中心市街地の活性化に関する基礎調査報告書(本編)38-67 - 高槻市

(8)観光の状況
本市は北摂連山や芥川をはじめとした豊かな自然に恵まれ、また今城塚古墳や安満宮
山古墳などの様々な歴史遺産を有して、市内各所に多くの地域資源が点在している。地
理的には京都と大阪の中間に位置し、JR や阪急電鉄など交通の便に優れていることから、
市外の人々が来訪するにも利便性の高い街となっている。また、市民フェスタ高槻まつ
り、農林業祭、フリーマーケット、高槻ジャズストリートなど数々のイベントも開催さ
れており、市外からも多くの人が訪れる。
こうしたイベントの中でも「高槻ジャズストリートは」市外から非常に多くの観客が
集まるイベントの一つである。高槻ジャズストリートは、平成 11 年に始まった全会場
入場無料の音楽イベントで、市民ボランティアを中心に構成される実行委員会が主催し、
例年、ゴールデンウィーク中の 2 日間に開催される。入込客数の動向は、平成 11 年度
の第 1 回に 3 万人だった観客数が、順調に増加し、平成 14 年度に 10 万人に達して以降
は、毎年 10 万人程度の観客がイベントに訪れている(主催者発表による)。
出典:高槻ジャズストリート公式ホームページ
①観光動向の現状
本市における観光統計をみると、近年の宿泊者数は横ばいで推移しているが、観光施
設利用者数は減少傾向となっている。
観光施設利用者数
外国人観光施設
利用人数
宿泊者数
外国人宿泊者数
平成 13 年度
220,767
48,084
平成 14 年度
168,002
47,159
平成 15 年度
141,759
181
44,288
1,891
平成 16 年度
134,218
-
45,110
1,797
平成 17 年度
152,961
-
42,483
1,871
平成 18 年度
139,212
-
47,018
1,821
②外部から見た高槻の地域イメージ
外部から見た本市の地域イメージや、地域資源に関する認知度の現状を把握するため、
インターネットによるアンケート調査(平成 19 年 12 月、「Yahoo!リサーチ」モニター
1,000 人)を実施し、結果は以下のとおりとなった。
1)本市の認知度
高槻市の地理的位置に関する認知度をたずねたところ、
「京阪神」では、ほぼ 100%
が「だいたい知っている」か「知っている」との回答であったが、その他の地域では、
「中国・四国」で 29.0%、
「京浜」で 36.8%、
「北陸・東海」で 43.0%が「知らない」
と回答している。
「九州」や「北海道」では半数以上が「知らない」との回答であった。
2)本市のイメージ
いずれの地域も「あまりイメージがわかない」という回答が最も多いが、その他の
選択肢では「交通の便がよいまち」が最も多く、2 番目と 3 番目には「住環境がよい
まち」あるいは「自然豊かなまち」となっている。「京浜」では「住環境がよいまち」
が 17.0%と京阪神を除く他地域に比べて高い割合になっている点が特徴的である。
0%
北海道・東北・関東
10%
20%
11.0
30%
40%
50%
60%
28.0
京浜
32.1
北陸・東海
32.0
70%
80%
31.1
36.8
25.0
43.0
77.2
20.8
43.0
九州
19.6
100%
61.0
京阪神
中国・四国
90%
28.0
29.0
25.5
知っている
2.0
54.9
だいたい知っている
知らない
[Q3] 高槻市に対して、どんなイメージを持ちますか。(回答はいくつでも)
ち自
然
豊
か
な
ま
あ歴
る史
ま ・
ち伝
統
が
0
0.0
ジあ
がま
わり
かイ
なメ
い
3
82
3.0
82.0
22
20.8
1
0.9
6
5.7
66
62.3
3
1.5
32
16.0
13
6.5
4
2.0
137
68.5
11
3.6
5
1.7
99
32.7
20
6.6
12
4.0
110
36.3
0
0.0
0
0.0
1
0.5
38
17.8
8
3.7
3
1.4
136
63.6
1
1.0
0
0.0
2
2.0
10
9.8
3
2.9
2
2.0
76
74.5
んサ
な
まカ
ち
が
盛
なジ
ま
ちズ
が
盛
ん
盛芸
ん術
な ・
ま文
ち化
が
3
3.0
4
4.0
4
4.0
3
3.0
2
2.0
0
0.0
京浜
106
100.0
7
6.6
4
3.8
18
17.0
5
4.7
0
0.0
0
0.0
2
1.9
北陸・東海
200
100.0
17
8.5
13
6.5
15
7.5
10
5.0
1
0.5
1
0.5
京阪神
303
100.0
59
19.5
28
9.2
77
25.4
17
5.6
9
3.0
中国・四国
214
100.0
20
9.3
9
4.2
19
8.9
8
3.7
九州
102
100.0
5
4.9
3
2.9
9
8.8
3
2.9
凡例
第1位
第2位
第3位
ー
注:各地域5%以上の第1位∼第3位を明示
ャ
100
100.0
ま産
ち業
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盛
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な
ッ
北海道・東北・関東
い交
ま通
ちの
便
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10
1
10.0
1.0
ま住
ち環
境
が
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い
学
園
の
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そ
の
他
ー
T
O
T
A
L
3)高槻の地域資源の認知度
○歴史資源
京阪神を除く地域では、「高山右近」が最も多く、「高槻城跡」や「三好長慶」も比
較的認知されている。京阪神では「西国街道」の認知度が高い。
○自然資源・公園
北海道・東北・関東を除くすべての地域で「摂津峡」の認知度が最も高い。その他
の資源では、北陸・東海で「ポンポン山」が 5.5%となっているのが目立っている程
度である。
○イベント・施設
