ラピッドセパレーションHPLC(RHPLC)による脂肪酸の分析

LC application data
No.220058H(1/2)
December 2014
ラピッドセパレーションHPLC(RHPLC)による脂肪酸の分析
Analysis of Fatty Acids by Rapid Separation High-performance Liquid Chromatography
【はじめに】
微粒子充填剤を使用した分析を行うシステムは、低いシステムボリューム、高耐圧、高速レスポンスが必要です。
これに対して、Rapid separation HPLC(RHPLC)は、コンベンショナルHPLCから一部のUHPLCまでをカバーする高速分
析のことで、これからのスタンダードとなる分析手法です。
今回、Unifinepak C18とRHPLCシステムを使用して脂肪酸を測定しました。 セミミクロスケールに対応した示差屈折率
検出器(RI-4035)を使用して、脂肪酸を測定した結果を報告します。
Keyword : RHPLC, 脂肪酸, セミミクロ, ODS, RI
【実験】
[Equipment]
Pump:
Pump option:
Autosampler:
Column oven:
Detector:
[Conditions]
Column:
PU-4185
DG unit
AS-4150
CO-4060
RI-4035
Eluent :
Flow rate:
Column temp.:
Injection volume:
Standard Sample:
A) Unifinepak C18 (4.6mmI.D. x 150mmL, 5µm)
B) Unifinepak C18 (2.0mmI.D. x 150mmL, 1.9µm)
C) Unifinepak C18 (2.0mmI.D. x 30mmL, 1.9µm)
0.1%TFA/Acetonitrile (20/80)
A; 1.2mL/min, B-C; 0.6mL/min
40℃
A; 10µL, B-C; 2µL
Fatty acids mixture (1mg/mL each)
【結果】
図1にRHPLCシステムを使用し、コンベンションナルHPLCおよびUHPLCカラムを用いて測定した、脂肪酸のクロマトグラム
を示します。
セミミクロスケールに対応したRI-4035を使用することで、良好なピーク形状および分離が得られています。
また、Unifinepakは選択性が同一な粒子径違いの充填剤を採用しているため、オプションのメソッド変換プログラム(Method
Transfer)を用いて、カラムサイズ等をメソッド移行しても同等の分離が得られます。
1
2
3
(A)
k4/k3=1.86
4
1
2
3
4
1
23
4
k4/k3 =1.88
(B)
k4/k3 =1.86
(C)
図1 脂肪酸標準試料のクロマトグラム
1: Myristic acid, 2: Linoleic acid, 3: Palmitic acid, 4: Stearic acid
〒192-8537 東京都八王子市石川町2967-5
http://www.jasco.co.jp
No.220058H(2/2)
December 2014
図2に脂肪酸8成分を粒子径5µm(Aカラム)と1.9µm(Bカラム)で測定した結果を示します。
1
2
(A)
3
4
12
5
6
7
8
3
4
(B)
5
6 7
8
図2 脂肪酸8成分のクロマトグラム
1: Caprylic acid, 2: Capric acid, 3: Lauric acid, 4: Myristic acid,
5: Linoleic acid, 6: Palmitic acid, 7: Elaidic acid, 8: Stearic acid
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