4 月号 平成 27 年 (2015 年) ご利用の前に か ん く う じ ま ウ ェ ザ ー ト ピ ッ ク ス 関空島 WEATHER TOPICSの内容には、航空気象で利用する用語や、観測で使用する機 器及びその設置場所等の略語がでてきます。これらの解説を巻末に掲載していますので適宜 ご利用ください。 関空島の 3 月の気象 天気概況 3 月は上旬と中旬に低気圧の影響で雨の日が多くなりましたが、下旬は高気圧や冬型の気圧配 置の影響で晴れの日が多くなりました。また、17 日と 19 日には霧を観測しました。 26 日には大阪管区気象台で、桜の開花を観測しました。平年より 2 日早く、昨年より 1 日早い 開花でした。 上旬: 期間を通して、低気圧や前線の影響でくもりや雨の降る日が多く、期間の終わりには、 強い冬型の気圧配置で雪やあられを観測した日もありました。 1 日は、本州の南岸を低気圧が東進したため雨が降り、雨ともやの影響で、VIS が 2,000m ま で、CIG が 400ft まで低下しました。 4 日は、本州の南岸を低気圧が東進したため雨が降り、雨ともやの影響で、VIS が 4,000m ま で、CIG が 1,000ft まで低下しました。 7 日から 8 日は、本州の南海上を低気圧が東進したため雨が降り、7 日は雨ともやの影響で、 VIS が 3,000m まで、CIG が 700ft まで、8 日は雨の影響で、CIG が 1,000ft まで低下しました。 9 日は、本州の南岸を低気圧が東進したため雨が降り、雨ともやの影響で、VIS が 4,000m ま で、CIG が 500ft まで低下しました。 10 日は、強い冬型の気圧配置の影響で雪や雪あられが降り、VIS が 4,000m まで低下しまし た。また、風が強まり、日最大風速が北西 31kt、日最大瞬間風速が北西 46kt の強い風が吹き、 ウィンドシアーの通報が 1 件ありました。 中旬: 期間のはじめは、高気圧や冬型の気圧配置の影響で晴れましたが、期間の中頃から終わ りは、低気圧や前線の影響で雨の日があり、霧が発生した日もありました。 14 日は、日本海からシアーが南下したため雨が降り、雨ともやの影響で、VIS が 4,000m ま で低下しました。 15 日から 16 日は、本州の南海上で前線が停滞し、その前線上を低気圧が東進した影響で雨 が降りました。15 日は雨やもやの影響で、VIS が 3,500m まで、CIG が 1,000ft まで、16 日は もやの影響で、VIS が 4,500m まで低下しました。 17 日は、本州の東海上にある高気圧に覆われて晴れましたが、暖かく湿った空気が海上で冷 ‐1‐ やされた影響で霧が発生し、VIS が 300m まで、RVR が 100m まで、CIG が 500ft まで低下し ました。 18 日から 19 日は、日本海沿岸を低気圧や前線が東進したため雨が強まり、18 日は日降水量 51.5mm を観測し、3 月の観測史上 1 位を更新しました。また、19 日は霧が発生しました。18 日は雨ともやの影響で、VIS が 800m まで、RVR が 400m まで、CIG が 1,000ft まで、19 日 は霧の影響で、VIS が 300m まで、RVR が 200m まで、CIG が 200ft まで低下しました。 下旬: 期間の終わりは、低気圧の影響で雨の降る日もありましたが、高気圧や冬型の気圧配置 の影響で晴れの日が多くなりました。 29 日は、本州の南海上を東進した低気圧の影響で雨が降り、 雨ともやの影響で、VIS が 2,800m まで、CIG が 1,200ft まで低下しました。 第1図 2015 年 3 月の日別降水量 第2図 2015 年 3 月の日別気温 《降水量》 月降水量は 157.5mm(平年 89.7mm)でした。日降水量、1 時間降水量、10 分間降 水量の最大はすべて 18 日に観測し、それぞれ 51.5mm(3 月の観測史上 1 位)、14.0mm、 4.5mm でした(第 1 図) 。 《気温》 月平均気温は 9.7℃(平年 9.2℃)でした。日最高気温の平均は 13.4℃(平年 12.8℃)、 最高は 31 日の 20.7℃で、3 月の観測史上 1 位タイの値を観測しました。日最低気温の平均は 6.5℃(平年 6.0℃)、最低は 10 日の 1.1℃でした(第 2 図) 。 