食物学会誌・第3号

*
一3Q
食 物 学 会 誌 ・第3号
牛 肝 臓 成 分 研 究
古
言
緒
川
方
adenine,
guanine,
nosineを
分 離 し て い る。
methylguanidine,
Vitamin
Aに
choline,
car-
又glutathioneの
も報 告 し て い る。
肝 臓 は 赤 禍 色 を した 軟 か い 臓 器 で,無 数 の 肝 細 胞 と
子
存 在 を
り
つ い て 藤 田 氏 は,生
牛 肝 臓 中 に3000
そ の 間 を 縫 つ て 流 れ る血 管 の 網 と の 集 合 で あ る。 肝 細
∼40000i
.u.・含 有 し て い る と報 告 し て い る 。 従 来vita-
胞 は 血液 よ り必 要 な 物 質 な 取 入 れ,不
minAは
酸 化 され や す い が 熱 に 対 して 割 合 安 定 で あ る
質,あ
必要 になつた物
る い は 他 の 臓 器 に とつ て 必 要 な 物 質 に 変 化 させ
た もの を 送 り出す 。 肝 臓 の仕 事 の うち,古
れ て い る もの は,胆
に 意 義 を持 つ 胆 汁 酸,色
びcholesterolが
くか ら知 ら
汁 を 分 泌 す る こ とで あ り消 化 吸 収
素 性 成 分 で あ るbilirubin及
と 言 わ れ,調
理 に よ るvitamiu
vtamin
Aの
脂 肪,等
白質,
の 高 分 子 の物 質 を 低 分 子 の 物 質 に 分 解 し再 び
A
は 調 理 加 熱 に よ り相 当
butter生
試料の種 類
の場
butter
合 のV。A.量
(i.u.)
か えて血液 内 に送つ て栄養を助 けてい
る。 こ の よ うに 体 外 よ り摂 取 した 炭 水 化 物,蛋
中の
量 減 少 す る こ とが わ か る と報 告 して い る。
と して 貯 え る,又 必 要 に 応 じて一 部 つ つ こ
れ をglucoseに
butter
調 理 加 熱 に よ る変 化 の 研 究 を 行 い,次 の
は,胃 腸 等 か ら吸 収 した 栄 養 分 か ら炭 水 化 物 を とつ て
glycogen
変 化 は あ ま り問
題 に され な か つ た 。 た だ 後 藤 た え 氏 が
如 き結 果 を 得 て,vitami=n
主 成 分 を な し て い る。 そ の ほ か 肝 臓
Aの
r)
颪 鐸 鵜){
(讃'bぜte殺)1'
200・Cに
加 熱 した場 合 の
V.A.(i.u.、
1020
420
2000
1100
合 成 し生 休 に 必 要 な 物 質 を 作 り又 生 休 に とつ て 有 害 な
私 は 牛 肝 臓 の 成 分 研 究 に 於 て,肝
物 質 は こ こ で 変 化 を 受 け て 無 害 化 され る。
1)
Felix氏
の 研 究 に よ る と,門
臓 の 循 環 系 の機 能
と 関 連 す る 特 殊 成 分 の 検 索 を 行 い,食
脈 系 に よ つ て,単
物 と して の 栄 養
糖 類
的 検 討 を こ こ ろみ た 。
(glucose,
acid低
て,代
fructose,
galactose,
分 子 のpeptides一
mannose,),
amino
が腸 内消化 の結果 運 ば れ
謝 の 中 間 物 質 や 経 未 産 物 例 え ばcarbon
ide, lactic
arid,
acetyl-coenzyme
A,
diox噛
keto
一 般 分 析 は,水
4.46°
,炭
分71.75°o,粗
水 化 物2.91,°
が 非 常 に 多 い が,栄
,粗
蛋 白21・77%,粗
灰 分1.16%で
養 素 と し て は,大
脂肪
あつ た 水 分
部分蛋 白質 よ り
acid,
成 る こ とが わ か る。
purine,
pyrimidine塩
ば れ て く る,又
heparin,核
基 も動 脈 或 い は 静 脈 を経 て 運
肝 臓 に 於 てglycogen'蛋
酸,
lipids,を
合 成 す る と発 表 し て い る。
以 上 の 如 く肝 臓 は 動 物 体 の 新 陳 代 謝 に 重 大 な 関 係 を
有 す る も の で 生 化 学,栄
養 学 的 に 注 目 され て い る臓 器
で あ る。
acidと
phy二
褐 赤 色 の 萄 蕩 状 を な し,強
し て はpaper
chromatogra-
次 元 上 昇 法 に よ り,leu.cine, isoleueine,phenyl
alanine,
ine,
valine,
serine.
