北豊島中学校区では、今年度から小中一貫教育についての研究がスタートしました。市 内では、平成 20 年度から始まった細河中学校区、21 年度から始まった石橋中学校区に次 いで 3 番目の校区になります。 べての学校で小中一貫教育を実施すると目標を定 めています。この小中一貫教育について実施した これまで 中 学 校 池田市教育委員会は、平成 25 年度から市内のす ◆小・中学校の先生方で「小中一貫教育推進委員会」を組織しました ◎北中・神小・北小の先生方が定期的に集まる委員会組織で、これまでに 4 回の会合 を持ちました。 ◎三つの学校の学力向上の課題や生活指導の課題について話し合いました。 ◎各学校で行われる研究授業や研修会に参加し、小学校の先生が中学校に、中学校の 先生が小学校に行く機会が倍以上増えました。 ◎ひかり幼も含めた校区カレンダーを作成し、保護者に配布しました。 ◎北中の学校便りを小学校 6 年生の保護者にも配布しました。また、学年便りやテス トなども送付しあい、今各学校で行われていることを理解し合いました。 ◎小・中学校の先生が同じ方向を向いて学校教育を進めるため、現在、北中校区で育 てたい子ども像の検討を進めています。 り検討したりしている自治体は、全国で約半数に のぼります。なぜ、このように小中一貫教育が取 り上げられるのでしょうか。 ◆地域の方に参加していただいて「小中一貫教育検討委員会」を組織しました 一つには、小学校から中学校に進学する中で、 学業不振に陥ったり、不登校に陥ったりする子ど もたちがずいぶんと増えてきたことが挙げられま す。これを「中 1 ギャップ」と呼んでいます。中 小 学 校 小 学 校 学生になると、授業が 45 分から 50 分になって 20 分休憩はなくなる、学級担任制から教科担任制に は違ってきます。 私たちの世代は、この段差を人生の一つの節目 これから 中 学 校 なるなど学校生活上で大小様々なことが小学校と このような共通認識の下、今後も北中校区で進めていく小中一貫教育について検討を してまいります。 として受けいれ、それを乗り越えて大人に成長し ていったものです。しかし、近年、小学校から中 学校への段差をうまく越えられない子どもたちが 共通の目標 共通の子ども像 ずいぶん増えてきたのです。 そこで、これまでの小学校は小学校、中学校は 中学校というまとまりを取り払って、小学校と中 ◎北中校区にお住まいの 20 名の方に委員として参加していただき、6 月と 11 月に会 合を持ちました。この委員会には、大阪教育大学の成山治彦理事に学識経験者とし てご参加いただき、毎回、アドバイスをいただいています。 ◎「中 1 ギャップ」と言われる段差を解消するために、小中一貫教育というツール を使う ◎子どもや先生の姿が見えるニューズレターを発行してはどうか ◎『目指す子ども像』の実現に向けて小中学校の先生方が協働して取組むことが大切 ◎小中一貫の取り組みの中で、地域コミュニティが学校に関わり、家庭生活や生活習 慣の向上も含めて、学校とともに子育てすることが重要 小 学 校 小 学 校 学校がまるで一つの学校のような教育活動を展開 することで、子どもたちがすこやかな成長をとげていくのではないかと、広島県呉市で 11 年前に小中一貫教育が実験的に始まり、やがて、東京の品川区や三鷹市、京都市など に広がり、先進的な地域では、不登校の生徒数が減少するなどの報告もされています。 ◆校区の幼稚園、小中学校の先生方が一堂に会しました ◎6 月 23 日に、校区の先生方が北中に集まり、「生活指導」 「道徳・人権教育」の 4 つのグル 「学力保障」 「支援教育」 ープに分かれて討議をしました。 ◎参加した先生方からは「普段聞けない幼稚園や小学校の様 子や現状を聞くことができた。教師の連携を密にして、子 どもの実態を共通理解していくことが大切だと感じた。」 「小学校の間に最低限身につけておくべきことについて、 有意義な交流ができた」というような感想がありました。
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