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新型インフルエンザ行動計画の改定
改定の背景
「経済産業省新型インフルエンザ対策に関する行動計画」
政府の行動計画(平成17年12月関係省庁対策会議決定)等に基づき、平
成19年3月に策定。
(発生時における対策本部の開催、産業界(含、ライフライン関係事業者、生活必
需品関連事業者)に係る対策、職員に係る対策)
与党PTにおいて昨年6月に提言。(与党鳥由来新型インフルエンザ対策に関するプ
ロジェクトチーム:川崎二郎議員)
【与党PT提言のポイント】
新型インフルエンザから在外邦人等を守るための支援策の充実
水際対策の強化
医薬品の備蓄と研究開発の推進、地域の医療体制の確立(ワクチン接種対象
者及びその順位の検討)
個人・家庭、企業等における取組(生活必需品の備蓄の範囲や量の検討、ライ
フライン産業等によるBCPの策定、中小企業向け金融)
国・地方公共団体等の体制整備(中央官庁におけるBCPの策定)
昨今の新型インフルエンザ対策に係る議論の高まりも踏まえ、本年2
月政府の行動計画を改定。
【政府の行動計画の改定のポイント】
目的を明確化 (① 感染拡大を可能な限り抑制し、健康被害を最小限にとどめること、
② 社会・経済を破綻に至らせないこと、の2点)
従来のWHOによるフェーズ(フェーズ1~6)に変え、我が国における対策の転
換点の時期を示す5段階を新たに設定(右表参照)。
活動自粛のみに重点をおいたものから、「社会・経済機能の破綻を防止」する
ための取組として、BCP作成の推進や社会機能維持者への重要業務の継続
の要請について記載
上記のほか、「各省庁の対策本部設置」「プレパン及びパンデミックワクチンの
製造と接種」「抗インフルエンザウイルス薬の備蓄・配分、流通調整」「医療従事
者等への感染対策」等の内容が追加
平成21年3月
経済産業省
改定のポイント
(1)形式面
政府の行動計画にならい、対策の転換点で段階分け
(2)内容面
①産業界に係る対策
国内外の情報収集・連絡体制の整備
ライフライン関係事業者に加え、生活必需品の関係事業者に対
しても、BCPの策定を要請 (サプライチェーン全体を通じた供
給体制の確認)
流行時における事業継続の在り方の検討(制度的課題への対
応等)
中小企業対策の強化(各段階において、影響を受ける中小企
業者への支援を明記。また、また、中小企業者向けのBCP策定
支援についても言及。)
②職員対策
医薬品等の備蓄とその処方等の在り方について整理し言及。
在宅勤務、自宅待機、時差出勤等の導入に向けて、労務管理
面等の論点、必要となる備品等について整理し言及。
【改定前】フェーズ分類
フェーズ1, 2A, 3A, 3B
【改定後】発生段階
未発生期
【前段階】
フェーズ4A, 5A, 6A
【第1段階】 海外発生期
フェーズ4B
【第2段階】 国内発生早期
フェーズ5B, 6B
後パンデミック期
【第3段階】 感染拡大期、まん延期、回復期
【第4段階】 小康期
(注)「A」国内非発生、「B」国内発生
今後の予定
 3月中:行動計画の改定
 来年度中:中央省庁BCP策定指針(今後策定)に基づき、
経済産業省の新型インフルエンザ対策BCPを策定
別紙
新型インフルエンザの発生段階と対策
国
内
の
新
型
イ
ン
フ
ル
エ
ン
ザ
発
症
者
数
第二段階
第三段階
第四段階
前段階
第一段階
未発生期
海外発生期
国内発生
早期
体制整備・備え
国内への影響の確認
水際対策等の初動対処
感染拡大防止
対応の一層の強化
感染
拡大期
まん延期
回復期
○省庁間の連携、省内体制の確立
関係省庁対策会議への参加
省内対策本部の開催等による省内
連携強化
○省庁間の連携、省内対策本部
関連情報収集(発生国・地域、主
要国の対応)
省内対策本部にて対応方針決定
我が国経済・産業への影響につい
て分析
○海外の状況等の把握
海外発生地域におけるイベント開
催の延期・中止の検討
○省内対策本部
省内対策本部にて対応方針決定
我が国経済・産業への影響につい
て分析
○省内対策本部
省内対策本部にて対応方針決定
我が国経済・産業への影響につい
て分析
○産業界
関係事業者団体の対応状況確認
中小企業者への対策の検討
○産業界
関係事業者団体への各種要請・注
意喚起(国内発生への備え、傘下事
業者への対応、対応状況の報告・聴
取 等)
省内に問い合わせ窓口設置
中小企業者への支援
○産業界
関係事業者団体への各種要請・注
意喚起
国内発生地域における大規模集
会等開催の延期・中止(関係事業者
団体には自粛を要請)
国内産業や事業者への影響の確
認・調査
中小企業者への支援
○産業界
関係事業者団体への情報提供・注
意喚起
国内発生地域における大規模集
会等開催の延期・中止(関係事業者
団体には自粛を要請、回復期は段
階的に縮小)
国内産業や事業者への影響の確
認・調査
中小企業者への支援
○ライフライン/生活必需品
ライフライン・生活必需品関係事業
者に十分な事前準備を要請(情報の
注視、サプライチェーンの確認、BC
P策定 等)
○ライフライン/生活必需品
関係事業者に十分な事前準備を
要請(情報の注視、サプライチェーン
の確認、BCP策定 等)
エネルギー需給状況の確認と安定
供給確保に向けた対応
○ライフライン/生活必需品
関係事業者への協力要請・指導
エネルギー需給状況の確認と安定
供給確保に向けた対応
○ライフライン/生活必需品
関係事業者への協力要請・指導
電気・ガス等の供給停止時の措置
(国民への情報提供、節電・自家発
電要請、電気事業者への供給力確
保の指示、ガス事業者への代替供給
の要請)
○職員等への対応
全職員の理解促進
発生時の勤務体制の検討(自宅待
機、在宅勤務 等)
庁舎の衛生管理(患者発生時の対
応検討を含む)
治療薬、感染予防物品の備蓄
○職員等への対応
全職員に注意喚起・指導(関連情
報への注視、海外旅行自粛、健康管
理 等)
現地駐在職員等の状況確認
海外出張等の自粛
国内における発生時の勤務体制
の確認・周知
庁舎の衛生管理(患者発生時の対
応検討を含む)
○職員等への対応
全職員に注意喚起・指導(関連情
報への注視、マスク・うがい・手洗い、
海外旅行自粛、健康管理、咳エチ
ケット、外出自粛、海外出張等の自
粛 等)
職員感染時の感染症法に基づく
協力、勤務体制の確認
現地駐在職員等の状況確認
庁舎の衛生管理(患者発生時の対
応検討を含む)
○職員等への対応
全職員に注意喚起・指導を継続
職員感染時の感染症法に基づく
協力、勤務体制の確認、業務継続の
ための機動的な対応
現地駐在職員等の状況確認
庁舎の衛生管理(患者発生時の対
応検討を含む)
小康期
対策の評価と見直し
○ライフライン/生活必需品
関係事業者に係る対応の総括(事
業者の対応に関する課題の抽出、事
業者に対する医療機関の対応、パン
デミックワクチン接種の在り方 等)
○一般事業者対策
経済活動の回復に向けて事態認
識等を経済界と共有(特に、中小企
業者への支援の在り方)
BCP策定・見直しの慫慂
○職員等への対応
職員に係る対策、事業者との関係
に係る業務の在り方の見直し
治療薬、感染予防物品の備蓄