骨格・筋系3

上肢の骨格
鎖骨
肩甲骨
上肢の骨格=上肢帯+自由上肢
上肢帯:体幹と連絡する肩の部分
→ 肩甲骨,鎖骨
自由上肢:上腕(上腕骨)
前腕(橈骨,尺骨)
手(手根骨,中手骨,指骨)
上腕骨
鎖骨
肩甲骨
上腕骨
上肢帯の骨格:鎖骨
鎖骨:胸の上方に横走するS状, 棒状の骨
右鎖骨: 上面
肩峰関節面
胸骨関節面
・鎖骨は,胸骨・肩甲骨と関節を作る
(それぞれ 胸鎖関節,肩鎖関節という)
胸鎖関節
肩峰
鎖骨
肩甲骨
肩鎖関節
上肢帯の骨格:鎖骨
・鎖骨は,膜内骨化でできる「付加骨」
・人間の骨の中で,もっとも早く骨化する(胎生6週)
※弯曲が変わる外1/3のところで骨折しやすい
胸鎖乳
突筋
肩峰
鎖骨
大胸筋
肩鎖関節 の
関節包
・鎖骨には
いろいろな筋や
靱帯 が付く
胸鎖乳突筋
大胸筋 など
肩峰
烏口鎖骨靱帯
烏口突起
上肢帯の骨格:肩甲骨
肩峰
・肩甲骨は「肩」にある薄い三角形の骨
・肩甲棘 は後面の大きな隆起
肩甲棘の外側端が肩峰(体表から触知)
肩甲棘
肩甲切痕
鎖骨
肩甲骨
肩峰
肩甲棘
下角
肩甲骨
上腕骨
下角 ( 第7 胸椎棘突起の高さ )
右肩甲骨: 後面
上肢帯の骨格:肩甲骨
・肩甲骨の前面には,かぎ状の烏口突起がある
(「力こぶ」の上腕二頭筋が付く)
烏口肩峰靱帯が肩関節を
鎖骨
庇状に保護
肩峰
上角
肩甲切痕
鎖骨
肩峰
烏口突起
烏口肩峰靱帯
肩甲骨
上腕骨
外側角 が
肩甲下窩
肥厚し て
関節窩 をなす
右肩甲骨: 前面
烏口鎖骨靱帯
下角
烏口突起
肩関節
・肩関節は代表的な球関節
肩甲骨関節窩 と 上腕骨頭 で作られる
※関節窩は小さいため、脱臼しやすい
・肩甲骨から起こる多くの筋の腱が
上腕骨頭をかかえこむ(回旋腱板)
烏口肩峰靱帯
上腕骨
棘上筋腱
棘上筋
肩甲下筋
棘上筋腱
棘下筋腱
肩甲下筋腱
肩甲下筋腱
小円筋腱
肩関節を開放し 外側より
回旋腱板 を見る
棘上筋,小円筋,肩甲下筋などの腱が補強
要約(1)
・鎖骨は、膜内骨化でできる付加骨であり、
ヒトで最も早く 胎生 か月で骨化する
骨や
骨と関節をなす
6
胸、肩甲
肩峰
・肩甲骨外側端は
といい、体表から触知
可能。上肢長を測定する起点となる。肩甲骨
前面には上腕二頭筋がつく
がある 烏口突起
・肩関節は
骨と上腕骨との間との関節であ 肩甲
り、ほぼ任意の方向に関節可動が可能な
関節である。同様の関節は股関節にもみる。 球
自由上肢の骨格:上腕骨
上腕骨頭
解剖頚
大結節
小結節
外科頚
・近くには,大結節(上腕骨を外旋・
外転させる筋が停止),小結節(内
橈骨
神経溝 旋させる肩甲下筋が停止)がある
三角筋
粗面
前面
より
大結節
・上腕の芯棒となる骨(長さ約30cm)
・上端には上腕骨頭があり肩関節を構成
後面
より
・上腕骨頭と大・小結節の境界が解剖頚,
骨幹との境界を外科頚という
(外科頚は骨折しやすい部位)
・骨幹外側に三角筋が付く三角筋粗面,後面に橈骨神経溝がある
自由上肢の骨格:上腕骨
上腕骨頭
解剖頚
大結節
小結節
大結節
・上腕骨下端には,上腕骨滑車があり,
尺骨と肘関節を作る
(肘頭窩は,尺骨の肘頭が入る)
外科頚
・上腕骨滑車外側の上腕骨小頭は,
橈骨(橈骨頭)と関節を作る
・これらの両側に内側上顆,外側上顆と