京阪神を除くすべての地域で「知っているものはない」という回答が 9 割前後に上
っている。京阪神以外の地域で、5%以上の認知度となっているものは「関西大学アイ
スアリーナ」のみである。
っ
[Q4] 次に挙げる高槻市にゆかりのある歴史上の人物や史蹟についてご存じのものをお選びください。
(回答はいくつでも)
T
高
三
能
寺神
高
普
今
芥
西
富
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O
山
好
因
峯
槻
門
城
川
国
田
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右
長
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山
城
寺
塚
山
街
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他
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近
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跡
古
城
道
酒
いい
L
本
墳
蔵
る
山
も
0
83
7
0
0
2
3
0
0
2
0
100
13
0.0
83.0
7.0
0.0
0.0
2.0
3.0
0.0
0.0
2.0
0.0
100.0
13.0
北海道・東北・関東
京浜
106
100.0
14
13.2
11
10.4
2
1.9
0
0.0
10
9.4
2
1.9
2
1.9
3
2.8
1
0.9
0
0.0
0
0.0
77
72.6
北陸・東海
200
100.0
20
10.0
11
5.5
5
2.5
3
1.5
12
6.0
1
0.5
3
1.5
8
4.0
11
5.5
5
2.5
1
0.5
162
81.0
京阪神
303
100.0
45
14.9
18
5.9
12
4.0
8
2.6
37
12.2
1
0.3
11
3.6
25
8.3
49
16.2
22
7.3
0
0.0
195
64.4
中国・四国
214
100.0
20
9.3
6
2.8
3
1.4
0
0.0
9
4.2
2
0.9
3
1.4
3
1.4
7
3.3
5
2.3
0
0.0
179
83.6
九州
102
100.0
12
11.8
5
4.9
0
0.0
2
2.0
6
5.9
2
2.0
4
3.9
0
0.0
2
2.0
3
2.9
0
0.0
76
74.5
注:各地域5%以上の第1位∼第3位を明示
凡例
第1位
第2位
第3位
っ
ー
ャ
ー
ょ
ィ
北海道・東北・関東
[Q5] 次に挙げる高槻市のイベントや施設などについてご存じのものをお選びく
ださい。(回答はいくつでも)
T
ト 高 ソ 際高 高
高
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二
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槻
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L
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ス
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も
場
研
イ
0
92
3
1
0
0
100
2
3
0
0.0
92.0
3.0
1.0
0.0
0.0
100.0
2.0
3.0
0.0
ー
っ
[Q6] 次に挙げる高槻市の自然や公園などについてご存じのものをお選びくださ
い。(回答はいくつでも)
T
そ
の知
摂
芥
鵜
ポ
萩
し
花
O
の
は
津
川
殿
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谷
ろ
し
T
他
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峡
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ポ
総
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合
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L
シ
山
公
公
園
も
原
園
園
0
96
100
2
0
0
1
0
0
1
0.0
96.0
100.0
2.0
0.0
0.0
1.0
0.0
0.0
1.0
北海道・東北・関東
京浜
106
100.0
8
7.5
0
0.0
0
0.0
4
3.8
0
0.0
1
0.9
2
1.9
0
0.0
92
86.8
京浜
106
100.0
2
1.9
4
3.8
3
2.8
4
3.8
0
0.0
1
0.9
1
0.9
0
0.0
95
89.6
北陸・東海
200
100.0
25
12.5
9
4.5
1
0.5
11
5.5
0
0.0
5
2.5
8
4.0
0
0.0
166
83.0
北陸・東海
200
100.0
3
1.5
3
1.5
3
1.5
15
7.5
2
1.0
1
0.5
1
0.5
1
0.5
175
87.5
京阪神
303
100.0
130
42.9
39
12.9
8
2.6
76
25.1
10
3.3
13
4.3
55
18.2
3
1.0
128
42.2
京阪神
303
100.0
22
7.3
17
5.6
29
9.6
49
16.2
18
5.9
6
2.0
5
1.7
0
0.0
207
68.3
中国・四国
214
100.0
15
7.0
4
1.9
0
0.0
7
3.3
0
0.0
2
0.9
9
4.2
0
0.0
185
86.4
中国・四国
214
100.0
3
1.4
3
1.4
2
0.9
8
3.7
0
0.0
0
0.0
2
0.9
0
0.0
198
92.5
九州
102
100.0
6
5.9
1
1.0
0
0.0
4
3.9
0
0.0
2
2.0
2
2.0
0
0.0
90
88.2
九州
102
100.0
1
1.0
