日本が90年代デフレに陥り、長期化した問題の答えは デフレという多くのモノやサービスの価格が そろって下落し続ける貨幣的な現象を説明するうえで 最も重要な変数マネーサプライの中にあるのか…? 著者の答え… マネーサプライの中にはない!! こうした経済学の背景にある国際基準の理論 貨幣数量説 貨幣数量説:MV=PQ 貨幣数量×貨幣の流通速度=物価×取引数量 ※V(貨幣の流通速度)は一定、 Q(実質的な取引量)も完全雇用水準で与えられていると考える。 長期的にみて取引量(Q)が一定で 貨幣の流通速度(V)も一定という仮説は間違っている <根拠> ①日本の最近の経済成長率はゼロに近いが、 依然として成長を続けている(→取引量が一定でない) ②貨幣の流通速度は長期的には低下を続けている(→流通速度が一定でない) 貨幣数量説は正しくない 金利ゼロでない場合 金利ゼロの場合 マネーサプライを増加で金融緩和 ↓ 利子率低下 ↓ 利子率の変化に感応的な投資,消費を 刺激して経済にプラスの影響を与える ハイパワード・マネー、貨幣数量増加 ↓ 実際経済にプラスの影響を与え 物価を上昇させることはない (P119第4章図表4-2.4-3参照)
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