属片あるいは微生物の悪変
も含め異物の混入クレ-ムはなかなかな
くならないのが現状であり、弊社にも毎日
のように異物検定の依頼が寄せられてい
ます。依然として、その中でも虫の検定依
頼はとくに多く、1日20-30検体ほどを対応
しており、夏場には50検体を超えることも
あります。そのような状況から、弊社でも、
事業所での異物混入防止への取組みを
しました!
支援すべく、迅速かつ効果的な対策を講
じるための分析技術の開発や活用にも積
極的に取り組んでいます。
「もっと詳細に」の声にお応えします。
これまで、虫の検定といえば、デジタル
マイクロスコ-プによる外部形態観察が
主であり、「科レベル」での同定が中心で
した。そのような中、最近では「属レベル
や種レベル」まで調べてほしいとの要望が
 虫異物よりDNAを抽出し、ミトコンドリア
DNA内のCO1領域のDNA塩基配列解析
を行います。
 得られたDNA塩基配列を既知のデータ
ベースと相同性検索を行い、同定および
推定された動物種を報告致します。
分析方法
えるべく、依頼されました虫について遺伝
子同定による検定の受入れ準備を進め、
この度、微生物(ウイルスを除く)に加え
て、虫の遺伝子同定の受入れを開始す
ることになりました。
著しく劣化していた場合、複数種の異物
が混在し分離が不可能な場合、または付
着物が多い場合などには同定が困難とな
る可能性があります。
 DNA塩基配列が得られてもデータベース
に登録が無い種の場合、明確な結果が
得られない事があります。
 日本バーコードオブライフ・イニシアチブ
 良好な結果が得られない場合、最大2回
(JBOLI)のプロトコルに準じた方法を用い
て、迅速で精度の高い同定を行います。
まで検査を行います。上記の原因を含め
良好な結果が得られない場合は同定作
業を中止させて頂きます。
注意事項
 検査には通常50mg以上が必要です。検
 同定作業が途中で終了した場合はそれ
体量が少ない場合(約10mgを目安)、十
分な量のDNAが得られない事があります
ので事前にご相談下さい。
までに掛かった実費(10,000円)を申し受
けます。
検査価格
30,000円/試料
納
期※1
4~7営業日
虫の遺伝子同定業務
スタートしました。
1
遺伝子分析検査の流れ
2
増えてきており、弊社ではその要望に応
 加圧、加熱、乾燥、発酵等によりDNAが
分析内容
この号の内容
※1:弊社総合分析センターに検体が午
前中に到着した場合の納期となり
ます。午後に検体が到着した場合
は更に1営業日を頂きます。
■ バイオフィルム形成に注意を!!
バイオフィルムとは、細菌が集まって作る膜のこと
で、細菌と、細菌が分泌する粘着性の強い物
質でできており、都合の良い生息条件を獲得し
て仲間を増やす。通常、数種類の細菌が集まっ
ている場合が多いとされている。厚さは数10μ
m~1mm程度で、ヌルヌルしており、身近では台
所や風呂場のタイルや排水口など水を介在す
る場所でよく見られる。
食品の腐敗の原因となることも多く、生ハムなど
食肉加工品ではリステリア菌によるバイオフィル
ムが問題となる。製造工程では長い配管やデッ
ドエンド部、製品移送配管、ホールディングタン
ク、ホース類など、環境では床、壁、天井、排水
溝、コンベア、装置の下面部やラフな表面など、
クーリングタワーや熱交換機などにも見られる。
バイオフィルム中では微生物は殺菌剤に非常
に抵抗性が強く、乏しい栄養下でも水さえあれ
ば形成され、悪い環境から身を守るため、必要
な栄養分を取り込みバイオフィルムを形成する
という特徴をもつ。バイオフィルムを形成する主な
細菌にはサルモネラ、リステリア、黄色ブドウ球
菌、エルシニア、大腸菌などの食中毒起因菌や
バチルス、エンテロバクター、セラチア、シュードモナ
スなどの腐敗微生物がある。
バイオフィルム防止対策としては、洗浄しにくい、
あるいはできない、表面が粗い箇所はどこかを
確認すること、適切な洗浄剤の選択や洗浄法
など効果的な洗浄、殺菌が重要であるが、大き
な割れ目、深いクラックやポケットをなくすこと、そ
のための点検やメンテナンスを徹底することなど
がある。さらに、洗浄効果の評価法も重要であ
る。目視観察やATP法、洗浄液のpHモニター、
微生物の拭き取り検査などがある。とくに、拭き
取り検査では滅菌ガーゼとピンセットを用いた
方法をお勧めする。固着したバイオフィルムをう
まくはがすことが重要で、綿棒などでは一部しか
