学力向上推進システム活用事業<活用事例> 「 Web配 信 集 計 シ ス テ ム 」 を 有 効 に 機 能 さ せ る 村上市立さんぽく北小学校 1 「Web配信集計システム」の活用 当校の「Web配信問題」の平均得点は、右の とおりである。過去3年間で、徐々に上がって きている。 「Web配信集計システム」については、毎月 の結果から課題の見られた問題を一覧にし、年 間指導計画のその内容に関わる部分に下線を引 いたり、指導のポイントを朱書きしたりしてい る 。次年度以降の指導の重点化を図るとともに 、 学年末のまとめで復習を設定している。これら を、1~6年生全ての学年で行う。 さらに、昨年度の村上市小学校教育研究会主催の学力向上研修会や「学力向上サポートたよ り」の事例を参考に、過去問題や補充・発展問題の活用を図り、授業改善に取り組んでいる。 以下 、「Web配信集計システム」を、より有効に機能させる取組について紹介する。 2 全校体制による学力向上の取組 (1) 校時表の充実 当校の校時表は、右のとおりで ある。 ① 朝学習には、朝読書とステッ プアップタイムを設定している 。 鮮明な 朝読書の後10分間をステップア 画像が可能 ならば。 ップタイムに充て、基礎学力の 向上を目指している。各担任が 指導に当たっている。 ② 火曜日の5限終了後にぐんぐ んタイムを40分間設定している 。「Web配信問題」を使って、主 に個別指導により補充指導に取り組んでいる。級外職員も学年 に入って、担任の補助をしたり、定着状況に応じた指導をした りしている。 ③ 水曜日2限の国語は、市販のプリント集「論理トレーニング」 を使っている。当校数年来の取組である。1年生入学時に 購入し、持ち上がって使用する。学年ごとの指導計画を整 備している 。「論理トレーニング」で身に付けた話し方・ 聞き方などの言語技術は、日々の授業で活用できるように している。 (2) 授業改善の実践 授業改善を推進するため、次のように取り組んでいる。 ① 学習規律の徹底を目的に「 スタディセブン 」を設定した 。 学期ごとに重点項目を決め、取組を強化している。前後期 に分けて、児童による自己評価、職員評価を行い、学年の 傾向について重点化を図っている。さらに、小中学校共通 の学習規律も設定し、徹底を図っている。 ② 平成24年度から「友達とかかわりながら」をキ ーワードに、校内研修に取り組んでいる 。「よく分 かる授業」と「学習規律の向上」を目指し、言語 技術の活用や望ましい学習規律の定着を土台に、 授業改善を図っている。 ③ 日々の授業の中で、ねらいの達成に向かう「か かわりの場」を設定しているかどうか、前後期の 2回に分けて評価している。これを授業改善の目安と し、かかわらせ方を授業の研修をとおして学んでいる。 (3) 家庭学習の推進 山北地区では、小中連携により家庭学習の充実に取り組ん でいる。学習習慣の定着、学習量の確保、そして学習の質の 向上を目指している。 ① 平成23年度に「 家庭学習の手引き 」 を作成し、小中学校の全家庭に配付 した。学年に応じたメニューを提示 し、内容の充実を図りつつ、児童の 実態に応じた弾力的な家庭学習を目 指した。 ② 年度末には「家庭学習の手引き」 を改訂し、例えば、小学1年生から 中学3年生まで、各学年、教科ごと にノートの書き方を例示した。今年 度は、年間4回の家庭学習強調週間 を設け 、更なる充実を目指している 。 3 全校体制による学力向上 以上が、学力向上に向けて実践した取組の 概要である。 中でも、学力実態を維持、向上させてきた 要因として、補充学習の時間を確保したこと が第一に挙げられる 。特に「 ぐんぐんタイム 」 は、定着状況に応じて個別の補充指導を行っ てきた。それが全体の底上げにつながったと 捉えている。 また、授業改善の視点を明確に設定し、言 語技術を核とした校内研修を積み重ねてきた ことも要因である。児童が関わることにより 考えを深め、ねらいを達成する授業を実現で きれば、更に学力の定着、向上が確実になるものと捉え、研修を深めている。 学力向上推進チームからのコメント 校時表の工夫、授業の研修の充実、小中連携による家庭学習の取組により 、「Web配信集 計システム」の有効活用が図られ、着実に成果を上げている 。「論理トレーニング」は、さ んぽく北小学校独自の特色ある実践である。 学力向上対策を教職員集団が一丸となって継続していることが、成果に結び付いていると 考えられるため、他校でも取組の参考にしていただきたい。
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