2013年5月号

5 月号
平成 25 年
(2013 年)
ご利用の前に
か ん く う じ ま ウ ェ ザ ー ト ピ ッ ク ス
関空島 WEATHER TOPICS の内容には、航空気象で利用する用語や、観測で使用する機
器及びその設置場所等の略語がでてきます。これらの解説を巻末に掲載していますので適宜
ご利用ください。
EA
関空島の 4 月の気象
天気概況
4 月は、低気圧や前線の影響で天気が変わりやすく、曇りや雨の降る日がありました。上旬や
下旬は、天気が周期的に変化し、強い風が吹いた日もありましたが、中旬は、高気圧の影響で概
ね晴れました。
上旬:高気圧に覆われて晴れたり、低気圧や前線の影響で曇りや雨になったりと、天気は周期的
に変化しました。
2 日から 3 日にかけては、前線を伴った低気圧が西日本の南海上を東進したため雨が降り、
VIS が 2,000m、CIG は 800ft まで低下しました。
6 日から 7 日にかけては、日本海と太平洋沿岸を低気圧が東進したため、雨の強まりにより
VIS が 1,500m、RVR が 1,000m に悪化し、CIG は 1,000ft まで低下しました。また、低気圧
が急速に発達した影響で風が強まり、
7 日は最大瞬間風速 W 43kt
(07 時 29 分)
、最大風速 W 33kt
(08 時 15 分)の風を観測しました。
中旬:高気圧に覆われて概ね晴れましたが、低気圧の影響で雨が降った日もありました。
14 日は、発達中の低気圧が沿海州を北東進したため、朝から 20kt 前後の南よりの風となり、
ウィンドシアーの通報が 2 件ありました。
18 日は、日本海から南下してきたシアーラインの影響で、ウィンドシアーの通報が 1 件あり
ました。
20 日は、四国沖に低気圧が東進してきた影響で雨が降り、CIG が 800ft まで低下しました。
下旬:高気圧に覆われて晴れたり、低気圧や前線の影響で曇りや雨になったりと、天気は周期的
に変化しました。
21 日は、紀伊半島沖の低気圧や気圧の谷の影響で雨が降り、VIS が 2,000m、CIG が 800ft
まで低下しました。
23 日は、高気圧に覆われて晴れましたが、ウィンドシアーの通報が 1 件ありました。
24 日は、日本海の低気圧からのびる寒冷前線や本州南海上の前線の影響で雨が降ったため、
雨の強まりと霧やもやのため、VIS が 1,000m、RVR が 900m、CIG は 500ft まで低下しまし
‐1‐
た。また、ウィンドシアーの通報が 1 件ありました。
30 日は、日本海の低気圧からのびる寒冷前線が通過したために雨が降り、VIS が 4,000m ま
で低下しました。
第1図
2013 年 4 月の日別降水量
第2図
2013 年 4 月の日別気温
《降水量》月降水量は 65.0mm(平年 86.6mm)でした。日降水量、10 分間降水量の最大は、そ
れぞれ 18.0mm、3.0mm で、
いずれも 6 日に観測しました。
1 時間降水量の最大は 4.5mm で、
21 日に観測しました。
(第 1 図)
《気温》月平均気温は 13.5℃(平年 14.3℃)でした。日最高気温の平均は 17.5℃(平年 18.3℃)
、
最高は 16 日に 24.0℃を観測しました。日最低気温の平均は 9.7℃(平年 10.7℃)
、最低は 12
日に 6.7℃を観測しました。
(第 2 図)
第3図
4 月の風配図
calm:0.5%
第4図
‐2‐
4 月の 6 時間毎の時間別風配図
calm 00-06:1.9% 06-12:0.2%
12-18:0.0% 18-24:0.0%
《風向風速》月全体の風向は、西北西、西及び南の風が多くなっています。時間帯別に見ると、
00~06 時では北北東、西北西及び南の風、06~12 時では西、西北西及び東北東の風、12~18
時では西、西北西及び南の風、18~24 時では南、北西及び北北東の風が多くなっています。
(第 3、4 図)
第5図
4 月の風速別風配図(左から 10kt 以上、15kt 以上、20kt 以上)
風速別では、日最大風速が 10kt 以上の日数が 30 日(4 月全日)
、そのうち 15kt 以上の日数が 22
日、20kt 以上の日数が 14 日ありました。10 分間平均風の風配図を見ると、10kt 以上では西
より、南及び北北東の風、15kt 以上では南及び西北西の風、20kt 以上では南の風が多くなっ
ています。
