ピッツバーグ補習授業校 中1・中2 数学 担当:松田 昇 ([email protected]) 宿題の効果的なやり方 2007/05/13 宿題 (もしくは,ドリル) は,学校で習ったことを再確認して,本当の意味で自分の知識にす る上で,大変に効果的な勉強方法です.しかしながら,ただ単に「問題を解いた」だけでは,必 ずしも十分に効果的とは言えません. 宿題をすること,すなわち,「問題を解くこと」でもっとも大切なのは,(1) 正しいやり方を知る こと,そして,(2) 間違い (あるいは,違い) に気づくことです.正しいやり方を知らない限り,問題 はいつまで経っても解けるようにはなりません.間違いに気づかない限り,その間違いを直すこ とはできません.違いに気づくと,自分が理解していたことを別の視点から見ることができるよう になります. こういった「宿題の利点」を最大限に引き出すための「効果的な宿題のやり方」ご紹介します. 1.宿題は,好きなときに,好きなだけ,好きなようにやる 勉強は,嫌々ながらやっても,身につきません.気分が乗らないときには,無理をして勉強 をするのではなく,別の機会にやりましょう.ただし,自分で一定量のノルマを決めて,少なくとも, それだけは達成するように目標をもってやりましょう (たとえば,「今週は全部やるぞ!」「今週は 2/3 くらい頑張るぞ!」).お家の人と相談しながらノルマを決めるのが良いでしょう. 宿題は,必ずしも全部やらなくても良いです.例えば,大変興味深い調査報告に「自分で好 きな問題だけ選んで解いていたグループは,全部の問題を解いていたグループと比較して,テ ストの点数が高かった」というものがあります. 問題の順番を入れ替える,以前の宿題で飛ばした問題をやってみる等,好きなやり方を工 夫してみましょう. 2.分からない問題は,答えを見る 分からない問題があったら,飛ばしたり,勘で答えたりするのではなく,答えを見て正しい解 き方を知りましょう.その際,注意すべき点が2つあります: (1) 正解を見て答えを写す場合には, 赤ペンを使って,後からどの問題が分からなかったのか分かるようにする.(2) 正解を見たら, 「どうしてそのやり方で問題が解けるのか」「なぜ,自分はそのやり方に気づかなかったのか」を 自分で自分に説明する. 3.宿題が終わったら,自分で丸付けをする 必ず,自分で丸付けを答えあわせをしましょう. 4.間違えたところは,解答を見て,正しい解き方を知る 答えを見る場合の注意は,上記の2と同じです.さらに,「どうして,自分は間違えたのか」を 自分で自分に説明しましょう.「どうしてそのやり方で問題が解けるのか」「なぜ,自分はそのやり 方に気づかなかったのか」を自分で自分に説明することもお忘れなく.
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