原子で書いた文字「PEACE ’91

今後の予定
4日目 10月14日(木) 班編成の確認
講義(2章の続き,3章)
5日目 10月21日(木) 小テスト 4日目までの内容
(分子間の力の向き,エネルギーの増減)
講義(3章の続き,4章)
口頭報告課題発表
6日目 11月28日(木) 講義(4章の続きなど)
班で討論
7日目 11月 3日(木) 口頭報告
本日の課題: これまでの復習(小テスト準備,提出不要)
i-sysの課題4(3章途中までへの質問・感想)
1
ポテンシャルエネルギーの増減は何に
よって決まるのか?
ポテンシャルエネルギーと力の関係は?
• ポテンシャルエネルギー
→ 運動エネルギーに変換可能.
• 力
→ 物体を加速できる.
→ 運動エネルギーを増加させることができる.
2
問題1
磁石にスチール缶をくっつけたときと離したと
きで,どちらが磁力のポテンシャルエネルギー
が大きいか.
1. くっつけたときの方が大きい
2. 離したときの方が大きい
3. どちらも同じ.
3
問題2
磁石のN極にもうひとつの磁石のN極をくっつ
けたときと離したときで,どちらが磁力のポテン
シャルエネルギーが大きいか.
1. くっつけたときの方が大きい
2. 離したときの方が大きい
3. どちらも同じ.
4
ポテンシャルエネルギーの
大小の見分け方
• 運動エネルギーが発生したら,その分ポテン
シャルエネルギーは減っている.
(エネルギー保存の法則より)
• 他からエネルギーを加えて実現できる状態は
ポテンシャルエネルギーが大きい.
(エネルギー保存の法則より)
5
よくある間違い
• 磁石に近い方が力が強いので,ポテンシャル
エネルギーも大きいだろう.
力とポテンシャルエネルギーは違う!
6
落下・上昇にともなう重力ポテンシャルエネルギー変化
重力
力に従って
移動
→ EP減少
力に逆らって
移動
→ EP増加
P32
図2-5
ポテンシャルエネルギーと力の関係は?
dE P

F
dr
7
微分とは?
8
微分記号の d は変化量(増加量) D が
無限に小さいということ.
dr Dr r2  r1
v


dt Dt t2  t1
dr
Dr
は瞬間の速さ は平均の速さ
dt
Dt
9
力に
逆らって
移動
dEP
DEP


F
dr
Dr
DEP   FDr
• 移動方向をプラスに取ると,
移動距離Dr = プラス
力F = マイナス
ポテンシャルエネルギーの
増加量DEP = マイナス
よって,Fの前にマイナスが
つく.
力
• Fが同じなら,
Dr が大きいほど,
DEP は大きくなる
•
Drが同じなら,
Fが大きいほど,
DEPは大きくなる.
10
微分は傾き!
y
Dy
Dy
Dx
Dx
x
P34
図2-7
11
ポテンシャルエネルギーと力の関係
F:正の大きな値
EP
F:正の小さな値
EP
傾き:負の大きな値
傾き:負の小さな値
r
r
F=0
EP
傾き=0
r
dE P

F
dr
F=0
EP
傾き=0
r
力とエネルギーは違う!
12
ポテンシャルエネルギーと力の関係
F=0
F:正の値
F:正の値
EP
F=0
r
dE P

F
dr
力とエネルギーは違う!
13
(1)2つの電子間の距離と静電ポテン
シャルエネルギーの関係をグラフにせよ.
(2)2つのAr分子間の距離と分子間力に
よるポテンシャルエネルギーの関係をグ
ラフにせよ.
ただし,模式的なグラフでよい.また,粒
子間の距離rが無限大の時のポテンシャ
ルエネルギーをゼロとする.
14
分子間距離とポテンシャルエネルギー
EP
r = ∞のとき
Ep=0
0
r
dE P

F
dr
P35
図2-8
Epはマイナスになってもよい.
15
「ポテンシャルエネルギー」が
あるところに「力」あり
様々なポテンシャルエネルギー
•
•
•
•
•
重力ポテンシャルエネルギー
静電ポテンシャルエネルギー
磁力によるポテンシャルエネルギー
バネの弾性エネルギー
分子間力によるポテンシャルエネルギー
などなど
16
磁石どうしがくっつくときのエネルギー変化
N
S
N
S
磁力によるポテンシャルエネルギー
磁力によるポテンシャルエネルギー 減
重力によるポテンシャルエネルギー 微増
運動エネルギー
運動エネルギー
熱エネルギー
熱エネルギー
17
ガウスライフル
鉄球 磁石球2
状態 A
磁石球1
重力ポテンシャル
エネルギー
状態 B
運動エネルギー
状態 C
運動エネルギー
磁力のポテンシャル
エネルギー
磁石球どうしには強い引力がはたらいている.
磁石球と鉄球の間には弱い引力がはたらいている.
18