(第 5 図)
《極値の更新》4 月の極値の更新状況を第 1 表に示します。表中、橙色のセルが今月更新した記
録です。
第1表 関空島の4月の極値
要素名/順位
日最大10分間
降水量(mm)
月降水量の
多い方から(mm)
月降水量の
少ない方から(mm)
日最高気温の
高い方から(℃)
月平均気温の
高い方から(℃)
月平均気温の
低い方から(℃)
日最大瞬間風速
・風向(m/s)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
8.0
6.0
5.0
4.5
4.0
3.0
2.5
2.5
1.5
1.5
(2013/4/6)
(2011/4/27)
(2010/4/2)
(2012/4/3)
(2011/4/23) (2009/4/14) (2010/4/29) (2012/4/11)
(2013/4/24) (2013/4/21)
131.0
115.0
106.0
104.5
103.0
79.0
72.0
65.0
55.0
41.0
(2003/4)
(2010/4)
(2006/4)
(2009/4)
(2008/4)
(2012/4)
(2011/4)
(2013/4)
(2004/4)
(2005/4)
37.0
41.0
55.0
65.0
72.0
79.0
103.0
104.5
106.0
115.0
(2007/4)
(2005/4)
(2004/4)
(2013/4)
(2011/4)
(2012/4)
(2008/4)
(2009/4)
(2006/4)
(2010/4)
27.1
27.0
25.5
24.8
24.7
24.4
24.2
24.2
24.0
23.7
(2005/4/30) (2005/4/29) (2005/4/28) (2004/4/22) (2004/4/18) (2004/4/17) (2009/4/19) (2003/4/29) (2013/4/16) (2007/4/30)
15.4
15.2
14.9
14.5
14.3
14.3
13.9
13.5
13.1
12.9
(2004/4)
(2005/4)
(2003/4)
(2009/4)
(2012/4)
(2008/4)
(2007/4)
(2013/4)
(2011/4)
(2010/4)
12.9
12.9
13.1
13.5
13.9
14.3
14.3
14.5
14.9
15.2
(2010/4)
(2006/4)
(2011/4)
(2013/4)
(2007/4)
(2012/4)
(2008/4)
(2009/4)
(2003/4)
(2005/4)
南 31.9
南南西 25.7
西 24.7
南南西 24.2
西 22.1
南 20.6
南南西 19.5
南 19.5
南西 19.5
南南西 19.0
(2012/4/3)
(2010/4/2)
(2009/4/26)
(2010/4/1)
(2013/4/7)
(2011/4/26)
(2013/4/6)
(2011/4/30) (2011/4/27) (2013/4/30)
統計期間:2003年1月から。但し、日最大10分間降水量及び日最大瞬間風速は2009年1月から
‐3‐
雲底の高さの観測
雲底の高さを測定する機器としてシーロメータがあり、
関西国際空港には 4 基設置しています(A・B-RWY のそ
れぞれ両端)
。
シーロメータは、投光部から鉛直方向に発射されたレー
ザーパルスが雲底で反射して、受光部へ帰ってくるまでの
時間を測定することにより雲底の高さを測定する機器で、
20,000ft 程度まで測定することができます。
観測者は、空港周辺の雲の状況を目視によって観測し、
シーロメータの値の代表性を確認したうえで観測値とし
て確定し、通報(METAR 報・SPECIAL 報)しています。
シーロメータ
(関西航空地方気象台 観測課)
ジェット気流について
1
はじめに
気象庁では、航空機の安全運航と効率性、快適性の維持に寄与するために、航空機の運航、航
空管制及び航空交通流管理に影響を及ぼすおそれがある気象等の現象を図表として作成・提供し
ています。その一つに国内悪天解析図や国内悪天予想図があり、雷電や乱気流等の航空機運航に
影響を与える悪天域や、高気圧・低気圧等の地上気圧系、火山の噴火、ジェット軸等を示していま
す。
今回は、国内悪天解析図・国内悪天予想図で解析や予想しているジェット軸(ジェット気流の風