《雪》 降雪を観測した日数は 4 日で、いずれも 0cm でした。 《風向風速》 月全体の風向は、西から北北西と北北東から東北東の風が多くなっています。時 間帯別に見ると、00~06 時と 06~12 時では東北東の風、12~18 時では西から西北西の風、 18~24 時では西北西から北北西、北北東から北東、南南西の風が多くなっています(第 3、 4 図)。 ‐2‐ 第 3 図 3 月の風配図 calm:0.4% 第4図 3 月の 6 時間毎の時間別風配図 calm 00-06:1.1% 06-12:0.3% 12-18:0.0% 18-24:0.1% 風速別では、日最大風速が 10kt 以上の日数が 29 日、そのうち 15kt 以上の日数が 21 日、 20kt 以上の日数が 10 日ありました。10 分間平均風の風配図を見ると、10kt 以上、15kt 以 上、20kt 以上の全てで西北西の風が多くなっており、10kt 以上では西と北北東から北東の風 も多くなっています(第 5 図)。 第5図 3 月の風速別風配図 ‐3‐ 3 月の極値の更新状況を第 1 表に示します。表中、橙色のセルが今月更新した 《極値の更新》 記録です。このうち、日降水量と日最高気温の高い方からで 3 月の 1 位となりました。 第1表 要素名/順位 日降水量 (mm) 日最大10分間 降水量(mm) 日最大1時間 降水量(mm) 月降水量の 多い方から(mm) 日最高気温の 高い方から(℃) 日最低気温の 高い方から(℃) 日最低気温の 低い方から(℃) 月平均気温の 高い方から(℃) 月平均気温の 低い方から(℃) 日最大瞬間風速 ・風向(m/s) 1位 51.5 2位 50.5 (2015/3/18) (2014/3/13) 7.5 7.5 3位 47 (2003/3/1) 7 (2014/3/13) (2010/3/15) (2014/3/30) 30 27 18 関空島の 3 月の極値 4位 42 5位 31.5 (2010/3/15) (2014/3/30) 6.5 (2013/3/1) 14 5 6位 25 7位 25 8位 24 (2012/3/5) (2006/3/1) (2015/3/9) 5 4.5 4 9位 23.5 10位 23.5 (2010/3/25) (2010/3/24) 2.5 2.5 (2013/3/13) (2012/3/31) (2015/3/18) (2013/3/20) (2011/3/21) (2009/3/14) 14 13.5 12 (2010/3/15) (2014/3/13) (2014/3/30) (2015/3/18) (2013/3/20) (2010/3/16) (2008/3/24) 11 11 10.5 (2013/3/1) (2003/3/1) (2011/3/21) 175 157.5 137 112 104.5 94 88 80.5 69 68.5 (2010/3) (2015/3) (2014/3) (2003/3) (2012/3) (2006/3) (2008/3) (2009/3) (2004/3) (2013/3) 20.7 20.7 20.2 20.2 19.9 19.7 (2015/3/31) (2009/3/19) (2009/3/18) (2004/3/29) (2010/3/20) (2013/3/10) 13.5 12.9 12.4 12.3 12.2 12.1 19.6 19.5 19.5 19.5 (2013/3/8) (2013/3/9) (2007/3/31) (2007/3/4) 12 11.8 11.7 11.6 (2007/3/29) (2013/3/18) (2014/3/30) (2009/3/22) (2014/3/29) (2009/3/19) (2004/3/30) (2015/3/19) (2013/3/19) (2012/3/30) 1 (2014/3/7) 1 1.1 1.1 1.2 1.3 (2013/3/12) (2015/3/10) (2012/3/14) (2006/3/14) (2005/3/13) 1.3 1.3 (2004/3/7) (2003/3/5) 1.5 1.5 (2015/3/11) (2011/3/17) 10.2 10 9.8 9.7 9.7 9.7 9.6 