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工学教育プログラム基準強化活動(第6報)
産学連携
ENHANCEMENT OF THE STANDARD FOR ENGINEERING
EDUCATION PROGRAM(6)
UNIVERSITY-INDUSTRY COLLABORATIONS
工学教育プログラム基準強化委員会
太田口和久(東工大)、小野寺正(KDDI)、小久保尚躬(デンソー)、
豊田信行(東芝)、松本武(出光興産)、青木素直(三菱重工)
日本工学教育協会第52回年次大会
イギリスにおける産学連携
高等教育革新基金(HEIF)
高等教育白書「高等教育の将来」(The future of higher education)(2003年1月
22日 イギリス)
デアリング報告(1997年)に基づいた高等教育改革の枠組みを踏襲しつつ、段階
的に実施しながら2010年前後までの完成を目指す。
高等教育改革の方向
知識主導型経済における国民全体の教育・訓練水準の向上と大学の教育力の
向上とが必要であると同時に、国際的に見た研究力の相対的な地位の低下に
危機感を感ずるため研究環境の重点的整備が必要である。
高等教育革新基金(HEIF)の拡充
高等教育機関と産業の連携を促進、強化する観点から、高等教育革新基金
(Higher Education Innovation Fund)の拡充を図る。HEIFは、大学発企業
(incubator)の設立、地方企業による大学の資源活用を促す補助金で、政府は
これを、教育及び研究補助金に次ぐ第3の補助金とする方向を示している。特に
非研究型機関を対象とする。
日本工学教育協会第52回年次大会
MITの産学連携
MITの伝統:社会と経済に影響を齎す実問題に取組む
産学連携と研究活動により生まれた新技術により
雇用・企業・産業を創出
実社会の技術・経営問題を研究室と教育に反映
教員と学生に最新情報と先見性を提供
大学の優先性を確保
MITの現在:少数の戦略的産学連携により産学連携の新局面を形成
Amgen(1994); Merck(1997); Ford-Motor Company(1997);
Nippon Telegraph and Telephone Corporation(1998); Merrill Lynch(1999);
DuPont(1999); Microsoft(1999);Hewlett-Packard(2000)
日本工学教育協会第52回年次大会
教育面における産学連携施策の例(文部科学省)
実社会のニーズにこたえる実践的教育
○ インターンシップの推進
「教育改革プログラム」に位置づけ
H8より全ての国公私立大学・短大・高専対象に実施状況調査
H11実績:大学生、19,650名;短大、3,453名;高専、4,423名
○ 産学共同教育プログラムの開発・実施支援
教育内容の改善充実。社会人が企業と大学とを往復して学習するための環境の整備
○ 連携大学院
学外における高度研究水準を有する国立試験研究所、民間等の研究所の施設・設備・
人的資源を活用して行う大学院教育
○ 社会人の受入れの推進
夜間・昼夜開講制、通信制、科目等履修生制度、大学公開講座
日本工学教育協会第52回年次大会
21世紀を生き抜く次世代育成のための提言
① 産業界は教育機関の要請に基づき、時代のニーズを先取りしたカリキュラムの開発
や、ビジネスの第一線で働く社会人の講師派遣、研究施設など実践的な場の提供
などによって大学教育の質の向上に協力する。
② インターンシップを希望する大学生・高校生を積極的に受け入れる。
③ 社会との循環や、企業が社員教育を国内の高等教育機関に委託するなど、多面的
な連携の機会を増やす。
④ 社員が講師として学校教育の充実に協力することを奨励する。
⑤ 産業界は、これまで以上に社員に対し家庭教育を充実させるための機会を与える。
⑥ 産業界は教育機関の要請に基づき、人事評価や小集団活動の方法など企業のノウ
ハウを教育界のために提供する。
⑦ 企業側でも、卒業学年に達しない学生に対し、面接など実質的な選考活動を行うこ
とは厳に慎む。
⑧ 大学名不問の採用を実施する。
⑨ 採用試験の主旨、概要および方向性について積極的に公開する
2004年4月19日 (社)日本経済団体連合会
日本工学教育協会第52回年次大会
産業界の生きた情報を教育に取り込む機会を提供
実務教育(科学技術者倫理、知的財産
権、産業論)担当
冠講座
実学領域における知の創造
連携大学院
学位審査、教育課程実務
インターンシップ
大学
論文博士、社会人博士課程、他社会人入学
カリキュラム開発助言、アウトカムズ評価協力、
研究教育助言
創造された知を実用に結びつける機会を拡大
企業
日本工学教育協会第52回年次大会
