目次 - 看護師国家試験の対策は吉田ゼミナール

目次
1.濃度計算 ······································································································· 1
2.モル濃度 ········································································································ 19
3.点滴計算 ······································································································· 25
4.酸素ボンベ···································································································· 38
5.BMI ··················································································································· 43
6.月経周期 ······································································································· 47
この問題集の使い方
・「要点」に各単元の覚える項目、解き方が書かれています。
・「要点」と「例題」で学習したあと、「問題」で演習をして理解を深めます。
・「問題」にある□□□は、チェック欄です。1回目の学習で☑□□、2回目で☑☑□、3回目
で☑☑☑と、回数を重ねるごとに、「要点」や解説なしで解けるようになりましょう。
・問題の右上に下記のような印がある問題は、看護師国家試験の過去に出題された問題、
もしくは、その類似問題です。
94 回午前問題 61
→
看護師国家試験 94 回午前問題 61 番
1.濃度計算
☑ 要 点
溶質…溶けている物質
溶媒…溶質を溶かしている液体
溶液…溶質と溶媒が混じり合ってできた液体(溶媒が水のとき水溶液という)
質量パーセント濃度…溶液全体の質量に対する溶質の質量の割合
質量パーセント濃度(%)=
溶質の質量
×100
溶液の質量
溶質の質量
=
溶媒の質量+溶質の質量
×100
食塩 25g
(溶質)
濃度=
=
水 100g
(溶媒)
溶質の質量
×100
溶液の質量
25
×100=20%
125
食塩水 125g
(溶液=溶媒+溶質)
水 100gと食塩 25gを混ぜると、125gの食塩水ができる。
このとき、溶けている物質の食塩は溶質、溶かしている液体の水は溶媒、食塩と水が混じっ
てできた液体の食塩水は溶液という。
-1-
<1-16
薬液の希釈②>
95 回午前問題 46
□□□問題 16 5%グルコン酸クロルヘキシジン液に水を加え、0.2%の消毒液を 1000ml
作りたい。必要な薬液量は何 ml か。
ヒ ン ト
水を加えても、グルコン酸クロルヘキシジンの容量は変わらない
解答 40ml
0.2%の消毒液 1000ml に含まれるグルコン酸クロルヘキシジンは
0.2
1000× =2ml
100
溶質(グルコン酸クロルヘキシジン)2ml、濃度5%のグルコン酸クロルヘキシジン液は
溶液の容量=溶質の容量×
=2×
100
濃度(%)
100
5
=40(ml)
-2-
<3-6
点滴計算①>
103 回午後問題 90
□□□問題6 「フロセミド注 15mg を静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに
「20mg/2ml」と表示されていた。注射量を求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。
注射薬
2ml
こちらも
3
倍に
4
?ml
薬剤
20mg
15mg
3
倍に
4
解答 1.5ml
薬剤(フロセミド)20mg が薬液2ml に溶け込んでいる
薬剤 15mg には何 ml の薬液が必要か
注射薬
薬剤
2ml : 20mg =
ml : 15mg
2×15=20×
20 =30
=1.5
-3-
☑ 要 点
注入速度(ml/分)…1分間に薬液を何 ml 滴下するかを表したもの
94 回午前問題 61
10%リドカイン液 10ml をブドウ糖液と混合し 500ml にして2mg/分で点滴静脈内注射が処方
された。注入速度を求めよ。
2mg/分で点滴を行うということは、1分間に2mg のリドカインを滴下する
2mg のリドカインに必要な混合液の量(ml)を計算する
1.リドカインの量を計算する
10%リドカイン液 10ml 中のリドカインの量は
10
10ml× =1ml
100
1ml=1g
1g=1000mg
問題の単位が mg なので、単位を合わせる
1ml=1g=1000mg
ブドウ糖液と混ぜても、リドカインの量は変わらないので
1000mg のリドカインが 500ml の混合液に溶け込んでいることになる
2.注入速度を計算する
混合液 500ml
1分間の滴下量
混合液 ? ml
リドカイン
1000mg
リドカイン
2mg
リドカイン 1000mg が混合液 500ml に溶け込んでいる
では、リドカイン2mg では混合液は何 ml 必要か
混合液 リドカイン
500ml : 1000mg =
ml : 2mg
500×2=1000×
=1
2mg のリドカインを滴下するには1ml の混合液が必要であることがわかる
したがって、注入速度は1ml/分
-4-
<4-1
酸素残量①>
100 回午後問題 43
2
2
□□□問題1 150kgf/cm 500L 酸素ボンベの内圧計が 90 kgf/cm を示している。この酸素
ボンベを用いて2L/分で酸素吸入を行うことになった。使用可能時間は何分か。
(1)ボンベ内の酸素残量は何 L か。
いっぱいで500L入るボンベ
全体を150とすると
そのうち90が残っている
150
90
残っている酸素は全体の
90
倍
150
解答 300L
ボンベ内の酸素残量は
90
500× =300(L)
150
(2)使用可能時間は何分か。
解答 150 分
2L/分で酸素吸入を行うということは、1分当たり2L の酸素を吸入するので
ボンベ内に残った酸素 300L で使用可能な時間は
300÷2=150(分)
-5-