9.4 9.1 9 (2013/3) (2008/3) (2007/3) (2015/3) (2014/3) (2009/3) (2004/3) (2010/3) (2005/3) (2012/3) 7.8 7.9 8.2 9 9.1 9.4 9.6 9.7 9.7 9.7 (2003/3) (2011/3) (2006/3) (2012/3) (2005/3) (2010/3) (2004/3) (2015/3) (2014/3) (2009/3) 26.2 南 25.2 南 24.7 南南西 23.7 北西 22.1 南 21.6 南南西 21.1 西 20.6 南 23.1 南南西 22.1 西北西 (2010/3/20) (2010/3/21) (2013/3/18) (2015/3/10) (2014/3/30) (2014/3/9) (2009/3/22) (2012/3/31) (2012/3/24) (2014/3/13) 統計期間:2003 年 1 月から。ただし、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風速は 2009 年 1 月から。 (関西航空地方気象台 観測課) メイストーム(春の嵐)について 1 はじめに 春は花見やゴールデンウィークなど行楽シーズンですが、時に『メイストーム(春の嵐)』(主 に 4 月下旬から 5 月に発生)と呼ばれる現象が起こります。これは、日本海や北日本周辺で低気 圧が急激に発達し、低気圧や低気圧からのびる寒冷前線により、南よりの強風が吹く現象です。 メイストームは、観光やビジネスなどの移動に大きな影響が出たり、空港に被害をもたらすこと があります。今回はこのメイストームについて解説します。 2 メイストームとは メイストームの語源となったのは、1954 年 5 月 9 日から 10 日にかけて北海道東方海上で急激 に発達した低気圧による嵐(大風)で、この嵐によりサケ・マス漁の漁船が集団で遭難し、400 人弱の尊い人命が失われました。この低気圧は華北から日本海を進み、9 日 09 時(日本時間:以 下、すべて日本時間)には中心気圧が 988hPa でしたが、翌 10 日 09 時には北海道東方海上で 952hPa まで発達しました。このため、北海道周辺海域では風速 30 m/s の暴風が吹き荒れました。 次に、最近で関西国際空港(以下、関西空港)に被害をもたらした事例について紹介します。 ‐4‐ 第6図 2012 年 4 月 2 日 21 時 2012 年 4 月 3 日 09 時 2012 年 4 月 3 日 15 時 2012 年 4 月 3 日 21 時 日本付近の地上天気図(2012 年 4 月 2 日 21 時(左上)、3 日 09 時(右上)、 15 時(左下)、21 時(右下)) 3 関西空港に被害をもたらせた事例(2012 年 4 月 3 日) 2012 年 4 月 2 日 21 時に黄海にあった低気圧(中心気圧 1006hPa)が急速に発達しながら日本 海へ進み、3 日 21 時には 964hPa と台風並みに発達しました(第 6 図)。 この低気圧により、山形県酒田市飛島では最大風速 39.7m/s、最大瞬間風速 51.1m/s、和歌山県 友ヶ島で最大瞬間風速 41.9m/s を観測するなど各地で記録的な暴風となり、転倒や屋根からの転 落、倒木の直撃などにより多数の死傷者が出たほか、トラックなどの横転事故、住宅の破損や停 電、そして関西空港でも離発着する航空機に影響が出るなど様々な被害を及ぼしました。 第 7 図は、関西空港の 10 分間平均風速、飛行場強風警報及び暴風警報発表期間をグラフに示し たものです。関西空港では、3 日 03 時 30 分頃から南よりの風が強まり始め、09 時過ぎに 20kt 前後の風速となりました。その後、11 時までは小康状態となり横這いで推移しますが、11 時以降、 再び強まり始め、寒冷前線通過前の 14 時 10 分に南よりの風が最も強く吹いて、B 滑走路にある 風向風速計のひとつ(06L)で 56kt の暴風を観測しました。寒冷前線が関西空港付近を通過した ‐5‐ 15 時頃は、一時的に風速は 20kt 未満まで弱まりましたが、15 時 30 分以降、今度は西風が強ま って 18 時前に再び 56kt の暴風を観測しました。