0
0.0
2
2.0
3
2.9
2
2.0
0
0.0
0
0.0
1
1.0
93
91.2
注:各地域5%以上の第1位∼第3位を明示
凡例
第1位
第2位
第3位
注:各地域5%以上の第1位∼第3位を明示
凡例
第1位
第2位
第3位
4.公共・公益施設の概況
本市の中心市街地には、多くの都市機能が集積している。特に医療機関については、大
阪医科大学附属病院、高槻病院、大阪府三島救命救急センターなどの高度な医療機能が集
積し、本市の魅力を高める大きな要素となっている。公共施設等については、JR 駅北エリ
アに小学校や公民館、紫町公園や芥川公園などがある。駅間エリアには子育て支援センタ
ー、郵便局、総合市民交流センターなどの公共施設が存在する。阪急駅南エリアは小・中・
高等学校や市庁舎、水道事業所、消防本部、文化ホール、公民館、福祉施設、警察署等の
公的機関・施設等が立地している。
■公共・公益施設一覧表
公的施設
文化・スポーツ
施設
医療・福祉施設
教育施設
資料:市資料
施設名称
1)市役所
2)阪急高槻市駅行政サービスコーナー
3)芥川公民館
4)城内公民館
5)高槻警察署
6)北大手交番
7)八丁畷交番
8)高槻駅前交番
9)消防本部(中消防署)
10)水道部
11)シルバー人材センター
12)高槻商工会議所
13)高槻市農業協同組合
14)高槻駅前郵便局
15)NTT北大阪支店高槻営業所
16)城跡公園(野球場、歴史資料館含む)
17)芥川公園
18)中央図書館
19)総合市民交流センター
20)高槻現代劇場(高槻市立文化会館)
21)教育センター
22)しろあと歴史館
23)障害者福祉センター
24)大阪府三島救命救急センター
25)大阪医科大学付属病院
26)高槻病院
27)深井病院
28)三康病院
29)高槻保育所
30)芥川保育所
31)大手保育園
32)高槻あいわ保育園
33)芥川幼稚園
34)今村学園高槻幼稚園
35)高槻マリア・インマクラダ幼稚園
36)芥川小学校
37)桃園小学校
38)第一中学校
39)大阪府立槻の木高等学校
40)大阪医科大学
住所
桃園町 2-1
城北町 2-1-18
芥川町 4-20-12
城内町 1-1
野見町 2-4
野見町 1-8
大学町 3-1
白梅町 1-1
桃園町 4-30
桃園町 4-15
古曽部町 1-1-5
大手町 3-46
城北町 1-15-8
紺屋町 5-15
芥川町 2-3-1
城内町、野見町地内
南芥川町地内
高槻市桃園町 2-1
高槻市紺屋町 1-2
高槻市野見町 2-33
高槻市城内町 1-1
高槻市城内町 1-7
城内町 1-11
南芥川町 11-1
大学町 2-7
古曽部町 1-3-13
芥川町 2-3-5
野見町 3-6
北園町 6-13
芥川町 4-2-20
大手町 2-28
芥川町 1-2-B114
真上町 1-2-6
高槻町 3-16
野見町 2-15
真上町 1-2-3
桃園町 3-27
城内町 1-35
城内町 2-13
大学町 2-7
備考
市役所・支所
公民館等
警察
消防施設
水道・ごみ
その他
公園・スポーツ施
設
社会教育・文化施
設
福祉施設
保健所・病院
保育所
幼稚園
小学校
中学校
高等学校
大学
■公共公益施設立地状況図
資料:市資料
(1)主要な公的施設
中心市街地には多くの都市機能が集積しており、市庁舎をはじめ、消防署、警察署、
水道事業所、郵便局といった官公庁が立地している。
(2)文化・スポーツ施設
社会教育・文化施設としては、駅間エリアに中央図書館や総合市民交流センター、阪
急駅南エリアに高槻現代劇場、教育センター、しろあと歴史館などがある。公園・スポ
ーツ施設としては、JR 駅北エリアに芥川公園、阪急駅南エリアに城址公園などがある。
(3)医療・福祉施設
中心市街地における医療施設としては、高槻病院、大阪府三島救命救急センター、大
阪医科大学付属病院、深井病院、三康病院などがある。福祉施設としては、阪急駅南エ
リアに障害者福祉センターがある。
(4)教育施設
中心市街地には、教育施設が集積している。保育所は、JR 駅北エリアに高槻保育所、
芥川保育所、高槻あいわ保育園があり、阪急駅南エリアに大手保育園がある。幼稚園は、
JR 駅北エリアに芥川幼稚園、駅間エリアに今村学園高槻幼稚園、阪急駅南エリアに高槻
マリア・インマクラダ幼稚園がある。小学校は、JR 駅北エリアに芥川小学校、阪急駅南
エリアに桃園小学校がある。中学校は、阪急駅南エリアに第一中学校がある。高等学校
は、阪急駅南エリアに大阪府立槻の木高等学校がある。大学は、JR 駅北エリアに大阪医
科大学がある。
(5)駐車場
中心市街地には、JR 高槻駅周辺を中心として、市営や民営の駐車場が設けられている。
市営で最大のものはアクトアモーレ地下に設けられた高槻市営北地下駐車場(441 台)、
民営で最大のものは西武百貨店に付帯する駐車場(570 台)であり、いずれも JR 高槻駅
北側に位置している。
■中心市街地における一定規模(*)以上の駐車場
収容台数(台)
経営
駐車場名
形態
市営
①高槻市営北地下駐車場
②高槻市営弁天駐車場
③高槻市営高槻南立体駐車場
④高槻市営桃園駐車場
民営
⑤西武高槻ショッピングセン
ター駐車場
⑥プラザ東駐車場
⑦松坂屋地下駐車場
⑧ミング阪急高槻駐車場
立地環境
JR高槻駅の北側
合計
駐車場形態別
平面
立体
機械
441
0
441
0
310
0
310
0
190
0
0
190
市役所北側・阪急線路沿い
177
0
177
0
西武百貨店東側
570
0
570
0
65
0
0
65
120
120
0
0
83
20
0
63
117
117
0
0
アクトアモーレ地下
JR高槻駅の南側線路沿い
グリーンプラザたかつき1
号館北側
グリーンプラザたかつき1
号館東側
松坂屋のB1・B2
阪急高槻市駅東側・タワー
パーキング
⑨せいやく駐車場
第一三共製薬(株)の北側
⑩コスミティー駐車場
松坂屋の南側
56
0
0
56
⑪高槻センター街駐車場
センター街事務所隣接
77
17
0
60
⑫西田モータープール
芥川公園北側
300
0
300
0
資料:市資料
(*)一定規模:台数 50 台以上の駐車場のうち、時間貸し部分が 30 台以上あるもの
主要駐車場位置図
5.交通機能の概況
鉄道は、JR 東海道本線と阪急京都線が市の中心部をほぼ東西に平行して横断し、中心市
