平成27年1月16日 平成27年度東京都予算原案の発表にあたって(談話) 東京都議会自由民主党幹事長 村上 英子 本日、平成27年度東京都予算原案が発表されました。 都議会自民党は、東京を世界で一番の都市にするため、東京都の今 後の行政施策の方針を定める長期ビジョン作成にあたって多岐にわた る政策提言を行うとともに、平成27年度予算編成に際しても、舛添 知事に具体的な要望を行ってきました。 これまで、我が党の政策により、日本の景気は緩やかな回復基調が 続いており、企業収益の堅調な推移などを背景に、都税収入は四年連 続 で 増 加 す る 見 込 み で す が 、元 来 、景 気 動 向 に 大 き く 左 右 さ れ る た め 、 決して盤石とは言えません。足元では、個人消費に足踏み感も見られ る こ と か ら 、都 民 や 中 小 企 業 が 景 気 回 復 を し っ か り と 実 感 で き る よ う 、 都民の直面する実情を捉え、都民生活の向上に資する具体的な手立て を、機を逸することなく的確に講じていくことが重要です。 こうした中、舛添知事は、就任後初めての本格予算を「東京を『世 界一の都市』へと飛躍させる予算」として、発表しました。 2020年とその先に向け、積極的な施策構築を図り、果敢な事業 展開を行うことや、都民一人ひとりが安心して豊かに暮らせる社会の 早期実現を図ることを柱に据えるとともに、これらの戦略的かつ安定 的な政策展開を支える行財政基盤を構築することを基本に編成してお り、こうした点は我が党の基本姿勢と軌を一にするものであります。 歳出の状況を見ると、一般歳出の額は、平成19年度以来、8年ぶ りの3%台の増加となり、経常経費においては、少子高齢化対策や中 小企業支援など都政が直面する課題に対応し、投資的経費では、オリ ンピック・パラリンピックの施設整備や、災害に強い都市づくり、東 京の国際競争力の向上に資するインフラ整備を進めるなど、11年連 続の増で、17年ぶりに一兆円を超える水準となっています。 個々の施策では、オリンピック・パラリンピックの開催準備に向け た競技施設等の着実な整備や、外国人旅行者の受入体制の充実など、 おもてなしの心を備えたまちづくりにも尽力するとともに、高度な防 災都市の実現に向けて、木造住宅密集地域の不燃化・耐震化、東京都 沿岸部及び東部低地帯での津波・高潮対策の強化、島しょ部における 津波避難施設の整備など、かねてから我が党が主張している地域の特 性を踏まえた防災対策を積極的に進める内容となっています。 東京の活力の源泉である中小企業に対しては、成長産業分野への参 入を促進するため、設備投資や技術開発を支援するほか、制度融資に より資金繰りに万全を期すことはもとより、経営診断や小規模事業者 の事業継続に向けた取組の支援や、非正規労働者の正規雇用化の促進 に向けた総合的な対策のほか、女性の活躍に向けた環境整備の充実、 若年者や高齢者への就業支援策など、多岐にわたる施策を展開するも のとなっています。 また、都市機能の向上に加え、社会資本整備では、骨格幹線道路や 首都高速道路、東京外かく環状道路、東京港の整備などに取り組み、 福 祉 分 野 で は 、我 が 党 の 要 望 を 踏 ま え 、子 育 て 環 境 や 医 療 体 制 の 充 実 、 高齢者や障害者への支援などに加え、感染症や危険ドラッグの対策を 強化するなど、都民の不安を払拭する取組にも目を向けています。 このほか、東京国際金融センター構想の推進や起業・創業の促進、 更には国際社会で活躍する人材の育成にも力を注ぐなど、東京の更な る成長に向けた取組に向けた予算も計上されています。 今回の予算原案では、こうした事業を積極的に打ち出しながら、将 来にわたり安定的に事業を実施するため、事業評価などを通じて自己 改革の取組をより一層徹底するとともに、強固な行財政基盤の構築に 向けた取組も継続していくとしています。 具体的には、執行体制を確実なものにするため必要な職員定数を確 保するとともに、将来を見据えて新たな基金を創設し、財源として活 用 可 能 な 基 金 の 残 高 も 9 ,8 8 0 億 円 を 確 保 し て い ま す 。 また、都債発行額は、投資的経費が大幅に増加する中にあっても、 将来の財政負担を考慮し、前年と同水準に抑えており、起債依存度は 6 .5 % と 引 き 続 き 低 い 水 準 を 維 持 し て い ま す 。 このように都自らの努力を尽くす一方で、不合理な地方法人課税の 偏在是正措置については、速やかな撤廃を引き続き強く訴えるととも に、東京の活力を削ぐ制度改正には、その問題点をしっかりと指摘し ていかなければなりません。 平成27年度予算は、都議会自民党の政策提言を踏まえた東京都の 長期ビジョンに基づき、多岐にわたる重要課題に積極的に対応すると ともに、今後の政策展開を支える強固で弾力性のある行財政基盤の構 築にも留意した予算となっていますが、直ちに、原案の内容について 精査・検討し、都民要望が特に強い項目は復活要望を行ってまいりま す。 今後、第一回定例会での予算審議において、積極的な提案や主張を 行い、都民生活の向上と東京の発展に資する予算となるよう、責任政 党として全力で取り組んでまいります。
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