子どもの理解と支援

「子育てQ&A」
~急がず・手を抜かず・子どもを好きでいること~
1 上手なほめ方
2 口癖を変えればいい顔になる
3 今日からあなたも子育て名人
「あなたなら どうする?」
お子さんが、学校から書き取りプリントを
持ち帰りました。あなたは、どうほめますか。
A はみ出さないで書けているね。努力したのね。
B よかったね。きっとクラスで一番だね。
「あなたなら どうする?」
いつもいい加減に配ぜんのお手伝いをして
いるのに、今日は自分から進んでやりました。
A 今日はちゃんとできたね。えらかったね。
B おかずをこぼさないで盛りつけられたね。
C 頑張ったね。明日からも忘れずにやろうね。
ほめ方のポイント
1 60秒ルール
・行動のすぐにあとに、具体的にほめる
(行動の変容は、60秒以内の周りの対応で決まる)
2 25%ルール
・結果よりも努力している過程をほめる
頑張ったね➟頑張っているね(自信とやる気につながる)
3 3回ルール
・人は3回ほめられると暗示にかかる(その気になる)
1回目➟優しくなる 2回目➟温かくなる
3回目~次も頑張る気持ちになる
子どもは評価されたように育つ
口癖を変えよう
うまく結べ
ずモタモタ
× 「行くよー、不器用なんだから」
○ 「行くよー、難しいよね、どれどれ」
共感 マイナス評価を口癖にすると可能性にふた
をする
口癖を変えよう
泣きなが
ら「ママ
-」
× 「もうっ! 気をつけなさいって言ったでしょう」
○ 「あっ、 こぼしちゃったね どうしようか?」
共感 適切な行動を考えさせる・教え
る
口癖を変えよう
~悪い口癖のスパイラル~
悪い言葉を
お母さんが
かけ続ける
イライラする
子どもが
自立できない
子どもは
自信がもてない
愛されているという自信がもてず、心を閉ざす
口癖を変えよう
~よい口癖のスパイラル~
お母さんに
余裕が生まれる
子どもが
自立する
よい言葉を
かけ続ける
子どもは
自信がもてる
子どもが自信と笑顔にあふれ、意欲的に行動す
る
よいことばを 笑顔で!
今日からあなたも子育て名人
〈みんな いいところがある〉
・子どものできていないことを口うるさく言うのではなく、
できていることを認める(長所を見付けて伸ばす!)
〈子どもが振り返ったときを見逃さない〉
・子どもはどうしたらよいか分からないとき、初めて何か
ができたときに、自分を見守ってくれている人を期待し
て振り返る
〈スキンシップが愛情を高める〉
・手をつなぐ、抱っこやおんぶなど、スキンシップをとると
人への信頼感や愛情がわいてくる 何でもない抱っこ
今日からあなたも子育て名人
〈人はいつも見ているものに、心が似てくる〉
・子どもは親の言うことは聞かないが、親のやっているこ
とを学んでまねをする 7歳までは模倣と模範が大切!
〈自分を好きになれる子どもを育てる〉
・子どもは人から好きになってもらって、初めて自分のこ
とを好きになれる
・その前に、あなたは自分のことが好きですか? あなた
は子どものよいところをすぐ言えますか?
〈子どもは評価されたように育つ〉
・叱られてばかりいると「ぼくはダメなんだ」と、自己肯定
感が低くなり、注意を引くために問題を起こす
おわりに
「まだ、おねしょをしているんですけど」 (年中 母親)
➟5~6歳で約20% 急がず、いつかできるようにな
る
という期待を伝え続ける
「お兄さんだから一人でやりなさい」
(小1 母親)
➟心が満タンになれば自分で考えて行動する
「子どもを可愛いと思ったことがない」
➟いい子だから可愛がるのではない
が
いい子になる
(小2 母親)
可愛がられた子
「おだやかに くりかえし いそ
じぇじぇじぇ
脳の仕組み
1
仲間になりたいという本能がある
・自分に好意をもっていると感じられる相手には好感をもつ。 自
分から相手を好きになれば、相手も自分を好きになり、自分も
さらに相手を好きになる。子どもが能力を発揮するためには、
指導者を好きになることが重要。子どもは親が悪く言う人を好
きにならない。子どもの前で先生の悪口を言ってはいけない!
2
人は「あれども見えず」
・見ようとする意識・意思がないと対象が見えないので、子ども
のよいところを見ようとする意識や意思を強く持ち続ける。
チャイムが鳴っても席がつかない子どもがいると、その子が目
に飛び込んでくる。人の脳はマイナス面に目が向く。子どもの
よいところを見付ける目をもつことが大切!