街地には JR 高槻駅と阪急高槻市駅がある。乗降客数は、JR 高槻駅は微増傾向であるのに対
して、阪急高槻市駅では逆に微減傾向で推移している。
中心市街地はバス路線の基点となっており、路線バスとして市営バスと京阪バスの 2 種
類が乗り入れを行っている。市営バス全体の乗車数は平成 9 年度には年間約 2,500 万人に
達し、その後は減少傾向に、阪急高槻市駅を中心とした京阪バスの乗車数は、平成 9 年度
に年間 380 万人近くに達し、その後減少している。
自動車交通量に関しては、市の中心部と北側を結ぶ交通が増加している。また近年の交
通量の推移は主に平日におけるものであり、休日はほぼ横ばいとなっている路線がほとん
どである。
歩行者通行量は、全体としては平日において平成 6 年度に増加に転じた後、中心市街地
北側で増加傾向にあり、南側で減少傾向にある。一方、休日においてはほぼ横ばいとなっ
ている。
(1)鉄道
高槻市の鉄道は、JR 東海道本線と阪急京都線が市の中心部をほぼ東西に平行して横断
し、中心市街地には JR 高槻駅と阪急高槻市駅がある。
JR 東海道本線の JR 西日本区間は、京都・大阪・神戸を結ぶ路線であり、この区間は、
神戸方面から京都を経て滋賀方面まで直通運転している新快速が運行している。新快速
の主な停車駅は京都駅・高槻駅・新大阪駅・大阪駅などがあり、主要駅から高槻駅まで
の所要時間は JR 大阪駅から新快速で約 15 分、JR 京都駅からも同じく新快速で約 15 分
となっている。
阪急京都線は、大阪市の梅田駅から京都市の河原町駅までを結ぶ路線である。この区
間は、通勤特急・特急・快速急行・準急などが運行しており、主な停車駅は、茨木市駅、
高槻市駅、長岡天神駅、桂駅などがある。主要駅から阪急高槻市駅までの所要時間は、
阪急梅田駅から特急で約 20 分、
阪急河原町駅からも同じく特急で約 20 分となっている。
JR 高槻駅と阪急高槻市駅との乗車人員を比較すると、JR 駅の方が上回っている。現在
の乗車人員は、JR 高槻駅は微増傾向であるのに対して、阪急高槻市駅では逆に微減傾向
で推移している。また、2 路線が近接している茨木市との乗車人員を比較すると、阪急
茨木市駅が JR 茨木駅を上回っており、
一概に JR 駅の方が乗車人員が多いわけではなく、
駅周辺の人口分布と関連していることがうかがえる。
■鉄道駅乗車人員の動向
駅名称
H13
H14
H15
H16
H17
H17/H13
年間
JR 高槻駅
22,633
22,104
22,225
22,595
22,676
100.2%
(千人)
阪急高槻市駅
13,398
12,972
12,854
12,574
12,719
94.9%
JR 摂津富田駅
7,786
7,610
7,668
7,605
7,489
96.2%
阪急上牧駅
2,344
2,279
2,255
2,205
2,325
99.2%
阪急富田駅
4,612
4,443
4,403
4,307
4,261
92.4%
15,959
15,563
15,630
15,973
16,134
101.1%
うち定期
JR 高槻駅
(千人)
阪急高槻市駅
7,404
7,096
6,990
6,821
6,533
88.2%
JR 摂津富田駅
4,582
4,473
4,557
4,574
4,533
98.9%
阪急上牧駅
1,522
1,474
1,452
1,417
1,466
96.3%
阪急富田駅
2,501
2,380
2,344
2,288
2,238
89.5%
定期シェア
JR 高槻駅
70.5%
70.4%
70.3%
70.7%
71.2%
−
(%)
阪急高槻市駅
55.3%
54.7%
54.4%
54.2%
51.4%
−
JR 摂津富田駅
58.8%
58.8%
59.4%
60.1%
60.5%
−
阪急上牧駅
64.9%
64.7%
64.4%
64.3%
63.1%
−
阪急富田駅
54.2%
53.6%
53.2%
53.1%
52.5%
−
1日当り
JR 高槻駅
62.0
60.6
60.9
61.9
62.1
100.2%
(千人)
阪急高槻市駅
36.7
35.5
35.2
34.4
34.8
94.9%
JR 摂津富田駅
21.3
20.8
21.0
20.8
20.5
96.2%
阪急上牧駅
6.4
6.2
6.2
6.0
6.4
99.2%
阪急富田駅
12.6
12.2
12.1
11.8
11.7
92.4%
資料:市資料
(千人)
25,000
100.0%
20,000
80.0%
15,000
60.0%
10,000
40.0%
5,000
20.0%
0
0.0%
H13
H14
JR高槻駅
JR摂津富田駅
阪急富田駅
阪急高槻市駅(定期)
阪急上牧駅(定期)
H15
H16
H17
阪急高槻市駅
阪急上牧駅
JR高槻駅(定期)
JR摂津富田駅(定期)
阪急富田駅(定期)
(2)路線バス
本市の路線バスには、市営バスと京阪バスの 2 種類があり、中心市街地を基点として
市内各所へ縦横に路線網が形成されている。
市営バスの主要ターミナルは、JR 高槻駅南・JR 高槻駅北・JR 摂津富田駅・阪急高槻
市駅・阪急富田駅の 5 つである。京阪バスは、京阪枚方市駅と阪急高槻市駅・JR 高槻駅
を結んでいる。
市営バス全体の輸送人員は平成 9 年度には、年間約 2,500 万人であったが、平成 17
年度には、年間約 2,080 万人となり、減少傾向にある。また、阪急高槻市駅を中心とし
た京阪バスの年間乗車人員は、平成 9 年度には約 380 万人であったが平成 17 年度には、
310 万人程度まで減少しており、減少傾向にある。
■
路
線
バ
ス
乗
車
人
員
の
動
向
(人
)
年間
市バス
京阪バス
1日当り
市バス
京阪バス
H13
H14
H15
H16
H17
H17/H13
22,812,567
22,122,737
21,678,571
21,138,622
20,826,427
91.3%
3,172,657
3,122,347
3,102,239
3,056,879
3,102,269
97.8%
62,500
60,610
59,393
57,914
57,059
91.3%
8,692
8,554
8,499