速極大域をつなぎ合わせたもの)について解説します。
2
ジェット気流
ジェット気流の周辺では、晴天乱気流(CAT:Clear Air Turbulence )が発生することが多く、
その動向を把握する必要があります。また、ジェット気流の動向を把握し、ジェット気流を利用
したり避けたりすることで飛行時間の短縮や燃料の節約を行い、効率的(経済的)な運航が行わ
れています。
(1)ジェット気流の定義と特徴
ジェット気流とは、上部対流圏もしくは成層圏でほぼ水平な軸に沿って集中する強く狭い風の
流れです。その流れの周辺では、鉛直方向や水平方向(側面方向)に強い風のシアー(不連続に
変化しているところ)を持っていること、一つのジェット気流の中に一つあるいは複数の風速の
極大域を持つこと等の特徴があります。
ジェット気流の風速は 60kt 以上としており、その長さは数千 km、流れの水平方向の幅は数百
km、鉛直方向の厚さは数 km で、偏平な管状の強い風の流れとなっています。風の鉛直シアーは
1km につき 10〜20kt、水平(側面方向)シアーは 100km につき 10kt 程度あります。
‐4‐
(2)日本付近を流れるジェット気流
ア 寒帯前線ジェット気流(Jp:Polar front jet-stream)
北緯 35〜50 度の寒帯前線帯に関連しており、
南北の温度差に起因する強風の集中域で、
その風速は夏では弱まり冬は強まります。また、しばしば北方系(Jpn)と南方系(Jps)
とに分かれ、春や秋ではその区分は比較的容易ですが、冬は Jps が不明瞭に、夏は Jpn
が不明瞭になります。
イ 亜熱帯ジェット気流(Js:Subtropical jet-stream)
亜熱帯高気圧の北側にあり、北緯 30 度付近上空で地球を周回している強い西風です。赤
道付近で上昇した空気がハドレー循環により北に運ばれ、地球の自転によって力学的に
発生する気流です。このため、ほぼ1年中明瞭に現れます。
(3)ジェット気流の断面
第 6 図は南北方向を左右として表示した北半球の断面図で、20kt 毎の等風速線、10℃毎の等温
線で大気の状態を表しています。
日本付近での Jp は、冬では北緯 35 度付近にあり風速は 160kt 程度、夏では北緯 45〜50 度に
位置し風速は 60kt 程度です。高度はおおむね 300hPa(およそ 30,000ft)付近にあります。Jp
の下部には南側の暖気と北側の寒気による寒帯前線面があり、地上付近まで降りています。
一方、Js は冬には北緯 30 度付近、夏には北緯 40 度付近に位置し、特に盛夏の頃には風速が弱
まってジェット気流が消滅することもあります。高度はおおむね 200hPa(およそ 39,000ft)付
近にあります。Js の下部にも前線面がありますが、この前線面は、地上付近まで降りることなく
不明瞭になっています。
第 6 図 ジェット気流の南北断面モデル
‐5‐
第 7 図 CAT の発生しやすい領域
(4)ジェット気流とCAT
航空機の安全運航に影響を与える CAT は、風のシアーや空気密度(気温)の差が大きい領域で
発生しますが、ジェット気流の近くではそのような領域が発生しやすくなっています。第 7 図で
示すように、ジェット軸の北側では風の水平シアーが大きいため、上方の圏界面付近とジェット
軸から下方にのびる前線面(ジェットフロント)付近では風の鉛直シアーと空気密度の差が大き
いために、CAT が発生しやすくなっています。またジェット軸の南側では、南から暖かく湿った
空気が上昇することにより波状の巻雲 Ci の雲列(トランスバースライン)が発生することがあり、
この付近でも CAT が発生しやすくなっています。
3
国内悪天解析図、国内悪天予想図でのジェット軸
(1)国内悪天解析図
国内悪天解析図(第 8 図)は、国内及びその周辺空域を運航する航空機向けに、航空機の運航
に影響を与える気象の現況と動向を図とコメントでお知らせするものです。その内容は、地上か
らおよそ 150hPa までの悪天域(対流雲域、乱気流域)とジェット軸、衛星赤外画像、レーダー
エコー強度、雷観測データ、航空機観測報告を図で表示します。また悪天域等の解析と動向につ
いてコメントで解説します。国内航空の主な運航時間である 0000、0300、0600、0900、 1200、
2100 UTC(1 日 6 回)を対象に解析を行い、解析時刻の 25 分後までに発表を行っています。
(2)国内悪天予想図
