「紫外線と日焼けについて」 お答えします 作成:コーヒーオリゴ糖情報センター 初夏が近づくと紫外線が気になります。 夏が近づくと紫外線の量も増加してきます。紫外線は太陽光線の中でも目に見えない領域の光で、別名Ultraviolet(UV)と呼ばれてい ます。大まかに3種類に分類することができます。 紫外線 A波(UV-A) : 約320~380nm(ナノメートル:10-9メートル) B波(UV-B) : 約280~320nm C波(UV-C) : 約200~280nm 紫外線と日焼けにはどのような関係があるのですか。 私たちの皮膚は上から大きく分け、表皮、真皮、皮下組織の3層になっていますが、表皮の一番下には、色素細胞であるメラノサイトが 存在しています。このメラノサイトは、紫外線によって活性化され、メラニンという黒い組織を作り出し、皮膚の深部まで紫外線が入り込ま ないよう、バリア機能として働いています。このメラニン色素が表皮全体に広がることで、肌の色が黒くなり、日焼けした状態になるので す。特にUV-Aは、雲やガラスを通過するので、室内や、曇りでも日焼けするのはそのせいです。 健康的なイメージの日焼けですが、何が問題なのでしょうか。 紫外線には、ビタミンDの合成や新陳代謝の促進といった有用な作用もあるのですが、多く浴びすぎると活性酸素が発生し、シミやシワ といった皮膚の老化を早めるだけでなく、皮膚がんを引き起こす原因にもなると言われています。また、目から入った紫外線は結膜炎や 白内障の要因とも考えられています。 紫外線をたくさん浴びてしまいました。活性酸素が心配です。 増加した活性酸素対策として、抗酸化作用のある栄養素、ビタミンC、ビタミンE、β‐カロテン、ポリフェノールなどを含む食品を摂取する と良いでしょう。 ビタミンC : キウイフルーツ、オレンジ、赤ピーマン、じゃがいも、キャベツ など ビタミンE : かぼちゃ、ナッツ類、うなぎ など β‐カロテン : にんじん、かぼちゃ、ほうれんそう、ブロッコリー など ポリフェノール : コーヒー、緑茶、ブルーベリー、たまねぎ など 意外と知られていませんが、じゃがいもに含まれるビタミンCは、熱に強く、またメラニン色素 が出来る反応を抑制するチロシンも含まれるため、ぜひ取り入れましょう。上記に加え、皮 膚の細胞の再生に関与する、ビタミンB2やB6なども積極的に摂取したい栄養素です。 将来、老化を早めることのないよう、しっかりとした対策を心がけましょう。 なるほど! 管理栄養士 マメ子の豆辞典
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