いう突起が張り出し,皮下に触れる
後面
より
前面
より
※内側上顆後方に尺骨神経が走り,
外側 ぶつかると前腕の小指側がしびれる
上顆
※内・外側上顆の上の骨折を
上腕骨顆上骨折といい,小児で多発
肘頭窩
外側
上顆
小頭
内側
上顆
内側
上顆
上腕骨滑車
自由上肢の骨格:前腕の骨
肘頭
橈骨頭
鈎状
突起
橈骨頚
尺骨
橈骨
粗面
粗面
橈骨
尺骨
・前腕の骨は2本:拇指側が橈骨,小指側が尺骨
・橈骨は上が細く,下が太い;尺骨はその逆
※尺骨は肘関節で,橈骨は
手関節(橈骨手根関節)で主役
・近位端は,橈骨が橈骨頭、
尺骨が肘頭と鈎状突起
骨間膜
・遠位には,共に茎状突起がある
尺骨
尺骨
橈骨
橈骨
尺骨頭
茎状突起
茎状突起
上腕・前腕の骨と肘関節
上腕骨
上腕骨
肘頭窩
外側
上顆
内側
上顆
小頭
橈骨頭
肘頭
外側
上顆
・尺骨の肘頭は肘頭窩に
はまりこむ
・橈骨頭は上腕骨小頭と
関節面をなす
・上腕骨に対し,単軸性の
屈伸運動を行う
上腕骨滑車
橈骨頭
鈎状突起
尺骨
橈骨
尺骨
橈骨
粗面
粗面
上腕骨
尺骨
橈骨
橈骨
尺骨
上腕骨滑車
肘関節=腕尺関節,腕橈関節,
上橈尺関節(前腕の回内,回外を行う)の3つを内包
肘頭
自由上肢の骨格:手の骨
橈骨
中手骨
尺骨
基節骨
舟状骨
月状骨 三角骨
豆状骨
有頭骨 有鈎骨
大菱形
小菱形
骨
骨
中手骨
末節骨
基節骨
中節骨
末節骨
・手の骨は,サイコロ状の8個の手根骨(4個×2列)と
5本の指の列に相当してのびる中手骨,指骨からなる
(参考)手根骨の病気:月状骨軟化症
(キーンベック病)
通常のX線写真
MRI検査
月状骨
手根骨の病気は多くないが、この他、舟状骨骨折(転倒し
手をついた時に多く発生)がしばしばみられる
橈骨手根関節
橈骨
外転 ( 拇指側へ)
尺骨
-前腕は回外位で考える
内転 ( 小指側へ)
橈骨
舟
月
大菱
有頭
小菱
三
豆
有鈎
中手骨
尺骨
月
舟
有頭
三
豆
有鈎
小菱
大菱
中手骨
・橈骨手根関節では,外転・内転のほか,手首の屈伸ができる
橈骨手根関節(中指を通る矢状断)
橈骨
屈曲 ( 手掌側へ)
伸展 ( 手背側へ)
CM
関節
月
手背
有頭
第3 中手骨
手背
CM
関節
手掌
第3 中手骨
橈骨
月
有頭
手掌
・手首の屈曲・伸展には,橈骨手根関節と手根間関節が関与
・遠位手根骨と中手骨(2~5)の間(手根中手関節;CM関節)
は、動かない半関節である:ただし拇指の関節(大菱形骨と
第1中手骨)は多軸性の鞍関節を作り,自由な運動を示す
・高齢者が転び手をつくと,体重が橈骨の下にかかり骨折する
ことが多い(橈骨下端骨折:Colles (コーレス)骨折)
中手骨、指骨
中手骨
MP
関節
中手骨
基節骨
基節骨
中手骨
中節骨
PIP
関節
末節骨
DIP
関節
末節骨
基節骨
中節骨
末節骨
・5つの中手骨は手掌の主体となる
・指骨は,拇指が基節骨と末節骨,
他は基節骨・中節骨・末節骨
・第2−第5中手指節関節(MP関節)は,屈伸・開閉の二軸性
運動が可能
・指節間関節(IP関節)は,屈伸のみの一軸性運動(蝶番関節)
(参考)関節名略称一覧
DIP関節 遠位指節間関節 distal interphalangeal joint