cystine
tyrosine,
threonine,
glutamic
し た こ の うち6種
食 物 に 利 用 され る肝 臓 の うち 牛 の肝 臓 は 代 表 的 な も
の で,暗
i遊離ia】mino
白質の他 に
proline,
histidine,
arginine,
acid,
aspartic
の 必 須amino
lysine,
glycine,
acidの16種
acidを
alan-
を検 出
含 有 し,し
か も遊 離 状 態 で検 出 出 来 た 事 は 蛋 白 質 と し て栄 養 的 に
靱 な る薄 膜 に 覆 わ
良 好 で あ る と言 え る 。
れ,膜
を 去 る と硬 い 糊 状 物 と な る 。
り
牛 肝 臓 の 成 分 に つ い て,Hartley氏,木
e)
村 氏,辻
有 機 酸,無
本
4`
機 酸 はpaper
上 昇 法 に よ つ てIactic
acid,
chromatography一
malic
acid,燐
次元
酸,第
一
氏 等 は 脂 肪 物 質 に 関 す る研 究 を 行 い,併 せ て 不 鹸 化 物
燐 酸 加 里 を 検 出 した 。
中 にcholestero1の
fi)
桜 井 氏 は,有
の 窒 素 は,全
存 在 を 報 告 し て い る。
機 塩 基 の 分 離 を 行 い,牛
窒 素10.15%,水
xanthine,
hypoxanthine,
肝 臓乾燥 粉末
溶 性 窒 素8.$3j
酷 酸 鉛 に て 沈 澱 し な い 窒 素0β6%を
creatine,
creatine,
,塩
測 定 し,尿
基 性
酸,
chromatography
Creatineは
9)
creatinineをJoff反
応 を 応 用 しpaper-
一 次 元 上 昇 法 に よつ て検 出 した 。
生 体 に 於 てglycineとarginineよ
の 骨 格 が 形 成 さ れ,動
りそ
物 筋 肉 中 に 於 て 燐 酸 と結 合 し新
creatinine,
陳 代 謝 に 重 要 な 役 割 を 演 じ て い る も の で あ る。
管平 教 授 指 導
昭 和31年
度本学卒 業生
牛 肝 臓 よ り核 酸 の 分 離 を 行 つ た 。 核 酸 は 遊 離 状 態 で
昭 和33年3
一31一
(1958)
或 い は 核 蛋 白 と し て,蛋
①
高 分 子 物 質 で あ り 塩 基 一 糖 一 燐 酸 な る構 造 のmono
nucleotideよ
scher氏
〔皿〕 遊 離amino
白質 と結 合 した 状 態 で 現 れ る
り成 る一 種 のpolyesterで
は 主 と し て酸 沈 澱 に よつ て い た がHammarsten氏
に
よ り食 塩 水 抽 出 に よ る胸 腺 核 酸 が 精 製 されcolloid化
学 的 研 究 が な され て 以来 お だ やか な方 法 で,生 休 中 に
存 在 す る 状 態 に 近 い 核 酸 を 抽 出すヱユ
る事
が 出来 る よ うに
へ
な つ た 。 こ の 方 法 を応 用 して 平 田 氏 が 青 微 の 菌 休 よ り
牛 肝 臓100gを
cohol
ic acid反
〈2)操
展 開液
出 を 行 い そ の 物 理 恒 数,化
生 牛 肝 臓 のvitanmin
chloroform溶
量 に つ い てCarr-Price
Aをbenzo1に
移 行 して そ れ を
液 とな し 三 塩 化antimon溶
生 ず る 青 色 を 比 色 定 量 す る も の で,生
20000i.uの
度
30。C
濾
紙
東 洋 濾 紙No.50(40×40)
験
液を 加 えて
ne,
結
acid,
vitamin
A含
量 は 肝 臓 に 最 も 多 い 事 が 明 ら か に な り,
vitamin
A含
量 は 調 理 法 に よつ てi著 し く減 少 す る 事
結 果Ieucine,
phenylalanine,
glycine,
alanine,
