ピクリン酸金属塩と他の爆薬の感度比較 (衝撃感度と熱感度) ピクリン酸金属塩と他爆薬の落つい感度の比較 (1) 考察:この表からはBM法が最も妥当と考えられる。 数値(青・赤)はエ ネルギー値 (Kgf-m) 考察 (1) ピクリン酸の感度が高すぎる。 (2) ピクリン酸銅の感度が低すぎる。 爆点E Kgf-m 0.46 kgf-m 0.64 0.64 0.75 0.50 0.55 0.80 0.30 kgf-m 0.41 Picric Acid 0.34 0.64 0.26 - 0.32 0.35 - 0.50 0.56 0.80 0.52 1.03 0.74 0.41 2.50 1.90 0.71 2.96 13 (0.66) 85 (1.70) From “Military Explosives”, p-216 PA(Picatinny Arsenal)法 ( 2 kg wt. × 23 mg):BM法 ( 2 kg wt. × 20 mg) P.W.Cooper & S.R.Kurowski, Technology of Explosives, p.88, Wiley-VCH(1996) 海軍火薬敞爆薬部「ピクリン酸塩類の感度 に関する研究報告書」昭和2年(1927) ピクリン酸金属塩と他爆薬との落つい感度の比較 (2) 数値(青・赤)はエ ネルギー値 (Kgf-m) 0.46 kgf-m 0.64 0.30 kgf-m 0.41 0.34 0.64 0.41 0.71 0.52 1.90 0.64 E0 E50 0.40 0.66 0.25 0.45 0.25 0.47 0.75 0.26 - 0.32 0.56 0.80 0.74 2.96 1.03 2.50 PA(Picatinny Arsenal)法 ( 2 kg wt. × 23 mg):BM法 ( 2 kg wt. × 20 mg) P.W.Cooper & S.R.Kurowski, Technology of Explosives, p.88, Wiley-VCH(1996) • ピクリン酸第二鉄とピクリン酸銅の落つい感度は、 PETN(ペンスリット)以下でテトリル以上である。 爆薬の落つい感度試験データも比較 相関係数 0.9644 Bureau of Mines 相関係数 0.93864 Picatinny Arsenal • 米国鉱山局(BM)が測定したウオータージェットの安全限界速度 と爆薬の落槌感度(DWIS:Drop-Weight Impact Sensitivity (kgf-m))との 間には、ほぼ原点を通る良好な直線関係が存在することから BMのデータを用いた。 ピクリン酸と他の爆薬の熱安定性 NQ PETN Picric Acid(ピクリン酸) 分解に伴う 発熱ピーク (260℃) Picric Acid RDX Tetryl TNT 0 融解に伴う 吸熱ピーク 100 200 300 400 500 Temperature(℃) 主な爆薬の熱重量分析曲線 Temperature(℃) ピクリン酸の示差熱分析曲線 • 左図は主な爆薬 の熱重量分析結 果を示す。ピク リン酸はペンス リット(PETN) やテトリル (Tetryl)より安 定である。 • 右図はピクリン 酸の示差熱分析 結果を示すが、 122℃で融解し 約260℃で発熱 分解を開始する。
© Copyright 2024 ExpyDoc