8,375
8,499
97.8%
資料:市資料
路線バス乗車人員の動向
(万人)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H13
H14
市バス
H15
H16
京阪バス
H17
■市バス路線網図
(3)自動車通行量
全体としては、市の中心部と北側を結ぶ交通が増加していることと、市の東側への交
通が減少し新しく開通した路線に置き換わっていることがうかがえる。また交通量変化
は主に平日におけるものであり、
休日はほぼ横ばいとなっている路線がほとんどである。
道路種別に見てみると、高速道路については、名神高速道路の交通量は昼夜間・平日
休日を問わず増加の傾向にある。一般国道に関しては、170 号線は横ばい、171 号線では
微減となっている。主要地方道に関しては、休日の交通量には変化がない一方で、平日
の交通量には増加したものと減少したものが見られる。増加した路線としては、枚方亀
岡線で 15%程度、伏見柳谷高槻線でも 15%程度増加と、市の北側の路線が多いことがわ
かる。減少した路線としては、西京高槻線、高槻茨木線が挙げられる。また大阪高槻京
都線が開通し、12 時間で 1 万台近い交通量を確保していることから、測定数値には表れ
ていないものの交通量がこちらへ移動している可能性が考えられる。
■17 年道路交通センサス高槻市内調査場所
資料:道路交通情勢調査票(道路交通センサス)平成 17 年度 大阪府都市整備部交通道路室
■自動車交通量変化
番
号
1
自動車類 12 時間交通量(台)
(午前 7 時∼午後 7 時)
道路種別
国土開発幹線自動
路線名
名神高速道路
車道等
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
一般国道
一般国道
一般国道
一般国道
主要地方道(府道)
主要地方道(府道)
主要地方道(府道)
主要地方道(府道)
主要地方道(府道)
一般府道
一般府道
一般府道
主要地方道(府道)
一般国道 170 号
一般国道 171 号
一般国道 171 号
一般国道 171 号
枚方亀岡線
大阪高槻線
伏見柳谷高槻線
伏見柳谷高槻線
西京高槻線
枚方茨木線
萩谷西五百住線
高槻茨木線
大阪高槻京都線
H17
H11
変化(%)
H17
H11
変化(%)
上段は平日
下段は休日
(H11 比)
上段は平日
下段は休日
(H11 比)
83,146
71,074
17
124,749
108,887
15
68,552
56,873
21
102,037
85,656
19
24,078
24,222
-1
34,463
35,245
-2
26,762
27,026
-1
37,748
38,114
-1
33,274
33,697
-1
49,911
50,546
-1
30,679
30,287
1
44,178
45,431
-3
24,720
25,387
-3
36,586
38,842
-6
23,071
23,521
-2
34,145
35,752
-4
26,349
27,026
-3
38,866
41,463
-6
24,737
26,225
-6
36,640
39,742
-8
6,390
5,501
16
9,585
8,196
17
4,645
4,687
-1
6,733
6,796
-1
12,102
13,052
-7
18,153
19,447
-7
9,540
9,631
-1
13,831
13,965
-1
2,805
2,460
14
4,320
3,862
12
1,778
1,788
-1
2,539
2,557
-1
15,737
15,831
-1
23,606
23,588
0
18,268
18,445
-1
26,485
26,745
-1
2,384
2,760
-14
3,576
4,112
-13
2,974
3,000
-1
4,311
4,350
-1
10,294
9,604
7
15,132
14,502
4
8,037
8,105
-1
12,050
12,158
-1
8,316
8,009
4
11,143
12,254
-9
9,095
9,179
-1
12,457
12,575
-1
9,516
11,137
-15
13,989
16,817
-17
9,636
9,726
-1
14,451
14,589
-1
9,707
−
15
16
17
18
一般府道
一般府道
一般府道
一般府道
高槻停車場線
摂津富田停車場線
高槻市停車場線
鳥飼八丁富田線
自動車類 24 時間交通量(台)
−
−
14,561
−
−
−
−
−
−
−
6,898
6,922
0
10,140
10,452
-3
7,517
7,582
-1
11,270
11,373
-1
6,898
6,922
0
10,140
10,452
-3
7,517
7,582
-1
11,270
11,373
-1
6,898
6,922
0
10,140
10,452
-3
7,517
7,582
-1
11,270
11,373
-1
8,316
8,009
4
12,225
12,094
1
9,095
9,179
-1
12,457
13,769
-10
資料:道路交通情勢調査票(道路交通センサス)平成 17 年度 大阪府都市整備部交通道路室
(4)歩行者通行量
歩行者通行量は、平日・休日ともに、センター街商店街が突出して多いものの、減少
傾向にある。また、センター街商店街は JR 高槻駅と阪急高槻市駅を結ぶ動線上にあるこ
とから、歩行者通行量の中には、買物客以外に通勤・通学客が多く含まれているものと
推測される。
地区別に見ると、JR 高槻駅北側(芥川商店街、アクトモール)及び阪急高槻市駅南側
(阪急高槻南駅前通り商店街、城北通り商店街)では増加傾向にあるものの、これらの
2つの駅に挟まれた駅間ゾーン(センター街商店街)では減少傾向が見られる。ただし、
駅間ゾーンにあって中通り本通り商店街は増加傾向にある。
なお、本項目の整理に際しては、「平成 19 年度 通行量・入店者数調査報告書」の調
査地点を下表のように対応する商店街に読み替えて標記している。
■通行量調査地点と商店街の対応
調査地点
対応商店街
A-1
亀屋旅館前
→
芥川商店街
A-4
荘田工業前