その後はゆっくりと弱まり、20 時頃からは 30kt 未満の風速となりました。 関西航空地方気象台では 3 日 11 時 19 分に飛行場強風警報を発表し、3 日 13 時 43 分から 14 時 51 分にかけてと 3 日 17 時 05 分から 18 時 50 分にかけて飛行場暴風警報に切替発表し、飛行 場強風警報は 3 日 20 時 50 分に解除しました。 第 8 図に関西空港周辺のアメダスの風向・風速を示します。寒冷前線の通過前の 3 日 14 時に かけて、大阪湾周辺での南よりの風の所が多く、関西空港の南西にある和歌山県の友ヶ島では、3 日 14 時に 28m/s を観測しました。4 日 21 時には関西空港周辺の風も弱まりました。 4 おわりに 関西空港では、春の日本海で急激に発達した低気圧からのびる寒冷前線の通過により、南より の強い風が吹くことは過去の知見よりよく知られています。このような強風により航空機の欠航 や遅延、目的地変更、出発した空港への引き返し、空港施設への被害をもたらされたことが過去 にもあります。事前に強風が予想される場合には、最新の気象情報を利用いただくと共に、関西 航空地方気象台が発表する飛行場予報や飛行場警報に十分留意してください。 第7図 関西空港の 10 分間平均風速及び飛行場強風・暴風警報発表期間 (2012 年 4 月 3 日 09~21 時) ‐6‐ 第 8 図 関西空港周辺のアメダスの風向・風速(赤丸が関西空港、青が和歌山県友ヶ島) 2012 年 4 月 2 日 21 時(左上)、3 日 09 時(右上)14 時(左下)、21 時(右下) (関西航空地方気象台 ‐7‐ 予報課) ―― 事務局からのお知らせ ―― <関空島ウェザートピックスについて> 「関空島ウェザートピックス」についてのご意見・ご要望は、担当(片桐)のメールアドレス [email protected] まで、メールにてお願いします。 <関空島内各機関・事業所へのお知らせ> MetAir 及 び 自 動 巡 回 ソ フ ト の ご 利 用 を 希 望 さ れ る 場 合 は 、 メ ー ル ア ド レ ス [email protected](片桐)までご連絡ください。担当より折り返し連絡させていただき ます。 発行日:平成 27 年 04 月 13 日 発行元:関西航空地方気象台 編 ‐8‐ 集:航空気象懇談会事務局 航空気象観測月表 官署名 関西航空地方気象台 日/要素 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 平均気圧 飛行場 海面 現地 x0.1hPa x0.1hPa 10122 10133 10170 10180 10134 10144 10114 10124 10214 10225 10222 10232 10194 10204 10205 10215 10117 10127 10112 10122 10171 10181 10170 10180 10197 10207 10217 10227 10233 10243 10199 10210 10189 10199 10145 10155 10077 10087 10140 10150 10146 10156 10138 10148 10182 10192 10254 10265 10316 10327 10319 10329 10261 10272 10195 10205 10156 10166 10192 10202 10182 10193 上旬 中旬 下旬 月 極値 起日 10160 10174 10213 10183 日最低 < 0.0 0 日平均 < 0.0 0 10171 10184 10223 10194 地点略号 RJBB 2015 年 03 月 平均 気温 最高 最低 x0.1℃ 76 77 81 95 61 71 83 100 88 46 51 77 88 82 75 105 110 137 150 134 110 133 98 73 73 86 107 135 131 129 151 x0.1℃ 95 104 133 133 90 98 95 136 113 81 80 113 135 101 88 135 160 190 178 171 156 184 131 114 116 126 163 193 152 178 207 x0.1℃ 62 59 35 58 42 43 