平成25年度第4回長府警察署協議会会議録 開催日時 平成26年2月26日(水)15時30分から17時15分まで 開催場所 長府警察署講堂 委 員 出 宮﨑 薫、土岐弘三、上野幸子、永野和夫、浦上哲之 笠田幸美、武久陽治、中野哲行、渡邉廣子 計 9人 席 警察署 者 議 1 題 署長、副署長、主幹兼会計課長、警務課長、生活安全課長 地域一課長、刑事課長、交通課長、警備課長 計 9人 管内の重点対象犯罪とその対策について 会長挨拶 本日は、年度末も近くご多忙中の折、平成25年度第4回警察署協議会にお 集まり頂きお礼を申し上げる。 昨年6月1日付で公安委員会から委嘱された5名の委員が新たに参加され、 新メンバーでの開催は今回で3回目となる。 委員の皆様も、警察署協議会がどういったものかを理解されるとともに、署 長を始め署の幹部の方々と接する中で、雰囲気にも慣れてこられたと思うので、 本日の協議会でも積極的な意見・提言を為されるようにお願いする。 さて、北九州で、下関の産廃業者の社長がナイフで刺された事件が報道され ているが、長府警察署管内では、長府署員の方々のおかげで治安情勢は安定し ており、このような重大事件は発生しないと思う。 最近、交通の関係で気づいたことであるが、国道2号線前田付近とか、バイ パス道路上における通行車両の速度が全体的に下がってきているのではないか と感じる。これも、ひとえに、長府署員の方々が、日夜行っておられる交通指 導取締りのおかげと思っている。 長府警察署の皆様におかれては、日夜事件や事故が多くその対応等で大変だ と思うが、ご家族に心配を掛けないように健康に注意して頂くとともに、ご家 族・ご自身の心のケアもして頂き、市民の安全安心のために、今後も元気で勤 務に励んで欲しい。 終わりに、警察署協議会は、警察に対して健全な批判をしていくことが重要 であり、協議会委員の日常生活を通じて感じられた意見要望等を遠慮なく申し 上げることが、協議会及び警察署の活性化、発展につながるものと確信してい る。 いつものように、健全なる批判と言うことで、話しを進めていくので宜しく -1 - お願いする。 2 警察署業務報告(署長) (1) 警務課関係 ① 警察安全相談の取扱状況等について説明した。 ② 「県民の期待と信頼に応える強い警察」の確立に向けた取組方針等に ついて説明した。 (2) 生活安全課・刑事課関係 ① 犯罪情勢等について説明した。 ② 振り込め詐欺・特殊詐欺等の状況について説明した。 ③ 少年非行情勢等について説明した。 (3) 地域課関係 ① 110番・署通報の受理状況等について説明した。 ② リスポンスタイム等について説明した。 ③ 会合・行事への出席状況等について説明した。 ④ 問題解決活動等について説明した。 ⑤ 広報紙の発行等について説明した。 (4) 交通課関係 ① 山口県下交通事故発生状況等について説明した。 ② 長府警察署管内交通事故発生状況等について説明した。 ③ 長府警察署管内の4件目の交通死亡事故等について説明した。 ④ 交通死亡事故抑止対策について説明した。 (5) 警備課関係 ① 国際テロ情勢について説明した。 ② 国際テロ対策等について説明した。 3 警察署業務報告に対する意見・提言 (渡辺委員) 交通関係で説明のあった速度抑制対策の一つであるペースメーカー車と は、どのようなものか。 (署長) 山口県警察では、平成23年から速度抑制対策の一環として、スピードダ ウン県民運動に取り組んでおり、県内の安全運転管理者選任事業所等の車両 が、マラソンのペースメーカーのように、県内の道路を制限速度内で走行す ることで、後続車両の走行速度を抑え、路線全体の実勢速度の抑制を図る車 両である。 車両後部に「スピードダウン運動推進中 ペースメーカー車」と記載され たシールを貼付し、ペースメーカー車であることを後続車両に知らしめるほ か、スピードダウン県民運動の効果的役割を果たしている。 山口県は道路事情が良いこともあり、死亡事故直前の速度を計測したとこ ろ、約47㎞/ h で、全国平均の約45㎞/ h を上回っており、全国的に見 -2 - ても速度が高いという結果であった。 先に申したとおり、山口県は道路環境が非常によいことから車両の運転も しやすく、思わずアクセルを踏んで速度が出てしまうのかもしれない。 しかし、交通死亡事故の防止には、まずは速度を出さないことが重要であ ることから、法定速度が60キロの場所では60キロで、指定速度の場所で あれば、指定された速度を守って走行していただきたい。 今後、扇町安全協議会の全企業や長府に所在するブリヂストンなどの大企 業のトラック、社用車等に「ペースメーカー車」 「減速でゆとり運転防長路」 ステッカー等を貼ってもらうようにしているが、これは、ステッカーを貼る ことによって60キロのところは60キロで安全に走るぞというペースメー カー意識を持って走行してもらうこと及びこのステッカーを見た後続車両の 運転手が速度を落として安全運転をしてくれることが目的である。 