平成26年度全国学力・学習状況調査結果

筑後市児童生徒の学力の様子について
本年度も全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が、次の要領で実施されました。
○調査期日:平成26年4月22日(火)
○調査対象:小学6年生児童及び中学3年生生徒
○調査事項:① 教科に関する調査(国語、算数・数学)
※各教科は、主として「知識」に関するA問題と、主として「活用」に関す
るB問題が出題されている。
② 質問紙調査(学習面及び生活面に関するアンケート)
【教科に関する調査の結果】
教科に関する結果と課題について下に示します。正答率とは、各調査の問題数に対して、正答問題数
の割合をパーセントで表したものです。
【小学6年生】
小学校学力調査(平均正答率)筑後市と福岡県、全国との比較
79.6 77.7 78.1
%
75.4
80
筑後市
70
福岡県
72.0 72.9
59.8
58.2
54.4 55.5
60
57.4 58.2
全国
50
40
国語A
国語B
算数A
算数B
小学6年生の平均正答率は、国語A・B、算数Aにおいて全国平均を上回り、算数Bが全国平均
と同じです。昨年度も全国平均正答率を上回っていることから、基礎的・基本的な知識・技能の
定着及び活用する力において、国語、算数ともに概ね良好であるといえます。
なお、課題がみられた問題を具体的にあげると次のものがあげられます。
【国語】
・「故事成語」の意味と使い方を理解する問題
・登場人物の気持ちを周りの様子や会話の様子で表現した問題
・条件に合わせて2つの文を1文で表す問題
【算数】
・割合が1より小さい場合の比較量(例:80㎝の0.4倍→式80×0.4)を問う問題
・問題文から必要な情報を整理し、求め方や導き出した答えの理由を書く問題
【中学3年生】
中学校学力調査(平均正答率)筑後市と福岡県、全国との比較
%
79.0
78.4 79.4
筑後市
80
福岡県
68.6
70
全国
65.6 67.4
59.3
60
47.4
50
49.6
57.8
59.8
51.0
40
国語A
国語B
数学A
数学B
中学3年生の国語A・B、数学Bは全国平均を下回り、数学Aは全国平均を上回っています。
25年度と比較すると、すべての教科区分で平均正答率が下がっています。
なお、課題がみられた問題を具体的にあげると次のものがあげられます。
【国語】
・目的に沿って話し合い、互いの発言を検討して共通点や相違点を整理する問題
・辞書を活用して、語句の意味を考え、適切に書く問題
・複数の資料を比較して読み、要旨を捉える問題
・資料から適切な情報を得て、伝えたい事実や事柄が明確に伝わるように書く問題
【数学】
・関数の意味を理解しているか問う問題
・円錐の体積と底面が合同で高さが等しい円柱の体積の関係を理解しているか問う問題
・付加された条件の下、三角形の合同条件と二等辺三角形の性質を使い角度を求める問題
・「時間」と「道のり」を表すグラフの傾きや交点の意味、「速さ」の求め方について理解して
いるか問う問題
・不確定な事象の起こりやすさ(確率)について、数値で表し説明する問題
【学校の対策について】
市内の小・中学校では、学力の向上に向けて以下のような取組を実施しています。
1 各校が全国学力・学習状況調査の結果を含む児童・生徒の学習の状況について分析し、
学力を高めるための具体的な取組について明記した「学力向上プラン」を作成して、計画
的、組織的に取り組んでいる。
2 各学校の課題に応じた授業の在り方について校内研究に取り組み、授業の改善を図って
いる。
3 TT(ティーム・ティーチング)や尐人数学習、個別指導等のきめの細やかな指導体制
を充実させながら、全ての児童・生徒が分かる授業づくりに努めている。
4 朝の活動や放課後など、児童・生徒の課題に応じたスキル学習や補充学習に取り組み、
基礎的・基本的な学習内容の定着に努めている。
5 各学校が、保護者に児童・生徒の学力の状況について説明し、「家庭学習の手引き」等
を活用しながら、家庭と連携して学力の向上に努めている。
【質問紙調査(学習及び生活等アンケート)からみえる課題と対策について】
[小学6年生]
計画を立てて家庭学習に取り組んでいる
[中学3年生]
計画を立てて家庭学習に取り組んでいる
(4段階の平均正答率)
%
90
(4段階の平均正答率)
%
90
80
当てはまる
70
どちらかとい
えば
あまり
60
50
当てはまらな
い
40
国語A
国語B
算数A
80
当てはまる
70
どちらかとい
えば
あまり
60
50
当てはまらな
い
40
算数B
国語A
国語B
数学A
数学B
このグラフのように、質問紙調査(学習及び生活等に関するアンケート)と学力調査(平均正
答率)を関連づけますと、児童・生徒の学力は、家庭の学習や生活の様子と関係が大きいことが
分かります。
同様に調査結果から、小・中学校ともに家庭と学校が連携して取り組む大切なポイントが4点
明らかになりました。
1 宿題を含む家庭学習の習慣を定着させる
特に、中学校は、小学校に比べ授業内容が難しくなり授業の進み方も速くなります。あらかじ
め授業内容を自分の力で調べたり(予習)、学習した内容をその日の内に振り返って整理したり
(復習)する程、学力の向上に繋がっていることが分かっています。
更に、家庭学習については、家庭と学校が連携し、「家庭学習の手引き」等を使って自分で学
習の計画を立てて取り組む習慣をつけることも大切です。その際、保護者が児童・生徒の頑張っ
ている点について褒めたり、応援したりすることも、児童・生徒の学習意欲を高めることにつな
がります。
2 ゲームで遊ぶ時間の約束を設ける
1日にゲームで遊ぶ時間が長い児童・生徒の学力が低いという結果が出ています。このゲーム
で遊ぶ時間と学力の関連について保護者と児童・生徒がよく理解し合い、ゲームで遊ぶ時間を含
めた1日の時間の過ごし方について、約束を設けることが大切です。
3 保護者が児童・生徒と会話をする時間や機会を設ける
普段から保護者とコミュニケーションをよくとっている児童・生徒の学力が高いという結果が
出ています。児童・生徒は、会話をする中で、学習や生活等いろいろな自分の姿や気持ちを保護
者に受け入れられたと感じ(自尊感情の高まり)、褒められたり応援されたりすることでより学
習や生活等に取り組もうと意欲を高めます。
家庭で学校や日常の出来事について児童・生徒の話を聞いたり、会話したりする時間を尐しで
も設けることが大切です。
4 地域や社会で起こっていることに関心を持たせる
地域や社会の出来事に関心の高い児童・生徒の学力が高いという結果が出ています。新聞や
ニュース等で報道される地域や社会の出来事の中には、授業の中で学ぶ内容と関係しているもの
も多く、学習の予習や復習につながることがあります。
家庭で地域行事へ参加したり、メディアを通して地域や国、世界で起きている出来事を知る機
会をつくったりすることは、児童・生徒の学習意欲や社会についての知識を深める上で期待でき
ます。