精神障害者 鶴田 健 精神障害者の公共交通機関の利用に関する調査 定義 精神障害者とは、精神保健及び精神障害者福祉に 関する法律第5条により「精神分裂病、精神作用物 質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神 病質その他精神疾患を有する者」と定義されている。 なお、平成14年6月の日本精神神経学会の決定で 「精神分裂病」は「統合失調症」の病名が広く用いら れるようになった。 外来の患者には、統合失調症、神経症、ストレス障 害、気分障害(うつ病、そううつ病)が多い。 精神障害者福祉対策 n 平成7年改正の精神保健及び精神障害者福祉に関 する法律により、例えば、他の障害者と同様に「精神 障害者保健福祉手帳」制度が設けられるなど、精神 障害者への福祉施策の充実化が図られ、さらに、同 法の平成11年の改正により、他の障害者と同様に、 施設福祉だけでなく在宅福祉の充実化が図られた。こ れにより、平成14年より、精神障害者居宅生活支援 事業(精神障害者地域生活援助事業(グループホー ム、平成5年より実施)、精神障害者居宅介護等事業 (ホームヘルプ、新設)及び精神障害者短期入所事業 (ショートステイ、新設)の3事業をいう。)が実施されて いる。 精神障害者の外出時に見られること n n n n 病気の種類、薬の服用状況によって症状が異なる。 ストレスに弱く、疲れやすく、頭痛、幻聴、幻覚が現 れる人がいる。 新しいことを経験する際に、非常に緊張し、不安を感 じる傾向がある。 ごく一部に、「 不注意」 「多動性」 「衝動性」の行動特 徴があり、車内で座席にずっと座っていられない場 合がある。 課題と考えられる改善・対応方法 n 疲れやすい人が多いので、ベンチ、休憩所等 を拡充する。 n てんかんの発作が現れた場合、動かさず、必 要に応じて薬の服用のための水を提供するこ とが必要。 n 利用者の不安を取り除くために、ゆっくり、簡 単、明瞭に、直接的に応対することが必要。 n 重大犯罪を犯した精神障害者のありかた について n n 精神障害者のノ−マライゼ−ションを進めるために ○精神障害者に対する誤解・偏見をなくすことが必要 ○そのためには国民の精神障害者に対する不安除去が必 要 ○重大犯罪を犯した精神障害者がどのような処遇や治療が されているかの情 報がない ○殺人を犯しても刑にも問われず、入院治療もしない例が あることに国民のコンセンサスは 得られない ○被害者・その家族にも不十分な情報とやりきれない不全 感を残している ○精神障害者にも裁判を受ける権利 精神障害者福祉手帳 n 趣旨 n n この手帳は、精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため につくられました。 手帳の交付を受けた方は、日常生活や社会生活に障害が あることが証明され、各方面 の協力により各種の支援がうけ られます。 対象者 n 精神疾患(知的障害を除く。)を有し、精神障害のため長期に わたり日常生活または社会生活に制約のある方が対象となり ます。 障害の等級と判定基準 手帳 の等 級 は、以 下 のように ・ ・ n 級まであり、精神疾患 機(能障害 ) の状態 と能力障害 の状態 の両面 か ら総合的 に判 定 されます。 n 1 2 級 精神障害 が日常生活 の用 を弁 n ずることを不 能 ならしめる程 度 のもの。この日常生活 の用 を弁 ずることを不 能 ならしめる程 度 とは、他人 の援助 を受けなけれ ば、ほとんど自 分 の用 を弁 ずる ことができない程 度 のものであ る。 3 例 えば n 、入院患者 においては、院内 での n 生活に常時援助を必 要 とする。 在宅患者 においては、医療機関 等への外出 を自発的 にできず、 付 き添 いが必要 である。家 庭 生 活においても、適切 な食事 を用 意 したり、後片付 けなどの家事 や身辺 の清潔保持 も自発的 には 行 えず、常時援助を必 要 とする。 親 しい人 との交 流 も乏 しく引 き こもりがちである。