記 者 発 表 資 料 平成 18 年 3 月 31 日 「川崎市立井田病院再編整備基本構想」について 1 再編整備構想の基本的考え方 井田病院は、昭和 24 年に結核の専門病院としてスタートし、これまで 57 年間、地域の中核病院と して、一般医療のほか生活習慣病の治療を中心とした専門性の高い医療を提供してきました。 しかしながら、築 46 年が経過した病棟もあり、施設の老朽化も進んでいることから、今後増大す る多様な医療ニーズに的確に応える医療施設として、350 床程度の病院への改築計画を進めます。 基本構想の策定にあたりましては、市立3病院の医療機能の分担並びに地域住民への医療供給を踏 まえ、川崎市の中心部に位置する中核病院として、現地に建設する内容となっています。 <基本構想の五つの柱> (1)質の高い安全で安心な医療の提供 EBMの推進、クリニカル・パスの適用推進など (2)地域医療水準の向上 地域がん診療連携拠点病院、在宅医療など (3)行政的医療、政策的医療の推進 結核医療、緩和ケア医療など (4)地域に不足している医療の推進 回復期リハビリテーション機能の充実、療養病床の確保など (5)先駆的、高度・特殊医療の推進 地域がん診療連携拠点病院 2 井田病院の担う医療機能 井田病院の受診患者層は、高齢者が多く、50 歳以上の患者は入院で 86.7%、外来で 76%である。 疾患別では、呼吸器系疾患 20.4%、消化器系疾患 18.2%、悪性新生物疾患 17.1%、泌尿器系疾患 9.7% となっており、4 疾患類型で受診患者全体の 65.4%となっています。 このような患者動向や高齢社会に対応するために必要な部分は疾病別のセンター化により強化し、 医療機能を整備します。 ・呼吸器疾患センター(呼吸器内科・呼吸器外科) ・消化器疾患センター(消化器内科・消化器外科・内視鏡室) ・成人疾患センター(リハビリテーションセンター・糖尿病医療の強化・腎透析センター・泌尿器科の強化) ・総合ケアセンター(在宅医療部門の強化・緩和ケアチームの設置) ・結核病床 ・療養病床の設置 ・二次救急医療 ・地域医療連携 3 整備する病床規模 350床程度(現行443床) ・一般病床 ・療養病床 ・結核病床 ・緩和ケア病床 250床程度 50床程度(新規整備) 40床程度(現行58床) 20床(現行維持) 4 今後の整備計画 現在の許可病床数443床の範囲内で、患者動向、厚生労働省平成 17 年度患者調査の結果等を参 考に、平成 24 年度開院を想定し、新総合計画に従い平成 18 年度に基本計画を策定します。 事 業 名 現 状 2005年度 目 標 2006年度 2007年度 2008年度以降 ○ 病院事業(井田病院) がん医療をはじめとする専門的な成人疾患医療 を担う病院として機能特化を進め、施設・設備 の老朽化に対処するため再編整備を行います。 機能特化・ダウン 再整備 基本計画策定 サイジングの推進 基本構想策定 (問合せ先) 基本設計 設計 建設工事 開設 病院局総務部経営企画課 経営企画課長 直通 稲 葉 044-210-2169
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