長府警察署管内を走行する車両の多くに、このステッカーを貼って走行し てもらい交通安全対策を強力に推進していきたいと考えている。 (宮﨑会長) 地域情勢の説明でリスポンスタイムの説明があり、平成25年は前年対比 マイナス16秒でリスポンスタイムを短縮したということであった。 いち早く現場に到着してもらうことは、市民の安全安心感からも非常によ いことだと思うが、110番を掛けた際に、警察官から聞かれる項目や何を 伝えればよいのかについて、代表的なものを教えて頂きたい。 (署長) リスポンスタイムについては、重要ではあるがあまり固執はしていない。 その理由というのは、本当に緊急な対応が必要な事件や事故と一般的な要 望や物損事故などを一括して、リスポンスタイムとして集計、評価するのは いかがなものかと感じている。 緊急な対応が必要な事件事故への対応や市民の皆様が緊急に助けを求める 事案に対して、1秒でも早く現場に飛んで行き犯人を検挙することや、通報 者を助けるのが本来の姿であり使命であると思っている。 通信指令室では、110番の通報を受理しながら、訓練された指令のプロ が六ヶの原則で必要事項を聴取し、ほぼ受理と同時に指令を行う。 警察官から聞かれたことに対して答えて頂くのが、一番早いのではないか と思う。 現在、管内の実態把握活動として、巡回連絡を強力に推進しており、徒歩 あるいは、自転車で各家庭を回っている。 事案があれば、巡回連絡中の警察官は、いったん交番に帰ってパトカーで 直行するか、あるいは、そのまま現場に走って行くこともあり、ある程度の 時間がかかることがある。 まずは、機動警ら係等のパトカーが直行するが、現場到着には、一定の時 間を要することを理解して頂きたい。 本当に重要な事件・事故では、緊急走行をして直行するが、物損交通事故 -3 - 等の場合は多少到着が遅くなるのはこらえて頂きたい。 (上野委員) 土居の内交番の警察官が徒歩や自転車で巡回連絡しているのを良く見かけ るようになった。 また、子供の通学時や帰宅時にパトカーで積極的に声掛けをしてもらい、 非常に安心している。 ただ、最近一つ気になることは、長府中浜町の商店街のところに、しょっ ちゅう迷彩服を着た不審な男がおり、子供に危害が加えられたらと思うと恐 ろしいと感じている。 警ら活動や警戒活動もお願いする。 (署長) 同人については、これまで何回か対応して警察署に任意同行して、警告等 を実施している既把握の人物である。現時点では検挙することはできないが、 今後も継続して警戒活動等を実施していくので安心して頂きたい。 また、巡回連絡も継続して推進していくので、ご協力を宜しくお願いする。 なお、土居の内交番については、前田駐在所を合併し、長府庭園前の土地 を借り受け平成28年4月には、新交番を完成させていきたいと考えている。 (笠田委員) 交通関係の説明で、高齢者道路横断危険区間を4箇所指定と言われたが、 4箇所とはどこか教えて欲しい。 (署長) 国道491号の下関清末鞍馬2丁目2−49セブンイレブン下関小月店か ら下関市小月茶屋2丁目9−1下関みらい保育園までの間∼約500m 国道491号の下関市小月駅前1丁目4−18小月駅前交差点から同市小 月本町1丁目9−7小月交差点までの間∼約250m 国道2号の下関市長府印内町10−6印内交差点から同市長府中土居本町 14−21中土居交差点までの間∼約350m 国道2号の下関市長府松小田本町5−6長府駅前交差点から同市長府才川 2丁目3−15市民プール入口交差点までの間∼約550m の4ヶ所である。 今後、交通安全施設面の対策として、長府商店街のデセール三好前の交差 点と佐々木歯科前の交差点に一灯式信号機を設置する予定であり、殿居小学 校前にも、押しボタン式信号機を設置することとしている。 また、珠の浦地区では、通過交通が多いことから、自治会長からゾーン3 0に指定して欲しいとの要望があった。 珠の浦地区の居住者には「減速でゆとり運転防長路」ステッカーを貼って もらうように話を進めている。 交通事故の当事者になる可能性の高い高齢者対策としては、高齢者自身に -4 - 夜間、反射材を付けて外出してもらうことや、運転者には速度をダウンする ことが、高齢者を守ることにつながるという意識を持ってもらうことが大切 である。 また、65歳以上の高齢者の方の自動車運転免許証の自主返納も進めてい るが、返納も利点が無ければ進まない。 タクシー料金の割引、温泉の入浴料金の割引等、また、物を買ったら割引 ということで長府商店街の全店舗が高齢者に優しい街ということで参加して 欲しいと考えている。 今後もこのような取組の施策を積極的に推進するとともに、情報発信もし ていきたいと考えている。 4 協議(署長) (1)管内の重点対象犯罪とその対策について ① 平成25年中の刑法犯認知件数等について説明した。 ② 長府警察署管内の抑止重点対象犯罪発生状況等について説明した。 ③ 自転車盗防止対策について説明した。 ④ 万引き防止対策について説明した。 ⑤ 「攻めの活動」による犯罪検挙について説明した。 (2)協議状況 (中野委員) 高齢者の万引きが多発する原因等を防犯講習会等で教えて欲しい。 万引きをする高齢者本人の心境としては、スリル感を味合うなど安易な考 えで行っているのではないかと思うが、具体的な動機や万引きに至る経緯等 が判れば、現在、活発に行われている出前型防犯講習会等で教えて頂きたい。 万引きの抑止対策としても非常に効果的であると思う。 (署長) 高齢者の万引きの被害品は食料品が非常に多く、お金はある程度持ってい るのに、ほとんどが千円以内の商品を万引きしているのが現状である。 単純にお金が減るのが嫌との思いで万引きをしている人もいるが、やはり 万引き癖のある人が多いようである。 万引き防止対策としては、この店では、万引きがしづらい、できないと感 じさせることが重要であり、お店のレジ数を減らしてでも、店内の巡回をす るように要望している。 また、警察官の立ち寄り頻度を高めることや店員に防犯腕章を付けもらう ようにしている。 (中野委員) 現在、登下校時の巡回等を非常によくやってもらっているが、4月以降、 百合野と豊田中駐在所が豊田幹部交番に統合された後も、駐在所が廃止され た地域の安全安心感が低下しないように、引き続いての巡回や重点対象犯罪 である自転車盗や万引きの抑止もお願いする。 -5 - (署 長) 豊田は、平成19年に統合され、3交替で2人1組、所長1名の全部で7 名体制である。 菊川駐在所は2人、楢崎駐在所は1人であるが、日中のみの勤務であり、 夜間の活動は豊田幹部交番から行っていた。 犯罪の発生状況については菊川の方が多いのが現状である。当然、菊川に 行っている間は、豊田は不在となっていたが、菊川を6人とし、夜間、パト カーを豊田に1車、菊川に1車として体制を強化していく方針であるが、1 車2名しかいないので、犯罪の発生状況等を見ながら勤務を変更していく。 これまでと同様、登下校時の見守りは行っていくとともに、廃止された駐 在所の管内の安全安心感を低下させないように活動していく方針である。 王喜駐在所もこれを廃止して小月交番に統合していく。王喜管内について も同様に管内の安全安心感を低下させないように活動していく方針である。 (笠田委員) 出前型防犯講習会は反響も大きく非常に良い施策であるので継続して実施 して欲しい。 出前型防犯講習会は、今回の諮問事項である重点対象犯罪等の各種犯罪抑 止や交通事故防止等で効果は絶大であったと思う。 (署長) 豊田町を中心に出前型防犯講座の「いきいきサロン」を開催したが、今後 も開催地区等を検討して開催していきたい。 本年に入り、積極的に地域住民の方々の中に入り込んで開催しており、交 通事故防止や犯罪抑止効果等は非常に大きいものがある。 今後も出前型防犯講習会は豊田や菊川だけではなく、市内においても積極 的に開催していき、犯罪抑止や交通事故防止を広報していきたい。 5 非違事案説明(警務課長) (1)職員による非違事案 ① 盗撮目的の建造物侵入等事案 ② 盗撮事案 ③ 不適切な身体接触事案 ④ 私的管理金の不正流用事案 ⑤ ハラスメント事案 について説明した。 (2)意見・提言 (永野委員) 非違事案を根絶することは、難しいことと思う。 民間会社の社員では、紙面を賑わかすことはないが、警察が行えば10 0倍200倍の反響となってしまう。 非違事案が発生する原因としては、本人が持っている性格や癖が係わっ -6 - ていると思うが、人間には誰しも欲望や願望があるので、指導教養を徹底 していくしか方法はないと感じる。 幹部の方が、今後も継続して、平素の指導を徹底していくしかないと思 うので、これからも各種指導や教養を繰り返し行って欲しい。 6 7 8 留置施設の点検 警務課長が、当署留置施設の概要について説明した。 点検された委員からは ○ 警察署に留置施設があることは承知していたが、実際に視察すると、鉄 格子は怖い感じがして、警察にはすごい施設があるものだと驚いている。 ○ 看守の皆さんは三交替勤務で、勤務時間も長く留置施設外にはあまり出 られないということであり激務と思うが、特に健康には注意して欲しい。 ○ 犯罪者を収容して管理することは、ストレスもたまり大変と思うが、看 守の皆さんには、どうか無事故で勤務を遂行して欲しい。 ○ 被留置者の処遇だけではなく、検察庁や裁判所への護送勤務も緊張を強 いられる厳しい勤務であることが分かった。 ○ 留置業務三原則として 、「逃がさない 」「見逃さない 」「人権への配慮を 欠かさない」ということを大切にしていると聞いたが、本当に大変厳しい 業務だと思う。基本を大切にして頑張って欲しい。 等の感想及び激励があった。 配付資料 警察署協議会の業務関係配付資料(警察署作成) 次回警察署協議会開催日程 次回の警察署協議会は、平成26年4月下旬または5月上旬に、日程を調整 して開催することとした。 -7 - ○ 長府警察署協議会開催状況 ○ 留置施設点検状況 -8 - -9 -
© Copyright 2024 ExpyDoc