serine,
cystineを
(1)試
valine,
tyrosine,
threonine,
glutamic
arginine,
acid,. aspartic
検 出 した 。
料 の 調 製
牛 肝 臓 粉 未30gに
釜 で1時
ccを
を 確 認 した 。
液
〔田 〕 酸 の 検 索
の 牛 肝 臓100g中
結 果 を 得 た 。 牛 の 食 用 に供 し得 る も の の
chromatograhyの
histidine,
lysine,
butanol溶
果
isoleucine,
proline,
昇 法
acid:water(4:1:5)
温
二 次 元paper
反 応 に よ る 比 色 法 に よ り定 量 を 行 つ た 。 即 ち 生 牛 肝 臓
を 鹸 化 の 後vitamin
chromatography上
0.2%ninhydrin
(3)実
学 恒 数 を 測 定 した 。
A含
試料
一 次Phenol:water(75:25)
発 色剤
応 で 無 機 燐 酸 を 検 出 し,次 に 塩 基 の 検 索 を 行
検 出 した 。 更 に 牛 肝 油 の 抽
chronratography用
二 次butanol=acetic
次 元 上 昇 法 に よつ てmolybd一
xanthineを
溜 去 しether
作
二 次 元paper
コめ
いadenine,
行 い,次 にalcoho1を
と した 。
中和 す る と溶 解 す る
りハ
出3回
水 溶 液 を 濃 縮 し てpaper
粉 末 を 得 た 。 抽 出 した 核 酸 を 塩 酸 で 加 水 分 解 しpaper chromatography一
加 え 一一昼 夜 放 置 後 濾 過 し た 。 同 様 に
を 加 え て 分 液 漏 斗 に て 油 液 層 と水 溶 液 層 に 分 離 し,
出を こ こ ろ み た 。 そ の 結 果 灰 白色 に 着 色 したalcohol
不 溶 解 でalkallで
乳 鉢 に て す りつ ぶ し た 後90°o. al-
300 ccを
alcohol抽
核 酸 を 分 離 して い るの で 私 は そ れ に も とず き核 酸 の 抽
とwaterに
楡索
試料 の調製
あ る。 Mie-
が 始 め て 核 酸 を 分 離 して以 来 核 酸 の抽 出分 離
acidの
蒸 溜 水400ccを
加 え て,蒸
間 浸 出 し直 ち に 濾 過 し,残
加 え て30分
気
渣 に 蒸 溜 水200
浸 出 し た 後 濾 過 し,前
の 濾 液 と合
せ て 沈 澱 が 生 じ な くな る ま で 飽 和 塩 基 性 酷 酸 鉛 水 溶
験
実
液 を 加 え て 濾 過 し 沈 澱 に 蒸 溜 水100ccを
加え硫化水
素 を 通 じ て 過 剰 の 鉛 を 沈 澱 さ せ 濾 液 を 濃 縮 し てpa-
実 験材 料
per
供 試 牛 肝 臓 は1956年5刀
(2)
り購 入 した も の に
こつ い て行 つ た。
壬
葉
料 の調 製
生 牛 肝 臓 を 細 片 と し,乳 鉢 に て よ くす りつ ぶ し減
圧 desicatorに
て48時 間乾 燥 し,再 び 乳 鉢 に て よ
・くす りつ ぶ し粉 未 と した も のを 試 料 と した 。
②
butanol:formic
0.1%brom
温
度30「c
濾
紙
験
acid,
一 般 分 析
含 量(00)71.75
孫 1050C加
鰍
21.77
blue
malic
chromatographyの
acid,燐
液
酸,第
結 果lactic
一 燐 酸 加 里 を 検 出 した 。
は 第 二 表 の 如 くで あ る 。
第 二表
lac
actic
butano1溶
果
paper
酸
還元糖定量
acid:water(4:1:5)
phenol
有機 及び 無機酸
1.16
熱乾燥法
永 原太 郎食糧分析
結
こ れ ら のRf値
2.81
法
東 洋 濾 紙No,50(40×2)
脂肪麟 集総1概 分
1.