PIP関節 近位指節間関節 proximal interphalangeal joint
MP関節 中手指節関節 metacarpophalangeal joint
IP関節 指節間関節
interphalangeal joint
CM関節 手根中手関節 carpometacarpal joints
母指CM関節 母指手根中手関節 trapeziometacarpal joint
末節骨
中節骨
基節骨
中手骨
distal phalanx
middle phalanx
proximal phalanx
metacarpal
要約(2)
上腕
・上腕にある長管骨を
骨といい、近位部は
といって肩関節を構成する。遠位部の 上腕骨頭
糸巻き状の
は、尺骨と関節をなす。 上腕骨滑
車
橈
・前腕には2本の骨があり、拇指側が 骨、小
指側が 骨という。肘の出っ張りは
と 尺、肘頭
尺
いい、 骨の一部である。2本の骨とも、
茎状
遠位側には
突起という突出部がある。
8
・手根骨は 個あり、橈骨との間で
関
橈骨手根
節を構成し、いわゆる手首の関節を成す。
上肢の筋
・上肢の筋は、筋腹のある位置に従って、
上肢帯の筋、上腕の筋、前腕の筋、手の筋 に分けられる
1)上肢帯の筋:上肢帯から上腕骨に付き肩関節運動を行う筋
・三角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋
2)上腕の筋:上腕にあって肘関節の運動にあずかる筋
・上腕二頭筋、烏口腕筋、上腕筋、上腕三頭筋、肘筋
3)前腕の筋:前腕にあって手関節や指の運動にあずかる筋
・円回内筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、腕橈骨筋 など
4)手の筋:手にあって指の運動にあずかる筋
・母指対立筋,母指内転筋,小指対立筋、虫様筋 など
上肢帯の筋(1)
・三角筋:
起始‥鎖骨,肩甲骨(肩甲棘,肩峰)
停止‥上腕骨
神経‥腋窩神経
肩の盛り上がりを作る筋
作用‥肩関節の外転
※上腕の外転(側方挙上)のほか
屈曲(前方挙上)
伸展(後方挙上)に働く
※以前は筋注部位として使われ
拘縮(三角筋拘縮)を起こす
ことがあった
鎖骨
大胸筋
胸骨
三角筋
肩関節、上肢の運動
肩関節運動の種類
外転(側方挙上)
屈曲(前方挙上)
伸展(後方挙上)
内転(外転の逆)
外旋
内旋
※橈屈=外転
尺屈=内転
上肢帯の筋(2)回旋筋群
・小円筋,棘上筋,棘下筋,肩甲下筋→ 肩関節の回旋腱板を
構成 → いずれも 起始‥肩甲骨 停止‥上腕骨
・筋の付く部位から肩関節運動を考えてみよう
外旋:小円筋,棘下筋
内旋:肩甲下筋
烏口肩峰靱帯
外転:棘上筋
棘上筋腱
棘上筋
上腕骨
大結節
棘上筋腱
棘下筋腱
肩甲下筋
上腕骨
小結節
肩甲下筋腱
後
肩甲下
筋腱 前
小円筋腱
肩関節を開放し 外側より
回旋腱板 を見る
上肢帯の筋(3)
棘上筋
棘下筋
肩関節
関節包
三角筋
( 切断 )
小円筋
腋窩神経
腋窩神経
大円筋
大円筋
長頭
外側頭
外側頭
( 切断 )
長頭
橈骨神経
上腕三頭筋
尺骨・ 肘頭
肩-上腕後面
・大円筋→上肢帯の筋 の1つ
「断面が円形」が名前の由来
起始‥肩甲骨 停止‥上腕骨
上腕の内転、内旋を行う
同: 深層
