１１年度「ＮＩＥでででで磨磨磨磨くくくく国語力力力力」」」」№№№№３９年年年年組組組組番番番番氏名（１）好き合った人の手紙や写真を①ウラニワ（裏庭）で燃やす。古い映画などにある「②ゼツエン（絶縁）の儀式」は、新たな出発を示す場面でもある。恋文も ③キショウ（希少）の④昨今（さっこん）、（２）メールやデジカメ画像を消しても絵になるまい▼警察に出頭したオウム真理教元幹部、平田信容疑者（４６）は、教祖との写真を５年前に捨てたという。⑤ホウテイ（法廷）での情けない態度に気持ちが離れ、捨ててすっきりしたと弁護士に語っている▼容疑者は１７年前の拉致事件で、運転手を⑥ツト（務）めたとされる。拉致事件は知らず、「（３）そこまでするか」と教団への不信が⑦メバ（芽生）えたそうだ。逃亡の果ての再出発、不自由と引き換えに得ようとしたものは何か。自己弁護の山から、（４）カルト集団の真実を探し出す作業が待つ▼特別手配され、ポスターや等身大パネルで知られた顔と長身である。その男が大みそかの深夜、皇室お堀端にそびえる警視庁に⑧赴（おもむ）く。（５）サスペンス風だが、（６）その先はコントになる▼警備の機動隊員は冗談と思い、近くの丸の内署を紹介した。署員も（Ｘ）ハンシンハンギ（半信半疑）で、本人に「ほら、背も高いでしょ」と言わせている。警察は⑨モウセイ（猛省）。オウム裁判がすべて終わったからといって、胸中の手配写真を燃やしてはいけない▼警察を「説得」してまで名乗り出た容疑者である。決別してこそ話せる過去も、その覚悟もあろう。それをどれだけ引き出せるかに捜査当局の名誉回復がかかるが、真実は「出頭」してくれない。サーチライトでも照らせない。短いロウソク一本で心の⑩クラヤミ（暗闇）に分け入り、迎えに行くだけだ。〔「天声人語」２０１２年１月６日〕問一問一 ①～⑩のカタカナ部は漢字に直し、傍線部は読みを答えなさい。問二平田容疑者の傍線部（１）は誰か。文中から２字で答えなさい：（教祖）問三傍線部（２）の理由を３０字程度で答えなさい。〔答例〕（デジカメ画像等は一瞬で消えてしまい余情を味わう暇がないため）問四傍線部（３）が指示する語句を２字で答えなさい：（拉致）問五傍線部（４）の意味として最も適切な選択肢記号を○で囲みなさい。アある集団が熱烈に支持する小説。映画・スポーツなど。 ○イ教祖などへの狂信的な信者によって組織されている、宗教集団。問六傍線部（５）の意味として適切な選択肢記号を○で囲みなさい。ア犯人が謎のまま話が進む映画・小説等。具体例「犬神家の人々」。 ○イわかっている犯人を追いこむ映画・小説等。具体例「刑事コロンボ」。問七傍線部（６）とはどういうことか。３０字程度でまとめなさい。〔答例〕（容疑者確保が使命の警察等が身柄を確保せず、泳がせたこと）問八（Ｘ）を漢字に直して書き入れ、その理由を推測しなさい。〔答例〕（平田容疑者が名乗り出ることはないとの思い込みが強かったから）