国内悪天予想図(第 9 図)は、国内悪天解析図と同じく、日本とその周辺空域での航空機の運
航に影響を与える悪天域を予想し、図で表示するものです。内容は、地上からおよそ 150hPa ま
での悪天域とジェット軸、火山の噴火、地上気圧系・前線、雷電・雨・雪・霧、山岳波、5,000ft
と 10,000ft での 0℃等温線等で、図で示した悪天域(山岳波を除く)についての動向等をコメン
トしています。国内悪天予想図は、1日 4 回(0030、0630、1230、1830UTC)発表し、それぞ
れ 5 時間 30 分後(0600、1200、1800、0000UTC)を予想しています。
‐6‐
第 8 図 国内悪天解析図(ABJP)
第 9 図 国内悪天予想図(FBJP)
‐7‐
(3)ジェット気流の表示
ジェット軸は長い矢印で描かれ、ジェット気流の流れを示しています。矢印は、風速が 80kt
以上で解析(予想)されるところで始まり、80kt 未満に解析(予想)されるところで終わります。
また、矢印の途中に書かれている矢羽根はジェット気流における最大風速とそのフライトレベル
(FL)を示します。矢印に直交するように描かれている二重線は、風速がおおむね 40kt 以上、
またはジェット軸の高度が 3,000ft 以上の著しい変化を解析(予想)される場合に表示します。
第 10 図の例では、
(イ)は FL260 で最大風速 140kt のジェット気流が、その右にある二重線
のところで風速は 100kt に変化し、矢印の終端で風速は 80kt を下回ることを示しています。
(ロ)
は FL280 で流れていたジェット気流は、二重線の前後で高度が 4,000ft ほど上昇していることを
示しています。
4
最後に
今回は、
ジェット気流とそ
れに伴う CAT について簡単
に説明し、国内悪天解析図・
国内悪天予想図で描かれて
いるジェット軸について解
説いたしました。
これらの図
にはジェット軸だけでなく、
第 10 図 国内悪天解析図・予想図でのジェット軸の記述例
悪天域等の有用な情報が記されています。MetAir(航空気象情報提供システム)により提供して
いますので、航空機の安全運航、経済的な運航等の参考にして頂ければと思います。
(関西航空地方気象台予報課)
――
事務局からのお知らせ
――
<関空島ウェザートピックスについて>
「関空島ウェザートピックス」についてのご意見・ご要望は、担当(佐藤)のメールアドレス
[email protected] まで、メールにてお願いします。
<関空島内各機関・事業所へのお知らせ>
MetAir 及 び 自 動 巡 回 ソ フ ト の ご 利 用 を 希 望 さ れ る 場 合 は 、 メ ー ル ア ド レ ス
[email protected](佐藤)までご連絡ください。担当より折り返し連絡させていただき
ます。
発行日:平成 25 年 5 月 10 日
発行元:関西航空地方気象台
編
‐8‐
集:航空気象懇談会事務局
航空気象観測月表
官署名 関西航空地方気象台 地点略号 RJBB
日/要素
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
平均気圧
飛行場
海面
現地
x0.1hPa
x0.1hPa
10221
10231
10109
10119
10075
10085
10157
10167
10157
10167
9961
9971
9941
9951
10120
10130
10114
10124
10135
10145
10158
10168
10155
10165
10169
10179
10102
10112
10088
10098
10104
10114
10087
10097
10065
10075
10129
10139
10139
10149
10120
10130
10212
10222
10224
10234
10092
10102
10073
10083
10058
10068
10144
10154
10194
10204
10162
10172
10079
10089
最低
x0.1℃
73
91
105
77
97
129
87
73
97
82
72
67
70
107
133
115
136
121
86
73
69
75
72
129
110
121
104
105
117
128
167
179
180
175
240
16
91
98
103
97
67
12