70 77 67 11 15 42 40 68 56 82 72 104 118 103 78 91 70 52 47 39 63 87 102 78 89 % 80 57 71 66 48 51 78 69 83 55 43 42 45 67 72 81 88 87 88 68 71 59 44 42 49 50 59 62 81 69 69 78 101 111 97 108 135 156 134 207 31 52 70 72 65 11 10 66 68 60 64 日最高 >= 25.0 0 日最高 >= 30.0 0 >= 20 9 >= 200 0 視程継続時間 分 m m m < 5000 < 3200 < 1600 2497 978 347 気温 日数 ℃ 日最高 日最低 日平均 < 0.0 >= 25.0 >= 25.0 0 0 0 相対湿度 平均 最小 19 12 特 記 事 項 >= 5 0 >= 10 0 >= 20 0 >= 50 0 300 最大瞬間風速 風向 風速 36 方位 kt 300 26 290 25 30 22 290 26 40 24 30 20 30 18 50 19 290 33 300 46 260 30 320 26 220 22 60 19 60 19 300 13 30 14 180 20 190 34 30 25 280 14 50 16 310 28 340 25 40 25 340 16 220 15 230 23 190 23 310 15 200 24 31 10 300 46 10 降水量 最大 最大 1時間 10分間 x0.1mm x0.1mm x0.1mm 225 60 15 0 0 0 65 40 15 30 20 5 0 0 0 0 0 0 180 30 10 5 5 5 240 75 15 0 0 0 0 0 0 0 0 0 15 15 5 40 15 5 0 0 0 515 140 45 220 70 20 0 0 0 0 0 0 0 0 0 40 30 10 合計 745 790 40 1575 515 18 最大風速階級別日数 kt 日最深積雪階級別日数 cm >= 0 0 % 59 42 49 40 40 37 60 52 73 33 31 19 22 47 56 63 69 60 73 51 41 26 28 32 25 26 24 34 63 37 47 最大風速 風向 風速 36 方位 kt 300 20 290 19 30 17 300 20 30 19 30 14 40 14 40 15 290 27 300 31 240 21 250 20 210 17 60 15 60 15 320 9 40 9 180 17 190 27 40 21 270 10 50 12 290 20 340 17 40 20 280 10 260 12 220 18 190 14 50 11 200 18 >= 100 0 >= 30 1 >= 40 0 >= 50 0 m < 1600 405 降雪の 深さの 合計 cm 0 0 0 0 - 積雪の 深さ 09h cm - 大気現象 SHRA RA SHRA RA SHRA RA SHRA RA RA RA SHRA RA SHGS SHSN SHSN SHRASN SHRA RA RA FG SHRA RA SHRA FG SHRA SHRASN SHRA SHRA SHRA RA 0 0 0 0 140 18 45 18 - 日降水量階級別日数 mm >= 0.0 21 >= 1.0 10 >= 5.0 6 m < 800 68 RVR継続時間 分 m m < 600 < 400 15 0 >= 10.0 5 m < 200 0 >= 30.0 1 m < 100 0 降雪の深さの日合計階級別日数 cm >= 50.0 1 >= 70.0 >= 100.0 0 0 >= 0 4 >= 5 0 ft < 1500 855 最低雲高継続時間 分 ft ft ft ft < 1000 < 500 < 300 < 200 512 103 11 11 >= 10 0 >= 20 0 >= 50 0 >= 100 0 大気現象出現日数 ft < 100 0 雷 0 霧 2 雪 4 関空島 WEATHER TOPICS で使用する航空気象に関する用語の解説 1 本文中で使用する語句の定義等 VIS:全周を見渡して半分またはそれ以上の範囲で共通した視程(卓越視程)を(m)で表す。 