拭き取れない可能性があり、洗浄評価を間違
うことにもつながるからだ。
遺伝子分析検査の流れ
本
社
大 阪 本 部
仙 台 支 店
北海道営業所
帯 広 出 張 所
東 京 支 店
東京第一営業所
東京第二営業所
宇都宮営業所
川 越 営 業 所
北 関 東 支 店
新 潟 営 業 所
松 本 営 業 所
千 葉 支 店
土 浦 営 業 所
横 浜 支 店
八王子営業所
静 岡 支 店
名 古 屋 支 店
名古屋第一営業所
名古屋第二営業所
三 重 営 業 所
京 滋 支 店
北 陸 営 業 所
大 阪 支 店
大阪第一営業所
神 戸 支 店
赤 穂 営 業 所
中 四 国 支 店
香 川 営 業 所
岡 山 営 業 所
松 山 営 業 所
徳 島 支 店
広 島 支 店
福 岡 支 店
福 岡 営 業 所
北九州営業所
熊 本 営 業 所
宮 崎 営 業 所
鹿児島営業所
沖 縄 出 張 所
病院サービス関西支店
兵 庫 営 業 所
西 播 営 業 所
阪 奈 営 業 所
03-3253-0640
06-6202-0640
022-391-0640
011-867-6400
0155-21-0640
03-3907-6400
03-3907-6401
03-3907-6402
028-615-0640
049-279-0640
027-323-6400
0256-36-0640
0263-44-6400
043-203-0640
029-825-0640
045-442-0640
042-660-0640
054-268-6400
052-701-0640
052-701-0640
052-701-0640
059-221-6400
077-582-0640
076-421-0640
06-6202-0640
072-874-0640
078-222-0064
0791-48-0640
0875-27-9640
0875-27-9640
086-903-0640
089-958-0640
088-665-0640
082-850-0640
092-621-0640
092-621-0640
093-952-6400
096-241-6400
0985-44-2640
099-251-6400
098-868-0640
078-569-0640
078-569-0640
0791-48-0640
072-874-0640
無断複写・複製はご遠慮下さい。
本件に関してのお問合せは、
03-3253-0640
ホームページもご覧ください
http://www.earth-kankyo.co.jp/
[概要]
日本バーコードオブライフ・イニシアチブ(JBOLI)のプロトコルに準じた下記の
方法で同定を行い、動物種を推定します。
[試験方法]
■ DNA抽出
DNA 抽出キット「DNeasy Blood & Tissue Kit(QIAGEN 社製)」を用いてDNA を抽出す
る。
■ PCR
下記のプライマーを用いて目的領域を増幅する。
目的の遺伝子領域
CO1領域
プライマー
塩基配列
LCO1490
5'-GGTCAACAAATCATAAAGATATTGG- 3'
HCO2198
5'-TAAACTTCAGGGTGACCAAAAAATCA-3'
・使用機材
Mx3000P QPCR System (Agilent Technologies 社製)
■ PCR産物の検出
PCR 後、アガロース電気泳動により目的領域(約650bp)の増幅を確認する。
・使用機材
サブマリンゲル電気泳動装置(ISEP-1010)(アズワン社製)
サブマージ・アガロース電気泳動装置(AE-6100)(ATTO 社製)
■ 塩基配列の解析・判定
PCR 産物を蛍光標識し、シーケンサーでDNA 塩基配列を決定する。得られた
DNA 塩基配列について公共のデータベース※と照合する。相同性の高い上位10 種
をリストアップする。
※ NCBI(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/guide/)
BOLDSYSTEMS(http://www.boldsystems.org/)
・使用機材
3730xl DNA Analyzer(ライフテクノロジーズジャパン社製)
■ 検定報告書
検定報告書には、以下の項目が含まれます。
・ 検体写真
・ ご依頼の内容
・ 検定方法
・ 結果
所見
近縁上位10種の同一性(%)