127
137
142
135
相対湿度
平均
最小
%
%
49
31
70
52
63
45
59
33
63
36
77
63
58
35
52
34
53
32
39
25
49
30
46
30
43
25
57
44
55
25
54
37
63
36
68
44
40
24
49
17
60
38
43
30
52
29
80
60
55
30
53
36
47
30
51
29
58
41
71
59
上旬
中旬
下旬
月
極値
起日
10099
10120
10136
10118
日最低
< 0.0
0
日平均
< 0.0
0
日最高
< 0.0
0
気温 日数 ℃
日最低
日平均
>=25.0
>=25.0
0
0
日最高
>=25.0
0
日最高
>=30.0
0
>=20
14
>= 0
0
>= 5
0
日最深積雪階級別日数 cm
>= 10
>= 20
>= 50
0
0
0
>=100
0
>=200
0
m
<5000
881
特
記
事
項
10109
10130
10146
10128
平均
x0.1℃
108
127
126
128
152
154
118
109
136
115
94
108
109
154
159
172
179
168
122
101
98
113
129
151
157
150
144
151
169
153
気温
最高
x0.1℃
149
159
152
181
203
195
157
146
183
141
138
143
139
185
194
240
222
224
161
139
145
151
166
174
200
182
176
196
222
188
58
52
57
56
17
20
最大風速
風向
風速
36
方位
kt
30
15
270
12
290
21
310
10
220
18
200
27
270
33
310
12
280
23
290
24
300
25
270
18
190
16
200
24
240
11
180
21
180
23
30
17
30
21
30
15
360
23
80
12
170
10
170
17
210
15
290
25
270
11
270
12
180
24
200
28
270
33
7
最大風速階級別日数 kt
>=30
>=40
>=50
1
0
0
視程継続時間 分
m
m
<3200
<1600
471
84
m
<1600
0
2013 年 04 月
最大瞬間風速
風向
風速
36
方位
kt
40
21
300
18
300
28
310
17
210
22
200
38
270
43
310
17
270
32
290
30
290
33
270
24
200
19
190
33
240
16
190
25
180
31
30
21
20
28
30
21
10
31
20
16
180
15
160
25
200
20
290
32
260
14
260
14
180
30
190
37
270
>= 0.0
17
m
<800
0
合計
x0.1mm
45
50
180
5
0
0
0
0
0
0
85
140
5
100
0
0
40
280
85
285
650
180
6
43
7
>= 1.0
7
>= 5.0
5
45
21
最大
10分間
x0.1mm
10
10
30
5
0
0
0
0
0
0
10
15
5
15
0
0
10
m
<200
0
m
<100
0
降雪の
深さの
合計
cm
-
30
6
日降水量階級別日数 mm
>= 10.0 >= 30.0 >= 50.0
3
0
0
RVR継続時間 分
m
m
<600
<400
0
0
降水量
最大
1時間
x0.1mm
25
35
40
5
0
0
0
0
0
0
35
45
5
40
0
0
20
ft
<1500
694
>= 70.0
0
ft
<1000
133
積雪の
深さ
09h
cm
-
大気現象
RA SHRA
SHRA
RA SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
RA
SHRA
SHRA
RA
RA
RA
RA SHRA FG
SHRA
SHRA
SHRA
>=100.0
0
>= 0
0
最低雲高継続時間 分
ft
ft
<500
<300
0
0
降雪の深さの日合計階級別日数 cm
>= 5
>= 10
>= 20
>= 50
0
0
0
0
ft
<200
0
ft
