都市高速道路における合流比率の オンライン・キャリブレーション Online Calibration of Merging Ratios at Junctions of Urban Expressways 赤羽研究室 0724207 橘 賢一 0724294 松浦 良平 1 研究背景 都市高速道路では渋滞が頻発しており、旅行時間の損 失や安全面にも影響を与えている。 ネットワークの拡張によりドライバーの経路選択の余地 は拡がっているので、短期予測により経路を変更して渋 滞を避けることができると期待される。 短期予測に交通シミュレーションが適応されつつある。 交通シミュレーションの予測精度に大きく影響するパラ メータにJCTの合流比率がある。 2 研究の流れ 車両感知器データに含まれる誤差を判別し取り除く。 本線、合流車線の渋滞を抽出するため、渋滞判定に画 像処理で使われている大津の判定法を用いる。 パラメータを設定する条件を特定するため、平休日、時 間帯、降雨別などの有意差を検証する。 3 研究の流れ 有意と認められた条件別にパラメータを推定する。 実地調査により、推定結果が正しいかを確認する。 研究によって得られたパラメータをシミュレーションに反 映するためのモデリングをする。 4 首都高速道路 都心環状線 谷町JCT 谷町JCT 5 谷町JCT 合流比率を検証した 6 5 検証結果 谷町JCT 環状線外回り 渋谷線上り 本線交通量ー合流車線交通量 (先詰まり有無比較) [台/5分] 200 合 流 車 150 線 交 通 100 量 ( 渋 谷 50 線 上 り 0 ) 先詰まり無し 先詰まり有り 0 50 100 150 200 本線交通量(環状線外回り) 250 [台/5分] 先詰まりの有無で交通量に差がみられ、有意差が有るので条件の 一つとしてパラメータに組み込む必要があると考えられる。 7 今後の展開 対象となるJCTを都市高速道路全体に展開する。 時間帯別など更に条件を追加し検証する。 時間帯別交通量(平日) 交通量【台/5分】 300 250 200 150 100 50 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 時刻【時】 8 END 8 研究対象のJCT 首都高速道路 都心環状線 板橋JCT 三宅坂JCT 竹橋JCT 箱崎JCT 谷町JCT 一ノ橋JCT 浜崎橋JCT 首都高速道路 現在検証中のJCT 今後検証するJCT JCTの合流比率 非渋滞時 合流車線 本線 スムーズに 合流できる 渋滞時 本線と合流車線が 渋滞している状態 合流車線 本線 渋滞時の本線と合流車線が合流する比率 合流比率 本研究では渋滞時の合流比率を対象とする 合流部が渋滞していることが条件となる 渋滞判定とは →交通量と速度から大津の判定法を用いて検証する。 検証期間 2009年12月16日~2010年3月28日 交通量(台/5分) 渋滞 大津の判定法によって求められた線 非渋滞 速度(km/h) 渋滞流と非渋滞流を区分するため、閾値となる速度を設 定する必要がある。そのため、画像処理手法のひとつで ある、大津の判定法を適用する。 車両感知器とは 首都高速道路全体の路線上に約300mから500mごとに 約4,000カ所に設置されている 5分ごとに交通量や平均速度などを測定する 車両感知器① 速度を測定 5m間隔 車両感知器② 先詰まりとは 本研究ではこちらの3ヵ所が 渋滞しているときに合流比率 を求める。 渋 滞 渋 滞 渋 滞 合流後が渋滞していないとき 合流後も渋滞しているとき 先 先詰 詰ま まり り無 有し り 非 渋 渋 滞 滞
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