工学教育プログラム関連活動における産学連携取組
コアリッション組織の取組
「工学教育プログラム実
施検討委員会」設置
国公立17大学18学部参加
創成科目;達成度判定
「工学教育プログラム改
革推進委員会」設置
「社会との接続」分科会新
設
「工学教育プログラム基
準強化委員会」設置
産業界委員を新設
平成
11
12
13
14
15
16
産学連携
創成科目授業実例調査: 幾つかの科目
が産学連携教育を実施
達成度判定実例調査: 企業等で活躍す
る卒業生を対象としたアウトカムズ評価
実施例が報告
産学連携の実情調査: 創成科目の実施
に際し産業界と何らかの提携(テーマ選
択、実習など)を行っている大学は回答
74大学中、国立35%、公立75%、私立
16.7%
卒後アウトカムズ評価は回答72大学中20
校(27.8%)で実施。国立41%、公立50%、
私立6.9%。
「大学院教育課程」分科会;「国際競争力
ある人材育成」分科会;「達成度度判定
基準」分科会を産学連携で推進。
日本工学教育協会第52回年次大会
教育目標設定やカリキュラム設計に際し産業界からの
要望を取り入れている
(工学教育プログラム改革推進アンケート調査(H14年度))
国立
公立
私立
全体
回答校数
40
4
31
75
実施率[%]
30.0
100
35.4
36.0
○ 運営諮問会議・外部評価委員会等に産業界委員を委嘱
○ 企業で活躍する卒業生に対し教育改善情報獲得の
ためのアンケート調査を依頼
日本工学教育協会第52回年次大会
「創成科目」実施における産学連携
(工学教育プログラム改革推進アンケート調査(H14年度))
国立
公立
私立
全体
回答校数
40
4
30
22
実施率[%]
35.0
75.0
13.7
29.7
○ 非常勤講師として創作活動の助言・評価を担当
○ 産業界への学生インタビューに協力
○ 企業における学外実習をカリキュラム化
○ 産業界提案課題の実施
○ 企業から実験器材の提供
日本工学教育協会第52回年次大会
卒業生アンケートの実施状況
(工学教育プログラム改革推進アンケート調査(H14年度))
国立
公立
私立
全体
回答校数
39
4
29
72
実施率[%]
41.0
50
6.9
27.8
卒業生への質問例:
○ 教育内容への要望
○ 今後卒業生に要求される能力
○ 技術者に不可欠な教育科目
○ 教育方法
日本工学教育協会第52回年次大会
図3 コアリッションの全体的取組と機能(平成15,16年度の取組例)
相乗効果(例:実行実現の容易化; 解決のスピードアップ; 最適手法の創意工夫; 成果の共有・応用; 多様的検討 等)
日本工学教育協会第52回年次大会
博士課程卒業生の進路
(文部科学省科学技術・学術審議会(2002)より作成)
日本
平成12年度
就業
68.0
大学等
うちポスドク
産業界
政府機関・医
療・高専教員等
その他
非就業
アメリカ
1990-1996卒の1997
時点就業状況
96.2
20.7
46.8
(5.7)
11.9
27.5
(14.1)
30.0
8.7
8.8
10.7
32.0 (支援なしPD)
3.8
日本工学教育協会第52回年次大会
民間企業を対象とした調査およびヒアリング(文科省科学技術・学術審議会(2002))
博士レベル研究者への期待
○ 高度な専門性
○ 柔軟な対応力
○ 研究開発部門での中核としての役割
○ 事業化までを意識した研究マネージメント
ネガティブな評価
● 専門分野以外の研究への柔軟な対応力が乏しい
● 研究全体をマネージメントできるような人材が少ない
● 学術研究的志向が強い
● 研究部門以外の業務への対応が困難
日本工学教育協会第52回年次大会
博士課程修了者の優位性(大学院教育課程分科会)
(A) 優位性の認められる項目トップ5
優位性
回答した専攻の割合
学位研究テーマ分野の専門知識と技術が高い
88 %
研究に関わる洞察力が一般論として深い
87
自ら問題設定をして解決する力が強い
81
外国語(英語)による論文執筆力が高い
75
論理的思考力が優れている
71
(B)
優位性評価の低い項目ボトム5
優位性
回答した専攻の割合
研究に関する経済的感覚がある
9
経営や組織運営上のリーダーシップ力に優れている
14
博士論文研究分野(またはひとつだけの専門分野)で一生仕
事をしたいとの意識が強い
17
技術者倫理が身についている
25
他分野への関心や教養が深い
25
%
自立・上昇志向する21世紀型博士育成
に向けたアクションプラン
共通課題の検討・解決
取組①
コアリッション組織
二重の取組
取組②
各大学の組織
実務教育担当、冠講座、連携大学院、
インターンシップ、論文博士、
社会人博士課程、他社会人入学、
研究教育助言、産学連携研究プロジェクト、
創成科目連携教育、卒業生アンケート、
運営諮問会議・外部評価委員会
産業界
委員