(社)山口県中小企業経営者協会 平成 18 年度 事 業 報 告 自 平成 18 年 4 月 1日 至 平成 19 年 3 月 31 日 昨年は、大型の台風や地震などの自然災害が相次いで我が国を襲い、多くの 犠牲者と甚大な被害をもたらし、景気回復にも影をおとした。 政府発表では、不良債権処理が進んでいるとの発表だが、その大部分は海外 資本による買収であり、わが国経済の本当の復活には程遠いのが実情だ。 唯一の回復基調だった輸出分野もその増勢が鈍化し、当然、関連の生産部門 も足踏み状態にある。 民間企業の設備投資の増加や、個人消費の低迷などで依然として厳しい状況 の中で推移しておるものの、デフレからの脱却を見ることができた。。 雇用面の回復も進みつつあるが、団塊世代の大量の定年退職などによって、 高齢者の就業はまだまだ低調で我が国の最優先重要課題だと考えられる。 そのような厳しい情勢下ではあったが、我が「中経協」は、平成 18 年度の 事業方針に基づいて、本部行事や各支部行事が計画通り展開された。 5月27日に宇部市、国際ホテル宇部において「通常総会」を実施して、記 念講演として、(株)創舎の五藤 喜佐氏をお招きして「逆転の経営」と題し たお話を戴き、大好評であった。 又、秋には下関支部主管で「10 回やまぐち元気フォーラム」を下関市「シー モールパレスしものせき」で開催した。 講師に、日本電機(株)矢野 薫社長を招聘し、「イノベーションと企業経 営」―NECの戦略と新しい挑戦―と題して、講師の経営に対する考え方を、 穏やかな語り口ながら、熱く語って戴き聴講者に大きな感動を与えた。 これを機会に、交流のネットワークが、益々活発になることを期待したい。 新年度に向けて「中経協」活動の更なる活性化を計る為にも、政治・経済の 一刻も早い回復と安定が、我々中小企業の基盤強化に繋げる為の、最重要課題 だと考えられる。
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