<100
0
雷
0
>=100
0
大気現象出現日数
霧
雪
1
0
関空島 WEATHER TOPICS で使用する航空気象に関する用語の解説
1 本文中で使用する語句の定義等
VIS:全周を見渡して半分またはそれ以上の範囲で共通した視程(卓越視程)を(m)で表す。
CIG:雲量が 5/8 以上の雲層のうち、一番低い雲層の雲底の高さを(ft)で表す。
RVR:滑走路視距離計で観測した滑走路視距離を(m)で表す。
風:RWY06R に設置した観測装置の値(関西国際空港の代表風)を、風向を真方位(°)で風速を(kt)で表す。
風配図は、RWY 06R の、正時から 10 分毎の 10 分間平均風を、月毎の風向別に百分率で表す。
Calm(静穏)は、10 分間平均風速の値が 0.4kt(0.2m/s)以下の場合をいう。
ガストは、平均風速を 10kt 以上上回る最大瞬間風速があった場合に報じられる。
ウィンドシアー:鉛直方向又は水平方向の風速や風向の差をいう。
平年値:アメダスの関空島地域気象観測所として算出した平年値を使用している。
関空島の統計期間は、2003-2010 年(但し、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風は 2009 年から)。
2 気象観測施設の配置とデータ利用について
気象観測施設は、関空島の A-RWY(3500m)と B-RWY(4000m)周辺に配置した屋外観測装置(第 1 図)と、当台観測
課(航空庁舎ペントハウス)に設置した気象観測報の作成、配信等の処理を行う屋内観測装置で構成する。
屋外観測装置からのデータは屋内観測装置に表示し、METAR-AUTO 報として 10 分毎に自動配信するとともに、屋上
で行う目視による観測とあわせて航空観測気象報(METAR 報、SPECI 報)で配信する。
航空観測気象報で通報する風は「06R」の観測値である。障害等で「06R」が使用できない時は「06L、24L、24R」の順に
代用して通報し、RMK に使用した風向風速計名を記載する。(例:WIND BY EQPT/06L)
3 航空気象観測月表の解説資料
平均気圧:毎正時の観測値の平均を、ヘクトパスカル(hPa)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載。
飛行場現地気圧(QFE)は、飛行場の標点から 3m の高さに合わせた気圧値。
海面気圧(QFF)は、平均海面上の気圧値。
気温:摂氏(℃)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載(0℃未満の場合は、「−」を前置)。
日平均気温は、毎正時の観測値の平均を記載。
相対湿度:パーセント(%)で記載。
日平均相対湿度は、毎正時の観測値の平均を記載。
最大風速及び最大瞬間風速:風速はノット(kt)単位、風向は 10 度(°)間隔で発生時の起時の値を記載。
降水量:ミリメートル(mm)の 1/10 位まで 0.5mm 間隔で、小数点を省いて記載。
日降水量は、毎正時の観測値の合計を記載。
最大 1 時間及び最大 10 分間は、任意の 1 時間並びに 10 分間の最大値を記載。
降雪の深さ:09 時、15 時及び 21 時の、前回の観測時刻以降に降った雪の深さを、センチメートル(cm)で記載。
降雪の深さの合計は、09 時、15 時及び 21 時の観測値の合計を記載。
積雪の深さ:9 時の積雪の深さをセンチメートル(cm)で記載。
積雪の深さが 1cm に満たない場合は 0cm と記載。積雪は、飛行場の半分以上が雪などの固形降水(暖候期のひょうを
除く)に覆われている場合を「積雪あり」とする。
大気現象:大気現象を略号により記載(略号の意味は、第 1 表のとおり)。
視程・RVR及び最低雲高継続時間:欄の区分に該当する値未満であった時間の合計を記載。
継続時間は、METAR・SPECI から該当する値を引用して算出する。
第 1 表 大気現象と略号
大気現象
略号
雨
RA
しゅう雨
SHRA
着氷性の降水
FZRA
着氷性の霧雨
FZDZ
霧雨
DZ
雪
SN
しゅう雪
SHSN
みぞれ
RASN
しゅう雨性のみぞれ SHRASN
霧雪
SG
関空島内の気象観測機器配置状況
凍雨
PL
雪あられ/氷あられ
SHGS
ひょう
SHGR
霧
FG
煙
FU
黄砂
SA
雷電
TS
2013.04 関空島 Weather Topics 編集部