→
アクトモール
B-15
もりもと酒店南側
→
中通り本通り商店街
B-10
ドトール前
→
センター街商店街
B-23
ファミリーマート前
→
阪急高槻南駅前通商店街
B-25
オーミヤ前
→
城北通商店街
資料:通行量・入店者数調査報告書(H19 年度版)
■歩行者通行量の推移
【平日】
(人/10:00∼19:00)
H元
H3
H6
H9
H12
H16
H19
H19/H 元
芥川商店街
1,958
4,842
2,150
8,178
7,861
9,004
7,788
397.8%
アクトモール
9,092
15,814
9,132
14,946
12,763
13,344
10,802
118.8%
中通り本通り商店街
10,026
10,676
10,086
14,208
12,555
13,692
14,086
140.5%
センター街商店街
21,208
19,996
21,892
26,078
23,314
21,078
19,870
93.7%
阪急高槻南駅前通商店街
7,310
9,146
6,424
9,170
9,564
7,072
8,050
110.1%
城北通商店街
3,618
3,700
2,722
9,492
7,241
8,002
7,124
196.9%
H12
H16
H19
H19/H 元
【休日】
H元
H3
H6
H9
芥川商店街
2,318
4,592
1,716
6,144
6,046
6,480
6,756
291.5%
アクトモール
8,464
13,030
5,836
9,644
8,510
10,584
11,388
134.5%
中通り本通り商店街
10,330
10,174
8,068
8,548
9,308
8,454
12,438
120.4%
センター街商店街
26,070
24,006
26,082
22,508
23,306
16,975
18,170
69.7%
阪急高槻南駅前通商店街
6,504
9,200
6,888
6,988
7,872
4,886
6,288
96.7%
城北通商店街
3,356
3,748
3,234
7,366
6,044
5,686
7,802
232.5%
資料:通行量・入店者数調査報告書(H19 年度版)
歩行者通行量(平日)
(千人)
30
25
20
センター街商店街
15
中通り本通り商店街
アクトモール
10
阪急高槻南駅前通り商店街
芥川商店街
城北通り商店街
5
0
H元
H3
H6
H9
H12
H16
H19
歩行者通行量(休日)
(千人)
30
25
20
センター街商店街
15
中通り本通り商店街
アクトモール
10
城北通り商店街
芥川商店街
5
阪急高槻南駅前通り商店街
0
H元
H3
H6
H9
H12
H16
H19
■芥川地区及び高槻地区の流線図(平日通行量)
出典:通行量・入店者数調査報告書(H19 年度版)
6.住宅供給及び土地利用の概況
土地利用については、低未利用地、特に空地が減少しており、その跡地はマンションや
敷地を細分割した戸建住宅などに転換している。建物利用については、住宅を中心として
延床面積が増加している一方、老朽化が進行している。地価については、バブル経済崩壊
以降下落を続けていたが、平成 17 年で底を打った感がある。
(1)土地利用(低未利用地の状況)
低未利用地の状況について見ると、平成 4 年の低未利用地が約 17.4ha であったのに対
し、平成 17 年のそれは約 12.5ha となっており、低未利用地が 3 割程度減少している。
特に、空地の減少が著しく、平成 4 年から 17 年にかけて 6 割程度減少している。
即地的な土地利用の変化を見ると、空地からマンションや敷地を再分割した戸建住宅
地となっているケースが散見される。また、特に近年はいわゆるコインパーキングの進
出が顕著であり、店舗廃業後に平面駐車場が設置され、商業集積の連続性が失われるケ
ースが増加している。
■低未利用地の推移
平成 4 年
面積
平成 17 年
区画
面積
H17/H4
区画
面積
区画
空地
79,903 ㎡
355
31,550
129
39%
36%
平面駐車場
93,936 ㎡
186
89,920
206
96%
111%
立体駐車場
0㎡
0
3,482
5
−
−
173,839 ㎡
541
124,952
340
72%
63%
8.3%
−
6.0%
−
−
−
合計(低未利用地)
低未利用地率(*)
資料:各年住宅地図(面積は図上計測による)
(*)低未利用地率は、旧中心市街地区域面積(209ha)に占める割合。
■空地分布図(平成 17 年・中心市街地区域)
■平面駐車場分布図(平成 17 年・駅間ゾーン)
(2)建物利用
建物利用状況について、町丁目ごとの経年変化を見ると、延床面積はほとんどの地区
において増加傾向にある。
地区別に見ると、中心市街地の北側ほど延床面積が大きい状況がうかがえる。特に、
芥川町一丁目で延床面積の増加が著しく、
これは平成 16 年に竣工した再開発事業により
大規模複合ビルが整備されたためである。
■延床面積の経年変化
(万㎡)
延べ床面積
20
H4
H11
H17
15
10
5
駅北地区
資料:各年度 建物土地利用度調査票
駅間地区
駅南地区
城内町
大手町
野見町
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
0
建物用途別に見ると、商業施設の延床面積は、百貨店が立地する白梅町及び紺屋町で
突出して大きくなっている。
業務施設の延床面積は、企業の研究所が立地している紫町で突出して大きく、また、
阪急高槻市駅南側の駅南地区で相対的な業務施設の集積度の高さが見られる。
工業施設の延床面積は、明田町で突出して大きく、製薬会社を始めとする工業施設が
集積している状況がうかがえる。
住宅系の延床面積について見ると、専用住宅床面積は芥川町一丁目と古曽部町二丁目、
店舗併用住宅床面積は高槻町、共同住宅床面積は古曽部町一∼二丁目でそれぞれ相対的
に大きい状況が見られる。
■建物用途別床面積経年変化
(万㎡)
商業施設床面積
8
H4
H11
H17
6
4
2
駅北地区
駅間地区
(万㎡)
城内町
大手町
野見町
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