chromatography.L昇
発 色剤
一次 元
一 般 分 析 を 行 い 第 …・
表 の結 果 を 得 た 。
1・
水パ 粗蛋醐
paper
`
展 開液
(3)実
一般 分析結 果
第一表
試 米こ1とし た 。
イ
ノF
一 次元
〔1〕 一 般 成 分 分 析
(1)試
chromatography用
及 び12月 に 京 都 市 屠 殺 場 よ
acid
ample
0.758
Rf
S
Standard
0.753
Rf
一32一
malic
食 物 学 会 誌 ・第3号
acid
0.5?3
0.523
酸
0.202
0.203
第 一 燐 酸 加 里
0.125
0.126
燐
〔iv〕creatine及
(1)試
Hc1を
50%alcoho1で
びcreatinineの
etherで
菅Na塩
細 片 と し 乳 鉢 に て よ く す りつ ぶ
(1)試
液 に 過 剰 の塩 基 性 酷 酸 鉛 を 加 え て 酷 白 を 沈 澱
乾 燥 核 酸50mgを
作
butanol:95°%alchol:water(4:1:1)
温
度
30QC
7
紙
東 洋 濾 紙No50(40×2)
昇 法
②
操
乾 燥 展 開 濾 紙 に0.5N
間100。Cに
H2SO4をsprayし1時
熱 し たQ次
alcoho1溶
結
に,orange
chromatography上
昇法
butano1:acetic
度
30。C
濾
紙
東 洋 濾 紙No.50(40×2)
A
乾 燥 展 開 濾 紙 にperchloric
た。
基
(NH4)2MoO425cc,
creatine
0。27
!.1
creatinine
と こ ろ で5分 照 射
した 。
B
lStandard
}
60ccを
濾 紙 を800Cに3分
加 熱 した 後 紫 外 線 を10cmの
びcreatinuie
5cc, IN-HCl
water
混 和 した 濾液 をsprayし
creatinineを
lSamp1・Rf
acid
ゆ
Purineの
検出
105。Cで20分
塩
acid:water(4:1:5)
無 機 燐 の検 出
は 第 三 表 の 如 くで あ る 。
creatine及
試 料 と した 。
温
結 果 黄 色 の地
し てcreatine,
出 し た 。 こ れ ら のRf値
第三表
paper
10cc 4j
Spotと
chromatography用
acid
液 とそ の 殆 容 の10%NaOHを
chromatographyの
溜 去 し蒸 溜 水 を 加 え2ccと
展 開液
果
一一次 元paper
に取 り
油 溶 中 で2時
発 色剤及 び方法
に1.3%picric
使 用 前 に 混 和 し 前 と 同 様 にsprayし
験
加 え 管 を 封 じ120Cの
作
… 次元
発 色剤及 び方法
(3)実
lcc.を
し た も の をpaper
展 開液
95,°.
Hcl
硝 子 管.(150×5mm)中
間 加 水 分 解 し た 後HCIを
料 と した 。
chromatography上
よ つ て 逝i
料 の 調 製
下 に 濃 縮 し てpaper
paper
に な つ て 溶 解 した 。
た も の で あ る。
6N.