自発性 が著 しく乏 しい。自発的 な発言 が少 なく発言内容 が不 適 切 であった り不明瞭 であったりする。日常 生活において行動 のテンポ が他 の人 のペースと大 きく隔 たって しまう。些 細 な出来事 で、病状 の再燃 や悪化 を来 たしやすい。 金銭管理 は困難 である。日常生 活 の中 でその場 に適 さない行 動 をとってしまいがちである。 1 一枚にまとめれないので二枚目 n 級 付 き添 われなくても 自 ら外出 できるものの、ストレスがかかる 状況 が生 じた場 合に対処 するこ とが困難 である。医療機関等に 行 くなどの習慣化 された外出 は できる。また、デイケアや援産 施設 、小規模作業所などに参加 することができる。食事 をバラ ンス良 く用 意 するなどの家事 を こなすために、助 言 や援助 を必 要とする。清潔保持 が自 発 的 か つ適切 にはできない。社会的 な 対人交流 は乏 しいが引 きこもり は顕著 ではない。自 発 的 な行 動 に困難 がある 。日常生活 の中 で の発言 が適切 にできないことが ある。行動 のテンポ が他 の人 と 隔たってしまうことがある。スト レスが大 きいと病状 の再燃 や悪 化 を来 たしやすい。金 銭 管 理 が できない場 合 がある。社 会 生 活 の中 でその場 に適 さない行 動 を とってしまうことがある。 n 例えば 精神障害 の状態 が、日常生活 が n 著 しい制限 を受けるか、又 は日 常生活 に著 しい制 限 を加 えるこ とを必要 とする程度 のものであ る。この日 常 生 活 が著 しい制 限 を受けるか、又 は日常生活 に著 しい制 限 を加 えることを必 要 と する程度 とは、必 ずしも 他 人 の 助けを借 りる必要 はないが 、日 常生活 は困難 な程度 のものであ る。 2 二枚でまとめれないので三枚目 n 級 一人で外出できるが、過大 n なストレスがかかる状況が生 じた場合に対処が困難であ る。デイケアや授産施設、小 規模作業所などに参加する 者、あるいは 保護的配慮の ある事業所で、雇用契約に よる一般 就労をしている 者 も含まれる。日常的な家事 をこなすことはできるが、状 況や手順が変化したりする と困難が生じてくることも ある。清潔保持は困難が少 ない。対人交流は乏しくない。 引きこもりがちではない。自 発的な行動や、社会生活の 中で発言が適切にできない ことがある。行動のテンポ は ほぼ他の人に合わせること ができる。普通 のストレスで は症状の再燃や悪化が起き にくい。金銭管理は概ねでき る。社会生活の中で不適切 な行動をとってしまうことは 少ない。 例 えば、 n 精神障害の状態が、日常生 n 活又は社会生活に制限を受 けるか、日常生活又は社会 生活に制限を加えることを 必要とする程度のものであ る。 3 精神障害者の施設 n n n n n n 精神障害者生活訓練施設について 【設置の目的】 n 回復途上にある精神障害者の方に居室その他 の設備を一定期間利用してもらい、生活の場を 提供するとともに、精神障害者の社会復帰に関 する専門的知識を持った職員による生活訓練や 指導を行い、社会復帰の促進を図ります。 【利用対象者】 n 入院医療の必要はないが、精神障害のため家 庭等で独立して日常生活を営むことに支障があ る方であって、かつ、社会復帰の意欲があり、共 同生活を営むことができる方が対象となります。 【利用期間】 n 2年以内です。ただし、顧問医等の意見を聞い た結果、利用期間の延長が真に止むを得ないも のと認められる場合は、1年以内で延長すること があります。 【定員】 n 20人以上 【利用者の費用負担】 n 生活訓練施設の維持管理等に必要な経費とし て各施設が定めた利用料を負担していただきま す。 n また、飲食物費、日用品費、光熱水料その他個 人に係る費用は、その実費を負担していただき ます。 