※上肢帯・体幹の筋の肩関節運動
外旋:小円筋,棘下筋
内旋:肩甲下筋、大円筋、
大胸筋
外転:三角筋、棘上筋、僧帽筋
内転:大円筋、大胸筋、広背筋
上腕の屈筋
三角筋
( 切断)
烏口腕筋
長頭
短頭
・上腕二頭筋(筋頭は長頭,短頭の2つ)
起始‥肩甲骨(関節上結節,烏口突起)
停止‥橈骨(橈骨粗面)
神経‥筋皮神経
作用‥肘関節の屈曲
上腕骨
※橈骨粗面を前方に引き出し
前腕を回外する働きもある
外側
上顆
肩峰
内側
上顆
上腕二頭筋
烏口突起
肩甲骨
橈骨頭
上腕骨
右上腕屈筋: 浅層
鈎状突起
尺骨
橈骨
尺骨
橈骨
粗面
粗面
上腕二頭筋
長頭 短頭
( 切断 )
三角筋
( 切断 )
烏口腕筋
筋皮神経
上腕筋
右上腕屈筋: 深層
上腕の屈筋
・烏口腕筋
起始‥肩甲骨(烏口突起)停止‥上腕骨
神経‥筋皮神経
名の通り,烏口突起が起始で上腕骨へ停止
※前腕ではなく上腕の屈曲を行う。ただし
「上腕の屈曲」(肩関節の前方挙上)は
大胸筋が主力で、機能的意義は小さい
・上腕筋
起始‥上腕骨(下半部)停止‥尺骨
神経‥筋皮神経
肘関節屈曲の主力筋である
棘上筋
棘下筋
肩関節
関節包
三角筋
( 切断 )
小円筋
腋窩神経
上腕の伸筋
・肘を伸ばす上腕の伸筋は
上腕三頭筋のみを覚えればよい
腋窩神経
大円筋
長頭
外側頭
長頭
外側頭
( 切断 )
橈骨神経
上腕三頭筋
尺骨・ 肘頭
右上腕伸筋: 浅層
右上腕伸筋: 深層
・上腕三頭筋
(筋頭は長頭,外側頭,内側頭)
起始‥肩甲骨、上腕骨
停止‥尺骨(肘頭)
神経‥橈骨神経
橈骨神経は上肢最大の神経で,
上肢の伸筋のほとんどを支配
※上腕三頭筋の下を走行する
のでここの筋注は避ける
要約(3)
三角
・上肢帯で、肩の盛上がりを作る
筋は、
外転
肩関節の
を行う。
一方、肩関節の内転を行うのは、体幹・胸部
大胸、広背
の
筋や、背部の
筋である
・上腕の屈筋は、「力こぶ」を作る
筋 上腕二頭
が代表的で、 骨に停止して
関節の屈 橈、肘
外
曲を行うほか、前腕を回 する働きもある。
・上腕の伸筋は、
骨に停止し、
筋が代表的。
関節の伸展を行う。
上腕三頭
尺、肘
腕橈骨
筋
長・ 短 橈側
手根伸筋
尺側手根
伸筋
肘筋
総指
伸筋
長・ 短橈側
手根伸筋
総指
伸筋
長母指外
転筋
長・ 短母
指伸筋
尺側手根
伸筋
長母指外
転筋
短母指
伸筋
伸筋支帯
右前腕: 後面 ( 手背側 )
前腕の伸筋
・前腕の筋は長い腱を手へ送る
・多数の腱が通る手関節では
腱鞘が発達している
(屈筋支帯,伸筋支帯)
・前腕・手背側の伸筋群
(すべて橈骨神経支配)
-尺側手根伸筋,総指伸筋,
長・短母指伸筋,
長・短橈側手根伸筋
・総指伸筋の腱は、指をひろげ
た時、手背皮下に認められる
右前腕: 伸筋群
伸筋腱には腱間結合があり、示指以外単独で指を伸ばせない
前腕の伸筋
長・ 短 橈側
手根伸筋
尺側手根
伸筋
総指
伸筋
長母指外
転筋
snuffbox
短母指
伸筋
長母指
伸筋
右前腕: 後面 ( 手背側 )
・前腕の伸筋の多くが、
上腕骨の外側上顆より起こる
↓
運動時、腱の頻回の牽引で骨膜に炎症
↓
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の発生