0
駅南地区
業務施設床面積
4
H4
H11
H17
3
2
1
駅北地区
駅間地区
(万㎡)
城内町
大手町
野見町
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
0
駅南地区
工業施設床面積
5
H4
H11
H17
4
3
2
1
駅北地区
駅間地区
駅南地区
城内町
大手町
野見町
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
0
駅北地区
資料:各年度 建物土地利用度調査票
駅間地区
駅南地区
4
3
3
城内町
大手町
野見町
城内町
大手町
野見町
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
6
城内町
大手町
野見町
駅間地区
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
駅間地区
桃園町
城北町2丁目
城北町1丁目
明田町
上田辺町
八丁西町
駅北地区
大学町
北園町
紺屋町
高槻町
駅北地区
大学町
北園町
紺屋町
(万㎡)
高槻町
(万㎡)
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
(万㎡)
殿町
紫町
真上町1丁目
南芥川町
天神町1丁目
古曽部町2丁目
古曽部町1丁目
白梅町
芥川町4丁目
芥川町3丁目
芥川町2丁目
芥川町1丁目
9
専用住宅床面積
H4
H11
H17
3
0
駅南地区
5
併用住宅床面積
H4
H11
H17
2
1
0
駅南地区
4
共同住宅床面積
H4
H11
H17
2
1
0
平成 17 年度の建物年齢別の状況を見ると、昭和 40 年代以前に建てられた建物が半分
近くあるいはそれ以上を占める地区が多く、全体として老朽化が進んでいることがうか
がえる。
特に、白梅町、古曽町二丁目、殿町などでは昭和 40 年代の建物が半分程度を占め、城
内町では昭和 30 年代の建物が 40%程度を占めるなど、老朽化が進行している。
■建物年齢別床面積割合
0%
25%
50%
75%
100%
芥川町1丁目
芥川町2丁目
芥川町3丁目
芥川町4丁目
白梅町
駅
北
地
区
古曽部町1丁目
古曽部町2丁目
天神町1丁目
南芥川町
真上町1丁目
紫町
殿町
高槻町
紺屋町
駅
間
地
区
北園町
大学町
八丁西町
上田辺町
明田町
城北町1丁目
城北町2丁目
駅
南
地
区
桃園町
野見町
大手町
城内町
∼S30
S31∼S40
資料:H17 年度 建物土地利用度調査票
S41∼50
S51∼60
S61∼H7
H8∼H12
H13∼H17
(3)地価
中心市街地内の公示地価の動向を見ると、バブル経済崩壊以降下落を続けていたが、
平成 17 年で底を打った感があり、20∼40 万円/㎡程度の水準で推移している。
また、かつては調査地点によって 6 倍近い格差があった地価であるが、平成 19 年では
2 倍程度に縮まっており、中心市街地内での地価の格差が大きく縮小している。
■中心市街地内公示地価経年変化
(千円/㎡)
1,600
1,400
1,200
1,000
800
城北町2丁目
紺屋町
600
芥川町2丁目
400
八丁西町
200
真上町1丁目
西真上町1丁目
0
H7
資料:国土交通省 地価情報
H12
H17
H19
(4)住宅供給の動向
中心市街地及びその近隣で近年(ここ 10 年)に供給された主要なマンションについて
見ると、コンスタントにマンションが開発されており、また、近年では 100 戸を超える
大規模マンションが開発されるようになっている。
特に、平成 16 年に完成した JR 高槻駅北地区市街地再開発事業では、495 戸の住居を
有する大規模マンションが建設され、ここ 10 年で供給された主要マンションの戸数
(1,490 戸)の 3 割以上を占めている。
■中心市街地におけるマンション開発動向(*)
番号
マンション名
住所
建築年
世帯数
①
ローレルコート高槻
南芥川町
H18
76
②
プラウド高槻真上町
真上町 1 丁目
H18
55
③
クレアシティ高槻真上エクセディール
真上町 1 丁目
H18
72
④
ロイヤルアーク高槻
上田辺町
H17
117
⑤
プラウドシティ高槻フロントレジデンス
南芥川町
H17
45
⑥
プラウドシティ高槻シーズンレジデンス
南芥川町
H17
36
⑦
パークホームズ高槻
八丁西町
H17
112
⑧
クラルテ高槻北園町
北園町
H17
41
⑨
アクト・アモーレ
芥川町 1 丁目
H16
495
⑩
ジオ阪急高槻
城北町 2 丁目
H15
123
⑪
ディアステージ
真上町 1 丁目
H14
50
⑫
ライオンズマンション高槻リバーサイド
殿町
H13
58
⑬
ユートピア高槻芥川公園
南芥川町
H13
30
⑭
ジェネラス高槻
野見町
H13
38
⑮
ルモン高槻芥川公園
南芥川町
H12
41
⑯
セントコージア古曽部
古曽部町 1 丁目
H12
14
⑰
イトーピア高槻天神町
天神町 1 丁目
H12
30
⑱
グランドール高槻
芥川町 2 丁目
H11
32
⑲
レールシティ高槻
南芥川町
H9
25
合計
(*)抽出条件:延床面積 500 ㎡以上、5 階建以上、構造 SRC・RC、区分登記(=分譲)
、平成以降
資料:市資料
1,490
■マンション開発動向図
7.都市開発の概況
本市の近代的な都市開発は 2 つの鉄道整備を嚆矢とし、その後の都市基盤整備や都市機
能の集積等を経て現在に至っている。現在では、大規模な都市開発である JR 高槻駅北東地
区開発事業が進められているが、一方で、周辺都市においても活発な都市開発が進められ
ており、北摂地区における本市の求心力低下が懸念される状況にある。
(1)本市における都市開発の歴史
本市における近代的な都市開発の歴史は国鉄(現 JR)及び新京阪鉄道(現 阪急電鉄)
の開業を嚆矢とし、その後の都市基盤整備、百貨店などの商業機能や大学などの文教機
能の集積等を経て現在に至っている。
また、現在でも、JR 高槻駅北東地区における大規模な開発事業が進められており、活
発な都市開発が展開されている。
■高槻市都市開発関連年表
戦前
復興期
高度成長期
(30 年代)
高度成長期