CIG:雲量が 5/8 以上の雲層のうち、一番低い雲層の雲底の高さを(ft)で表す。 RVR:滑走路視距離計で観測した滑走路視距離を(m)で表す。 風:RWY06R に設置した観測装置の値(関西国際空港の代表風)を、風向を真方位(°)で風速を(kt)で表す。 風配図は、RWY 06R の、正時から 10 分毎の 10 分間平均風を、月毎の風向別に百分率で表す。 Calm(静穏)は、10 分間平均風速の値が 0.4kt(0.2m/s)以下の場合をいう。 ガストは、平均風速を 10kt 以上上回る最大瞬間風速があった場合に報じられる。 ウィンドシアー:鉛直方向又は水平方向の風速や風向の差をいう。 平年値:アメダスの関空島地域気象観測所として算出した平年値を使用している。 関空島の統計期間は、2003-2010 年(但し、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風は 2009 年から)。 2 気象観測施設の配置とデータ利用について 気象観測施設は、関空島の A-RWY(3500m)と B-RWY(4000m)周辺に配置した屋外観測装置(第 1 図)と、当台観測 課(航空庁舎ペントハウス)に設置した気象観測報の作成、配信等の処理を行う屋内観測装置で構成する。 屋外観測装置からのデータは屋内観測装置に表示し、METAR-AUTO 報として 10 分毎に自動配信するとともに、屋上 で行う目視による観測とあわせて航空観測気象報(METAR 報、SPECI 報)で配信する。 航空観測気象報で通報する風は「06R」の観測値である。障害等で「06R」が使用できない時は「06L、24L、24R」の順に 代用して通報し、RMK に使用した風向風速計名を記載する。(例:WIND BY EQPT/06L) 3 航空気象観測月表の解説資料 平均気圧:毎正時の観測値の平均を、ヘクトパスカル(hPa)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載。 飛行場現地気圧(QFE)は、飛行場の標点から 3m の高さに合わせた気圧値。 海面気圧(QFF)は、平均海面上の気圧値。 気温:摂氏(℃)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載(0℃未満の場合は、「-」を前置)。 日平均気温は、毎正時の観測値の平均を記載。 相対湿度:パーセント(%)で記載。 日平均相対湿度は、毎正時の観測値の平均を記載。 最大風速及び最大瞬間風速:風速はノット(kt)単位、風向は 10 度(°)間隔で発生時の起時の値を記載。 降水量:ミリメートル(mm)の 1/10 位まで 0.5mm 間隔で、小数点を省いて記載。 日降水量は、毎正時の観測値の合計を記載。 最大 1 時間及び最大 10 分間は、任意の 1 時間並びに 10 分間の最大値を記載。 降雪の深さ:09 時、15 時及び 21 時の、前回の観測時刻以降に降った雪の深さを、センチメートル(cm)で記載。 降雪の深さの合計は、09 時、15 時及び 21 時の観測値の合計を記載。 積雪の深さ:9 時の積雪の深さをセンチメートル(cm)で記載。 積雪の深さが 1cm に満たない場合は 0cm と記載。積雪は、飛行場の半分以上が雪などの固形降水(暖候期のひょうを 除く)に覆われている場合を「積雪あり」とする。 大気現象:大気現象を略号により記載(略号の意味は、第 1 表のとおり)。 視程・RVR及び最低雲高継続時間:欄の区分に該当する値未満であった時間の合計を記載。 継続時間は、METAR・SPECI から該当する値を引用して算出する。 第 1 表 大気現象と略号 大気現象 略号 雨 RA しゅう雨 SHRA 着氷性の降水 FZRA 着氷性の霧雨 FZDZ 霧雨 DZ 雪 SN しゅう雪 SHSN みぞれ RASN しゅう雨性のみぞれ SHRASN 関空島内の気象観測機器配置状況 霧雪 SG 凍雨 PL 雪あられ/氷あられ SHGS ひょう SHGR 霧 FG 煙 FU 黄砂 SA 雷電 TS 2015.4 関空島 Weather Topics 編集部
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