n n n n n n 精神障害者福祉ホームについて 【設置の目的】 n 一定程度の自活能力はあるが、家庭環境、住宅事情等の 理由により住宅の確保が困難な精神障害者の方に一定 期間利用してもらい、生活の場を提供するとともに、日常 生活に必要な便宜の供与と指導を行い、社会復帰と自立 の促進を図ります。 【利用対象者】 n 家庭環境、住宅事情等の理由により住宅の確保が困難で あるため、現に住居を求めている方であって、次の1、2の 双方に該当する方が対象となります。 § 日常生活において介助を必要としない程 度に生活習慣が確立している方 § 継続して就労できる見込みがある方 【利用期間】 n 2年以内です。ただし、顧問医等の意見を聞いた結果、利 用期間の延長が必要と認められる場合は、延長すること があります。 【定員】 n 10人以上 【利用者の費用負担】 n 福祉ホームの維持管理等に必要な経費として各施設が定 めた利用料を負担していただきます。 n また、飲食物費、日用品費、光熱水料その他個人に係る 費用は、その実費を負担していただきます。 精神障害者作業所とは? 心を病んだ方々 が、病院でもなく、 家でもなくいられる 場所として生まれ てきました。 作業所の目的 精神障害者共同作業所は、 精神障害者の「社会復帰」 を促進するための施設で す。 (でも、社会復帰って何かな?と迷うことも多いです) 作業所って何をしてる? n 精神障害者共同作業所は省略して「作業所」と呼ぶことが多いです。 「作業所」となっているように、作業をしているところが多いです。 たとえば、下請け内職作業、自主製品作り、もしくは店舗の運営などが作業と なります。 そして、それらの作業を通して得られたお金が「工賃」として作業所の利用者に 分配されます。 しかし、「作業所」だからといって収入を得るためだけに作業をしているわけで はありません。 作業所には、憩いの場所としての機能や仲間達とともに時間を過ごすといった 意味もあるわけです。 たとえば、ゆっくり休めるとか、友達がいるとか、誰かとともに食事ができるとか 。 どのような機能に重きを置くかは作業所によって異なります。 したがって、「高い収入を得るために作業する」ところもあれば、「作業を介して 人と付き合う」とか「作業そのものが憩いとなっている」といったところもあるわけ です。 なかには、工賃を得られるような作業はしないで、完全な憩いの場所となって いるところも近年できてきています。 どんな人が来てる? n 精神障害者共同作業所に来ている人は、簡 単にいうと、「心を病んだ人」です。 でも、「心を病んだ人」の定義は難しいです。 具体的には精神科や神経科に通院して服薬 している人、と要綱には定められています。 でも、作業所によってカラーが違うので、利 用されている方の状況もかなり異なります。 実際には、それぞれの作業所を見て、自分 に合っている・自分にとってこの場が必要だと 思っている人が来ていると言えるでしょう。 なんで、精神障害者について調べた のか。 n n n 私はこの学校に指定校推薦で入りました。大学に入る前に宿題が出されました。 三つの小説の中からひとつ選びその感想をまとめるというものでした。私は「心 病めるひとたち」と、いう本を選びました。精神障害者について書かれている本で した。その中にはかなりひどい精神障害者にたいする差別や偏見などがなって いて私はすごい驚きました。そして、悲しみました。人を人としてあつかわないひ とたち。昔の精神障害者は人として接してもらえていませんでした。ひとりの精神 障害者の過ちで、すべての障害者への態度が変わったのです。 とにかく、精神障害者の人たちはひどいことをされてきました。昔は、町の中に普 通にいれたのに。少しずつ変わってきた社会だけれどもいまだに牢獄の中に残 されている人たちはいっぱいいます。精神障害者は牢獄にいれるほどひどい人 じゃないんです。文にあらわせないけど何かを伝えたくてこの課題にしました。精 神障害者をみんなに知ってほしかったのです。 意味わからないレポートになってしまったけどこれで終わらせていただきます。 ばいばーい。
© Copyright 2024 ExpyDoc