一一次 元
に
に 難 溶 で あ り,
に な つ て 溶 け て い た も の がHC1に
させ 濾 液 に硫 化 水 素 を 通 じて鉛 を 濾 別 し濾 液 を 減 圧
(2)操
alcoho1で,次
〔ii〕 核 酸 分 解 物 の 梅 索
加 熱 し た 後 濾 過 し残 渣 に 再 び 蒸 溜 水 を 加 え て
chromatography試
Rf
間 加 熱 した 展 開 濾 紙 に 硝 酸 第二
水 銀 を0.5N'HO3に0,25
0.27
溶 液 をspray
Mの
濃 度 に 溶 解 した
した 。 こ の 濾 紙 をo.5N・HNO;
に 浸 しそ の 中 に水 の ゆ るい 流 れ を 注 い で あ ふ れ
0.56
させ,静 完 全 に 洗 溝 し た 後 硫 化ammon溶
〔N〕 核 酸 の 研 究
契洗1條が 完 全 か 否 か は 別 の 小 濾 紙 片 にHg(NO3嘱
料 の調 製
生 牛 肝 臓7509を
をsprayし
細 片 と し90%alcoholに24時
間 加 熱 した 後 濾 別 し乾 燥 した,こ
れ を 粉 未 と して 用
(3)実
A
作
験
加 熱 した 後 吸 引 濾 過 しalcohol臭
れ に10%NaC1水11加
え2時
間
が な くな る まで
え て75∼80C
間 放 置 後 吸 引 濾 過 し,濾
液に
結 果
発 色 剤spray直
後 無 機 燐 酸 の 黄 色 のspotを
検 出 し,紫 外 線 照 射 後黄 色 のspotは
粉 未 試 料1009に95%alcoho1200cc加
の 恒 温 器 中 に て96時
化ammon溶
つ け て黒 変 す るか ど うか で 判 定 した 。
い たQ
乾 燥 したJそ
同 じ溶 液 の 中 で 同 時 に 洗濠 し時
々そ の一 つ を 取 出 して 硫
間 浸 出 した 後 濾 別 し,更 に 同 濃 度 のalcoho1で2時
(2)操
液に
浸 した 。
〔i〕 核 酸 の 抽 出
(1)試
れ を
て 乾 燥 し126mgの
7に す る とNa塩
離 状 態 に な り沈u'し
加 え て50Cつ
浸 出 し浸 出液 を 合 せ て 煮 沸 冷 却 後 凝 固 蛋 白 を 濾 別
し,濾
洗 際 し更 に950
灰 白 色 粉 未 を 得 た こ れ はalcoho1水
梅 索
し 乳 状 と し た 。 そ れ に 蒸 溜 水100ccを
し た 。 箭液 は に ご つ て き た 。
洗 濠 し, desicatorに
alkaliでPH
生 牛 肝 臓100gを
2と
一・
昼 夜 放 置 後 遠 心 分 離 し核 酸 の 沈 澱 を 得 た,こ
料 の 調 製
に15分
加 え てPH
液に
緑青色に変 色
し無 機 燐 酸 の存 在 を 確 認 した 。
B
enine,
Rf値
発 色剤に
こよ り黒 色 のspot
xantine,のRf値
2個 検 出 し,
と一 致 した 。
は 第 四表 の通 りで あ る。
ad-
一33一
昭 和33年3月(1958)
第 四 表Furine
②
Sample
purine
Rf
Standard
adenine
0.475
0.48
xantine
0.27
0.27
〔V〕 牛
肝
試
Rf
行 つ たU次
にalcoho1を
後 濾過 しetherを
chloioform
6.
三三塩 イヒantiinon
を
肝 油 を 得 収 量%は3.5で
水 酷 酸
antim.on
試 薬
褐 色 三 角flaskに
三 塩 化antimon
れ にChloroform
20 ccを
6 gを 入 れ こ
加 え 更 に 無 水 酷 酸7
を つ け た 栓 を し,400C湯
浴で よ
く振 盧 し溶 解 後 直 射 日光 を 避 け て室 温 に 置 い た
9.水
あつ
素
Kippの
肝 油 は 黄 褐 色 の… 様 な 軟 塊 であ り15。C以
装 置 に 純 亜 鉛 を 入 れ 硫 酸:水(1:4)を
作 用 させ,水
下 にな
素 を 発 生 させ1.2%KMnO4液,
2.昇 栄 飽 和 液,3.10%KOH液,の
る と結 晶 性 物 質 を 含 む 塊 に な り,特 異 の海 漢 臭 が あ
洗溌瓶を通
過 させ た 。
り 日が た つ に つ れ て 褐 色 を 滞 び て き た 。
肝油 の実瞼
(1)物
理
恒 数
第 五表
屈
物
(2)化
理
恒 数
nnpo 1.493
率
折
比
20°
重
0
.957d4°
学 恒 数
第六 表
化 学 恒 数
面
イ
r酸
鹸
化
価
沃
素
価
色
反
alcoholで
128.69
64.18
栓 試 験 管 に 入 れ,5%KtH
溶 解 し75℃
benzo115ccを
洗 瀞 し 次 に 蒸 溜 水 で2回
解 し無 水 酷 酸7滴
を 加 え た。
(ユ)装
第 一 図,第
Aの
Aの
研究
比色定貴
置
二 図 に 示 し た 如 くで あ る 。
20 ccに
標 準 曲線
応
Chloroform溶
液 に 三三
塩 化antimon
試 薬 を 加 え る と青 色 に な り,青
(2)標
69をchioroform
牛 肝 臓Bitamin
Vitamin!l
Aの
色調 は時 間的に提色
した 。
薬
三 塩 化antimon
〔i〕Vitamin
洗瀞 し
溶 解 し 静三 塩
薬 を 加 え る と濃 紫 色 を 呈 し た 。
管三 塩 化antiman試
〔田
(1)Carr-Prise反
を 残 し,60%me-
溜 去 し残 渣 をchlorofomに
化antirnon試
〔ii〕Vitamin
に15分 熱 し 急 冷 後 水30cc
加 えBenzol層
alcoholで3回
benzolを
..
