健康な「肌」中編

第6章
健康な「肌」を保つために
中編
前編は、コラーゲンの大切さや、合成に必要な
栄養素についてお話いたしました。
本編では、その他に肌に必要な栄養素をご紹介いたします。
肌を健康に保つためには、たんぱく質やビタミンC
以外に、どんな栄養素を摂ったらいいの?
はら ふとしさん
好きな果物:バナナ
たんぱく質やビタミンC以外にも、健康な肌
を保つために必要な栄養素はたくさんあり
ますが、まずは皮膚や粘膜を丈夫にする
栄養素を摂ることが大切です!
クリエ先生 管理栄養士
好きな果物:グレープフルーツ
皮膚や粘膜を丈夫にする栄養素①
「ビタミンA」
ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあるとともに、免疫力や抵抗力を
アップする効果があるといわれています。そのため、ニキビの悪化や細菌による
感染を防ぎ、肌荒れを予防する効果が期待できます。
ビタミンAを多く含む食品
豚・鶏レバー
うなぎの蒲焼
銀ダラ
モロヘイヤ・
にんじん・かぼちゃ
皮膚や粘膜を丈夫にする栄養素②
「ビタミンB2」「ナイアシン」
ビタミンB2は、皮膚や爪、髪などの再生に関与し、「発育のビタミン」とも呼ばれ
ています。さらに、免疫力を高め、脂肪の蓄積を防ぐ効果もあるため、美容には
欠かせないビタミンです。
また、ナイアシンはビタミンB群の一種で、肌の代謝を高める働きがあります。
ビタミンB2とナイアシンを多く含む食品
牛・豚
・鶏レバー
うなぎの蒲焼
さんま・サバ
牛乳
納豆
よし!じゃあこれらの栄養素を摂って
皮膚や粘膜を丈夫にすれば大丈夫なんだね?
実は、皮膚や粘膜を丈夫にすると同時に、
肌の「さび」を抑えることも大切なんです!
「活性酸素」って聞いたことありませんか?
この活性酸素は、肌の老化ととても
深い関わりがあるんです!
「活性酸素」とは?
活性酸素とは、体に取り入れた酸素が変化してできる物質です。
強い攻撃力があるため、体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切
な役割があります。しかし、必要以上に増えると、健康な細胞まで酸化して体を
さびつかせ、様々な老化現象を促進するといわれています。
活性酸素による老化促進
老化
活性酸素は、たんぱく質や
DNAを攻撃(酸化)する。
体に取り込まれた酸素が、活性酸素に変化する。
・たんぱく質の酸化
・DNAの障害
・癌化 など
肌がさびるとどうなるの?
通常、活性酸素は体内で合成される「抗酸化酵素」によって除去されますが、
加齢とともに合成される量が減ります。その結果、除去しきれなかった活性酸素が
細胞を攻撃し、肌がさびて様々な症状が現れます。
メラニン増加
表
皮
コラーゲン減少
たる
み
シミ
シワ
活性酸素
真
皮
そばか
す
ニキ
ビ
このような症状を防ぐためには、強い「抗酸化作用」を持つ栄養素や
「抗酸化酵素」の材料となる栄養素を摂ることが大切です!
強い抗酸化作用を持つ栄養素
「ビタミンE」
ビタミンEは、体内に吸収された後、自身が酸化することによって肌の酸化を
防いでいます。また、血液循環を促す働きもあるため、血色がよく、うるおいの
ある肌をつくる効果も期待できます。さらに、体内に吸収されるだけでなく肌表面
にもしみ出し、皮脂の酸化を防止して肌を保護してくれます。
ビタミンEを多く含む食品
キングサーモン
うなぎの蒲焼
ツナ缶
かぼちゃ
アーモンド
ビタミンEとともにビタミンCを摂ると、ビタミンEの抗酸化力
がアップします。
ビタミンCが多い柑橘系の果物などを、食後のデザートや
おやつに取り入れると良いでしょう!
抗酸化酵素の材料となる栄養素
「セレン」
セレンは、活性酸素を分解する酵素の重要な成分であることから、細胞のさびつきを
防いだり、がんの抑制効果が期待できるミネラルとして注目されています。
また、ビタミンCやEと一緒に摂ることで、抗酸化作用がアップするといわれています。
セレンを多く含む食品
牛・豚・
鶏レバー
いわし
かき
ぶり
卵
セレンは、肌によい成分ですが、摂り過ぎは禁物です!摂り過ぎると
中毒症状が起こります。通常の食事では心配ありませんが、
サプリメントなどでの摂り過ぎには注意が必要です。
強い抗酸化作用を持つ機能性成分
「カロテン類」
「カロテン類」とは、動植物に存在する色素であり、4つに分類されます。
●α (アルファ)‐カロテン
●γ (ガンマ)‐カロテン
●β (ベータ)‐カロテン
●リコピン
これらには、強い抗酸化作用があり、紫外線の害から皮膚や目を守る働きがあります。
また、カロテン類の代表とされる「β ‐カロテン」は、抗酸化作用とともに、必要に応じて
体内で「ビタミンA」に変化するため、皮膚や粘膜を丈夫にする効果も期待できます。
カロテン類を多く含む食品
カロテン(α 、β 、γ )
を多く含む食品
リコピン を多く含む食品
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草 などの
緑黄色野菜
トマト、すいか など
肌を丈夫にして、抗酸化作用のある
栄養素を摂ればいいんだね!
でも、他にも何か気をつけたほうが
いいことってあるの?
まだ、ありますよ~!
それは、次回お話しますね。
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おまけクイズ 答え
6章前編 おまけのクイズ問題
江戸時代に、スキンケア用品として
使用されていたものはどれでしょう?
①おがくず
②うぐいすの糞
③いかすみ
④豆腐
正解は、②のうぐいすの糞です!
うぐいすの糞に含まれる酵素が、古くなった角質を
取り除いてくれるそうですよ!
次回の更新は来月1日です。お楽しみに~!
それでは最後に、セルフチェックをしてみましょう!
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