9-21-3シラバス

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Campus Life Assist System TUS
2012/09/16(日)12:05
科目名称
熱力学
科目名称(英語) Thermodynamics
授業名称
熱力学
教員名
渡辺
開講年度学期
2012年度 後期
曜日時限
金曜4限
開講学科
理学部第一部
単位
2.0
学年
2年
科目区分
専門
履修形態
選択必修
一之
物理学科
熱現象の巨視的現象論としての熱力学は、ユークリッド幾何学に似た公理論的構成をもつ美しい論理体系で
ある。推論の過程では熱力学体系の細かな性質によらない一般的な公理のみを用いるので、熱力学から導か
授業の概要・目標 れる結果は一般的であり、広範な体系に適用される。
「熱力学入門」と位置づけられる本講義では、熱浴、断熱壁、半透膜など熱力学特有の基礎概念や、これら
を用いる思考実験について詳しく解説し、熱力学的思考法の習得を目指す。
履修上の注意
本講義に続けて統計力学1、統計力学2を履修することが望ましい。
準備学習・復習
準備学習として、教科書「熱・統計力学の考え方」の次回の授業内容に該当する部分を一通り目を通すこ
と。授業では講義テキスト「熱力学ノート」を使って教科書のまとめを行う。復習では、「熱力学ノート」
の演習問題を解くようにする。予習していないときは、復習で教科書「熱・統計力学の考え方」を必ず読む
こと。
成績評価方法
定期試験、平常時確認小テストにより評価
教科書
授業ではオリジナルテキスト「熱力学」を使用します。9月1日以降に、
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/~watlab/watanabe/thermo.htmlからダウンロードしてください。
復習・予習用に『熱・統計力学の考え方』砂川重信著(岩波書店)も教科書とします。
参考書
E.Fermi『熱力学』(Chicago Univ. Press, 加藤正昭訳、三省堂)
授業計画
1 0.
熱力学序論
熱力学の歴史と、統計力学・物性物理学の関係を知る。
微分(偏微分、全微分)など熱力学で使う数学を復習する。
2 1.熱平衡状態
熱と温度、熱力学第0法則、状態変数、準静的過程など、
熱力学が前提とする概念を理解する。
3 2.熱と仕事とエネルギー
ジュールの実験、熱力学第1法則の誕生を学ぶ。
4 3.熱力学第1法則の定式
化
比熱、ジュールの法則、多原子分子気体の比熱を理解する。
5 3.熱力学第1法則の定式
化
断熱過程などの場合の理想気体のする仕事の計算ができる。
6 4.熱力学第1法則に関す
る問題
オリジナルテキスト11章の11.1と11.2の問題演習をする。
7 まとめ1
る。
1回から6回までの授業内容をまとめ、理解度をチェックす
8 5.熱力学第2法則
カルノーサイクル、クラウジウスの原理とトムソンの原理
を理解し、第2法則の起源を知る。
9 5.熱力学第2法則
不可逆過程とカルノーの定理を理解し、第2法則の起源を
知る。熱力学的絶対温度、熱効率の定義を理解する。
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6.第2法則の定式化
クラウジウスの不等式、エントロピーの必然性を理解する。
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7.熱力学関数
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8.実在気体の熱力学
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8.実在気体の熱力学
カルノーサイクル、クラペイロン−クラウジウスの式、
ジュール−トムソン過程を学び、理想気体との違い
を理解する。
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9.相転移の熱力学理論
相転移とは何か、1次相転移と2次相転移の違いを理解
する。
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9.相転移の熱力学理論
Landauの相転移の理論(秩序変数)、相転移の具体的な
例を知る。熱力学第3法則の定義を理解する。
定期試験
備考
熱力学ポテンシャルとLegendre変換、Maxwellの関係式を
自分で導出できるようにする。
ファン・デル・ワールス状態方程式を導出法を理解する。
実在気体のエネルギー、エントロピー、比熱を計算し、
理想気体との違いを理解する。
8回から15回までの授業内容から出題する。
授業のページ:
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/~watlab/watanabe/thermo.html
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