応
肝 油19を60cc共
thyl
alcoho1
滴 加 えCaCI2管
加え一昼夜 放置
溜 去 し肝 油 を 得 た 。 新 鮮 牛 肝 臓
ら26.259の
〔ii〕
ethylalcohol
5.
た。
(3)呈
KOH
60タ15methyl
溜去し
加 え て 分 液 濾 斗 に 入 れether層
分 離 した 。 これ に 無 水 硫 酸Naを
7509か
5°
4.
B.
21加 え て 一 昼 夜 放 置 後 濾 過 し同 様
残 渣 にetherを
benzol
7.無
細 片 と し乳鉢 に て よ くす りつ ぶ
出5回
methanol
油
生 牛 肝 臓750gを
alcohol浸
1.
2.
3.
〔i〕牛 肝 油 の 抽 出
し90%alcohol
薬
溶
準試液 の調製
租F油
!¥液
in Aを
rmで
はampule
vitam・-
含 有 し て い る 溶 液 で あ る,そ れ をchlorofo稀 釈 し て1cc中
20,10,51.11,含
(3)比
lgr戸 に10000i.u,
色
定
Cel?(IOmm)に
に そ れ ぞ れ50,40,30,
有 す る よ うに し た 。
量
標 準 試 液0.3cc三
塩 化antimon
一34一
食 物 学 会 誌 ・第3号
試 薬3ccをpipetteで
加 え,試i薬 添 加15秒
色 定 量 を 行 つ た 。 盲 験 に は 蒸 溜 水3ccを
光 電 管 比 色 計,filter
は 第 七 表,第
No.12で
Benzolを
後に比
用いた 。
測 定 し た測 定 結 果
溶 解 し た 。 そ の0.3ccを10
antimon.試
餓
吸光 度
②
1'
測
定
結
No.12で
10
0.15
20
0.25
30
0.37
40
0.48
50
0.61
あ り標 準 曲 線 か らvitamin
i,u,を
〔D(〕牛 各食 用 部 のvitamin
〔iii〕生 牛 肝 臓 のVitamin
(1)浸
定用
Aの
定量
測
定
第 八 表VitaminA含
入 れ,更
を 加 え こ れ に5i
KOH
劇
心
臓i
に 直 径3mm
ethyl
alc-
肉(多
脂州
つ け 管 底 に 沈 澱 し な い よ うに 時 々 振 盧 した 。
肉(普
通州
20000
3000^-40000
0
240
0
加 え 水 素 を 通 じ な か ら75。Cのwater
(讐第 一 図 参 照)30分
0∼50
で 組 織 は 崩 れ 更 に10分 加 温 を つ
づ け た 後 急 激 に 冷 却 し,水30ccを
15ccを
肝
﹁+
Uathに
有量 比鮫
1畿 中鴇 創 蜘 氏の実締
管丸 底flaskに
15 ccを
定 量 方 法 に 準 じて 行 つ た.
