Heidelberger Seminar WS14/5

Heidelberger Seminar WS14/5
2. Kapitel
Die Entdeckung des Innen 2
内面の発見 2
Abs. 3. Reform des Theaters und das genbun itchi
演劇の改良と言文一致
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Danjuro VII.
Danjuro VIII.
Danjuro IX.
geschminkt
geschminkt
ungeschminkt
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geschminkt
ungeschminkt
山
yama
Ideogramm
Lautschrift
Das Phonetismus des genbun itchi steht in
fundamentalen Zusammenhang mit der Entdeckung
von Realismus und Innen.
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Abs. 5. Innerlichkeit und moderne Naturwissenschaft
Auf ››Mona Lisa‹‹ ist zum ersten Mal
die Landschaft als Landschaft und
das ungeschminkte Gesicht
gemalt.
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Mittelalter
die moderne Zeit
• das hierarchische Weltbild/das Weltbild der
modernen Naturwissenschaft
• der qualitativ bestimmte figurative Raum/der
homogene Raum
• der sinnvolle Unterschied zwischen hier und
dort/kein Unterschied zwischen hier und dort
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Das neue Weltbild, der neue qualitativ
unbestimmte Raum, der homogene Raum
⇐Mathematik, Geometrie
=Unterdrückung der Gestalt
=Gedanken, dass die Schriftzeichen der Stimme
dienen müssen
⇒Innen entdecken
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【第3節と第5節のまとめ】
言文一致の運動が漢字の廃止と結びついていたのは、「文
字は音声に仕えなければならないという思想」が背景にあっ
たからだが、このとき否定されているのは、それ自身直接的
に意味を伝える形象としての文字だった。
同じことが、「演劇の改良」にも見出される。9代目市川団十
郎は、7代目や8代目とは異なり、化粧をしない顔で芝居をし
た。化粧をした顔は、そのまま直接的に意味を伝えるが、化
粧をしない顔は、本来無意味である。それが倒錯によって意
味を表すようになると、意味を与えるものが発見されることに
なる。それが「内面」である。
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【第3節と第5節のまとめ】
また、近代自然科学も「内面」と結びついている。
近代自然科学においては、均質な空間が前提とさ
れているが、それを可能にするものは数学であり、
幾何学であって、より厳密に言えば、数学的記述、
幾何学的記述である。これらは、中世的世界像に基
づく形象を否定し、対象を忠実に記述する。これらの
記述の対象として、風景としての風景と、「内面」が
発見されることになる。
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第3節においても第5節においても注意されなければ
ならないのは、まず「内面」があって、それが化粧をし
ない顔によって表現されたり、数学的記述、幾何学的
記述によって表現される、というわけではなく、化粧を
しない顔や数学的記述、幾何学的記述によって、それ
らが表す意味を与えるものとして、初めて「内面」が発
見される、ということである。
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問題です。
1.化粧をしない顔と漢字の廃止の背後に共通する思
想はなにか。
2.中世の世界像と近代自然科学の世界像が根本的
に異なるのは、どの点においてか。
3.音声中心主義によって、なぜ「内面」が発見される
のか。