(40 年代)
安定成長期
∼バブル期
平成不況期
年代
明治 9 年
昭和 3 年
昭和 5 年
昭和 7 年
昭和 12 年
昭和 18 年
昭和 26 年
昭和 28 年
昭和 29 年
昭和 32 年
昭和 36 年
昭和 38 年
昭和 39 年
昭和 40 年
昭和 42 年
西暦
1876
1928
1930
1932
1937
1943
1951
1953
1954
1957
1961
1963
1964
1965
1967
昭和 44 年
昭和 45 年
昭和 46 年
昭和 48 年
昭和 49 年
昭和 54 年
昭和 56 年
昭和 61 年
平成 3 年
平成 4 年
平成 6 年
平成 8 年
平成 15 年
平成 16 年
1969
1970
1971
1973
1974
1979
1981
1986
1991
1992
1994
1996
2003
2004
内容
国鉄(現 JR)東海道本線・高槻駅が開業
新京阪鉄道(現・阪急電鉄)高槻町駅が開業
大阪医科大学付属病院開院
枚方大橋完成
国道 171 号線完成
高槻市誕生、府内 9 番目(人口約 31,000 人)
市の工場誘致運動開始
人口
5 万人突破
市営バス営業開始
高槻駅に国鉄東海道本線快速電車停車
公共下水道整備に着手(10 か年計画)
名神高速道路開通(栗東∼尼崎)
東海道新幹線開通/市民会館完成
国鉄高槻駅西踏切立の立体化完成(着工・昭和 37 年∼)
国鉄高槻駅西口が開通/国鉄八丁松原立体交差完成
公共下水道整備に着手(10 ヵ年計画)
最初の総合計画策定
市街化区域・調整区域決定/国鉄摂津富田橋上駅完成
市役所現庁舎完成
10 万人突破
15 万人突破
20 万人突破
25 万人突破
30 万人突破
西武百貨店高槻店オープン
松坂屋・グリーンプラザたかつき開業(事業着手・昭和 46 年∼)
阪急高架事業に着手
35 万人突破
平安女学院大学南平台キャンパス完成
阪急高架最終完成(着工・昭和 62 年∼)
市街化区域・調整区域の線引き見直し開始
関西大学高槻キャンパス完成/高槻市総合センター完成
大阪薬科大学高槻キャンパス完成
中核市に移行
JR 高槻駅北市街地再開発事業が完成(事業着手・昭和 56 年∼)
資料:市資料
−1−
(2)本市における今後の都市開発の動向
①JR 高槻駅北東地区開発事業
JR 高槻駅北東地区開発事業では、ユアサコーポレーション高槻工場跡地とその周辺を
含んだ地域において、公共施設整備と良質な宅地整備のための土地区画整理事業を行い、
各エリアで民間事業を進めている。事業者は、土地区画整理組合設立準備会と各事業者
(阪急不動産株式会社、特別・特定医療法人愛仁会、学校法人関西大学、株式会社西武百
貨店)で組織する「まちづくり協議会」である。基本方針としては、5 つの景観軸(出合い
軸、いにしえ軸、賑わい軸、まなび軸、緑のふれあい軸)と 3 つのゾーン(A エリア=賑わ
いと交流のいきいきゾーン、B エリア=世代をつなぐ暮らしと交流のゾーン、C エリア=教
育・文化・交流のゾーン)を配置し、歩行者が回遊できる動線を確保して、高槻市の新た
な顔となるバランスのとれたまちづくりを目指すこととしている。
■JR 高槻駅北東地区開発事業施設計画概要表
エリア
Aエリア
施設名称
階層
西武百貨店(既設) 地上 6F/地下 1F
駐車場棟
複合棟A
地上 7F
地上 10F/地下 1F
高さ
施設内容
29m
商業
総合小売店舗・専門店
30m
商業
店舗、飲食等
駐車場
自走式立体駐車場 1,031 台・駐輪場 880 台
商業
店舗、飲食、スポーツジム
50m
駐車場等 駐車場 58 台・駐輪場 640 台・バイク 10 台
集合住宅A
地上 42F
144m
分譲住宅 居住施設 450 戸
商業
店舗
駐車場等 駐車場 369 台・駐輪場 900 台・バイク 70 台
Bエリア
集合住宅B
地上 42F
144m
分譲住宅 居住施設 450 戸
駐車場等 駐車場 364 台・駐輪場 900 台・バイク 70 台
賃貸住宅 居住施設 132 戸
複合棟B
地上 25F
93m
業務
業務
老人福祉 老人福祉
駐車場等 駐車場 182 台・駐輪場 382 台
福祉棟
地上 9F/地下 1F
40m
在宅サービスセンター、リハビリテーション病院施設
駐車場 109 台・駐輪場 140 台(うち敷地外 70 台)
Cエリア
関西大学
地上 12F/地下 1F
59m
校舎棟(小学校・中学校・高等学校・大学・大学院・生
涯学習)
、体育・厚生棟(コンベンションホール・図書館・
体育館(講堂)・レストラン・プール)、防災用備蓄庫、
駐車場 50 台・駐輪場 120 台
公園・緑地
広場・トイレ、干渉緑地・ビオトープ、休憩スペース等
出典:JR 高槻駅北東地区開発事業 環境影響評価準備書のあらまし(市街地整備促進特別委員会資料)
−2−
■整備地域図
■基本方針図
出典:両図とも高槻市HP(都市再生緊急整備地域について)
−3−
②大阪医科大学における高度化事業
中心市街地の大学町に位置する大阪医科大学については、都市再生緊急整備地域に指
定されており、同大学における土地利用の高度化による高度先端医療の促進、療養環境・
学習環境の改善、災害拠点病院の耐震性向上、快適な緑地空間の確保など、医療・学術
文化・交流機能等の集積を図るプロジェクト(大阪医科大学教育研究・医療・環境機能
高度化事業)が推進されている。
■大阪医科大学教育研究・医療・環境機能高度化事業の概要
所在地/面積
高槻市大学町地内(約 58,000 ㎡)
用途地域
第 2 種住居地域、近隣商業地域
主用途
大学施設、病院施設、広場、緑歩道等
延床面積
約 207,600 ㎡
事業者
学校法人
着工∼竣工
H15∼H31
特例措置適用等
・都市再生特別地区
大阪医科大学
提案者:学校法人大阪医科大学
決定告示年月日:H16.12.28
現行用途地域/容積率:第二種住居地域/200%、容積率の最高限度:400%
進捗状況
平成 16 年 7 月都市計画の提案(都市再生特別地区)
平成 16 年 12 月都市計画の決定(都市再生特別地区・特別用途地区・防火地域)
平成 17 年 7 月新総合棟病院 7 号館竣工
平成 17 年 12 月新講義実習棟竣工
■都市再生緊急整備地域
出典:都市再生本部HP
−4−