0
ohol
有量比較
第 八 表 の 如 くで あ る。
生 牛 肝 臓 を 細 片 と し 乳 鉢 で よ くす りつ ぶ し そ の5g
のglass球10個
得た。
結 果
出及 び 比 色
を100ccの
A含
Aを
出及 び 比 色
〔iii〕
のvitamiuAの
②
用い光 電
測 定 した 。
求 め 生 牛 肝 臓100g中20000
(1)浸
A検
cellに 入 れ 三 塩 化
加 え な15秒 後 に 比
果
吸 光 度0.32で
管肝 油 標 準 品vitamill
mm
薬3ccをpipetteで
管 比 色 計,flter
10gT
1
5
で 加 温.
色 定 量 を 行 つ た 。 盲 験 に は 蒸 溜 水3ccを
標 準液 の濃度 と吸光度
試料1cc中 の 堕
bath中
し な が ら 溜 去 し た 後 残 渣 を40ccのchloroformに
三 図 の 如 くで あ る 。
第 七表
苧減 圧 で40。Cのwater
加 え 更 にBenzol
加 え 水 素 を 通 じ て30分 静 置 し た 。 benzo1層
と 水 溶 液 層 に 分 れ た,Benzol層
pipetteで
除 き,次 に60°o
methyl
加 え て2回
洗 灘 し 更 に 蒸 溜 水30ccに
〔粗 〕 調 理 方 法 とVitamin
(1)試
を 残 して 水 溶 液 を
○
〔iii〕
の生 牛 肝 臓vitamin
洗源 し
A定
量 に 準 じた 。
生 牛 肝 臓 ユ3・39(縦6cm,横3cm,厚
さlcm)
○
た 。 洗 瀞 の 際 も常 に水 素 を 通 じな が ら行 つ た。 次 に
の関係
生 の場 合
alcoho130ccを
て2回
Aと
料 の調 製
焼 いた場 合
を 鉄 板 上 で 焼 き そ の 重 量10.3gと
矛 三 図
な つ た 。 これ
を 乳 鉢 に て よ くす りつ ぶ し生 肝 臓59に
標 準 曲 線
3.87gを
○
換 算 した
鹸化 試料 とした。
煮 た 場 合
生 牛 肝 臓15・259(縦6cm.横3cln.厚
を200ccのbeakerに
水30 ccと
さlcmj
共に入れ浮 き
上 る まで 煮 沸 した 。 肝 臓 を 引 き 上 げ,そ
9.2gと
な つ た 。 これ を 乳 鉢 で よ くす りつ ぶ し生
牛 肝 臓59に
②
の重量
換 算 した39を
鹸 化 試 料 と した 。
浸 出及 び比色
〔iii〕
のvitamin
(3)測
定
結
Aの
果
第 九 表 の 如 くで あ る。
定 理 方 法 に 準 じて行 つ た 。
一35一
昭 和33年3月(1958)
第九 表
調 理 方 法 とVitamin
第0回
重
生
実験
色 に 於 てvitamin
重
量VA含
(9う
量
有
(i,u.)
… ・92・
・{…12・
焼
Aは
Aの
す で に 酸 化 した た め と思 う。
定 量 を 三 塩 化antimon比
①
0般
括
及
び
考
さ な い の でvitamill
11200
察
Aを
り,蛋
化 物2.81%,灰
白 質21・77°o脂
分1.16°
(2)Paper
で
肪4・06°
acidに
ne,
まleucine,
nine,
proline,
arginine,
91utamic
(3)酸
てlactic
glycine,
malic
aspartic
が 検 出 出 来 た 事 は,肝
cycle)と
aconitic
を 検 出 した
検 出 し た 。 malic
の 結 果 か ら直 ち に 生 牛 肝 臓 の
vitamin
A含
有 量 とす る 事 は 出 来 な い が,他
に 比 し て 著 し く多 く,又
含 有 量 と の 関 係 は 調 理 に よ り水 分,脂
大 き い た めvitamin
Aの
め と 言 う事 は 出 来 な い が,調
れ ない事 がわかつ た。
調 理 とvitaminA
との 関 係 は 今 後 に残 され た 問
題 で あ る。
1.Kurt
考
文
Felix:Felix教
献
授 講 演 集73
4.辻
本 満 丸:肝
油 の研究
変 るが
5.桜
井 芳 人:農
芸 化 学 会 誌VOM.9.120
係 が あ る の で は な い か と 思 う。 無 機 酸 は
6.藤
田 秋 治:医
学 と生 物5(10)613,619,
7.後
藤 た へ1調
理科学 実験指 導書
8.永
原,若
最 後 にfulnaric
作 用 でmalic
acidに
一 燐i酸 加 里 を 検 出 し た 。
機 塩 基 と し てcreatine,
creatinineの
存 在 を
9.R.