・長母指外転筋、長・短母指伸筋は
母指の外転と伸展、手根の外転を行う
↓
母指を強く伸展すると手根部背側に
凹みがみえる → 橈骨小窩;
別名 snuffbox(嗅ぎタバコ入れ)という
尺骨神経
上腕二頭筋
円回内筋
腕橈骨筋
腕橈骨筋
正中神経
橈側
手根屈筋
長掌筋
浅指屈筋
尺側
手根屈筋
右前腕屈側: 浅層
・左図は前腕・手掌側の屈筋群
-尺側手根屈筋,浅・深指屈筋,
長・短母指屈筋,腕橈骨筋,
橈側手根屈筋、長掌筋 など
・支配神経は橈側が正中神経,
尺側の筋が尺骨神経
浅指屈筋 尺側
手根屈筋 ・ただし腕橈骨筋は屈筋だが
例外的に橈骨神経支配
長母指
屈筋
屈筋支帯
前腕の屈筋
屈筋支帯
右前腕屈側: 深層
※腕橈骨筋:肘関節屈曲
手に重い物をさげると
筋の隆起を触れる
手関節の運動
手関節運動に関わる
主な筋は、橈側、尺側
の手根屈筋、伸筋
(計4つ)の組合せで
運動が行われる
手関節屈曲:~屈筋
手関節伸展:~伸筋
橈屈(外転):橈側~筋
尺屈(内転):尺側~筋
規則性もあるので
ぜひ覚えてほしい部分
回内・回外筋
回外筋
・回内筋(円回内筋,方形回内筋)
回外筋(左図)は 前腕の回旋
(ねじり)にあずかる筋
尺骨と橈骨をたすきがけに走行
回外筋
円回内筋
方形回内筋
右前腕: 回外位
円回内筋
方形回内筋
右前腕: 回内位
・回外:右で時計回り、
左で反時計回り の運動
回内:(上記の逆)
(ふつうに上肢を下げると、
手背が前面となり、回内位)
・回内筋:前腕の屈筋に所属
方形回内筋が主力筋
回外筋:前腕の伸筋に所属
前腕の骨と橈尺関節
肘頭
・橈骨と尺骨は上下両端で関節
をなす(上・下橈尺関節)
・手掌を上(回外)下(回内)
にする運動に関与
・尺骨は動かず,橈骨が回旋
(前腕のねじれの運動)
橈骨頭
橈骨
尺骨
骨間膜
橈骨
回内
回外
茎状突起
茎状突起
尺骨
下から 見た図
・力を抜いて腕を下げると
かなり回内した位置になる
手根管
手根管
・屈筋支帯・深層の屈筋腱の
通路を 手根管 という
橈側手根屈筋
長母指屈筋
浅指屈筋
深指屈筋 などの腱
および
正中神経 が通過
※手を過度に使い、これら屈筋腱に腱鞘炎が起きると
正中神経が圧迫されて種々の神経障害が起きる
(手根管症候群)
手の筋
・長掌筋の腱が手掌で扇型に拡がり
手掌腱膜 となる
長掌筋腱
・指の筋の多くは前腕から
短掌筋 長い腱が出る
母指球筋群
小指
球筋群
手掌腱膜
掌側面
・その他、指の開閉や屈伸を行う
小さい筋(骨間筋群など)がある
・ヒト独特の対立運動を行うのが
母指対立筋,小指対立筋などで
母指球筋群(おもに正中神経支配) ,
小指球筋群(尺骨神経支配)
にある
要約(4)
・前腕の筋で、手関節の運動に関わる主な筋は
伸筋が(拇指側・小指側の順に)
、
(A) 橈側手根伸筋
の2つ
(B) 尺側手根伸筋
屈筋が
、
(C) 橈側手根屈筋
の2つ
(D) 尺側手根屈筋
・橈骨手根関節の屈曲は
伸展は
外転(橈屈)は
内転(尺屈)は
協働運動で行われる
と
と
と
と
、
、
、
の
C、D
A、B
A、C
B、D
到達度チェック
次の(
)に、収縮、弛緩のいずれかを入れなさい
腕を挙げた状態から下ろす時(内転)
三角筋は(
広背筋は(
)している
)している