肝 臓 よ り 核 酸 の 分 離 を 行 い,抽
chromatograpbyに
xanthineを
肝 油 の 抽 出 を 行 い,物
率nn-・-L49亀
鹸 化 価128.69,沃
出 した 核 酸 を 加
よ りpurine
理 恒
腫d箏
素 価64.18で
}化
学 恒 数 は 屈 折
一α95磁
あ り,三
尾:食
Physiology
〔6〕41
J. Block>etc.:AManual
and
of Paper
Paper
10.Hammarsten:E.13iochem
1L.
田 義 正1特
Hans::Nature
Electrophoresis
2144.383(1924
許公報
昭25.4208
1641107×1940)
価..
13.江
上 不 二 夫:核
塩 化anti-
14.日
本 油 化 学 協 会 編:基
15.藤
田 秋 治:ビ
呈 色 反 応 は 紫 色 で あ つ た。 この 呈 色 反 応 は 青
1907.36,17
糧 分析
Chromatography
11.平
検 出 した 。
熱 のた
理 に よ る減 少 は ま ぬ が
工 試2ユ
acidの
A
肪 等 の減 少 が
減 少 が 直 ち に,加
村 包 介:東
acid→fumaric
の臓器
調 理 と 牛 肝 臓 のvitamin
3.木
塩 基 のadenine,
mon
る も の で あ る か ら,こ
acid
水 分 解 し てpaper
(6)牛
油 量 等 に よつ て 著 し く変 化 す
Hartley:J,
acid→succinic
とに 肝 臓 は
節,肝
2.P.
確 認 した 。
(5)牛
関 す る結 果 を 得 た が, vi-
acid-〉
りfumalaseの
燐 酸,第
(4)有
長,季
参
acid一 テcis-
aoid->oxalsuccinic
減 少 す る事 を 確 認 した
Aに
有 量 は 同 種 の も の に於 て も ー
また 個 体 に
cycle(Kre-
関 連 し て 考 え る 時 にcitric
→malicacid→oxalacetic
こ れ と,関
A含
年 令,体
acid
臓 筋 肉 の諸 種 細 胞 に於 け る物
acid-一>isocitric
αketoglutaric
acidよ
serine,
よ り有 機 酸 と し
質 代 謝 の 主 要 経 路 を 成 し て い るTCA
bs
threo-
acid,
びlysineの16種
acidを
応 を現 は
よ つ て も か な り 相 違 す る 場 合 が あ り,こ
vali-
alanine,
chromatographyに
acid,
水
amino
phenylalanine,
histidine,
acid,cystine及
はpaper
,炭
に よ り遊 離
isoleucine,
tyrosine,
部 分
あつ た 。
chromatography
の結 果 を 得 た 。
含 有 しな い 事 を 認 め た 。
調 理 に よ りvitaminAが
tamin
分 析 の 結 果 牛 の 肝 臓 は 水 分 を 除 け ば,大
蛋 白 質 よ り成
色 法に よ
序 で に 牛 の 心 臓 や 普 通 肉 はCarr-Price反
以 上 の 如 きvitamin
総
存 在 す る の で あ り この肝 油
つ て 行 い 生 牛 肝 臓100g中20000i,u・
12100
80001-
60.3
Aが
9
コ
茄
(7)Vtamin
…
13600 68.75
77.5
中 のvitamin
果 第二 回 実 験結果
量lVA含
有
(9)
1量 (i,u.)
i…
A
酸 及 び 核 蛋 白 上 巻155
準 油脂分析 試験法
タ ミン化 学 的 定 量 法