船本・本田・東・内倉・鏡 目的 手相占いを楽しんでもらうためのシステムを作る。 自分の手相を携帯電話のカメラを使って占えるシステムを作る。 概要 携帯電話のカメラで撮った手の画像データをサーバパソコンにインターネットを 介しメールで送り、パソコンで画像処理する。画像処理の結果から手相を占い、 占った結果の文書を携帯電話にメールで送る、もしくは、パソコン上に出力する。 占う手相は、分かりやすく話題にし易い感情線、頭脳線、生命線の三本とする。 特徴は、携帯電話のカメラを使用することで、利用できるということである。 手相を占うのは、人間の占い師が占うのではなく、全てパソコンが自動に行う。 本システムは、本格的な手相占いのためのシステムではなく、手相に興味を 持ってもらい、楽しんでもらうためのシステムである。 実現方法(フローチャート) 携帯電話 カメラで写真 を撮る 結果と画像を 表示 画像メールを 送る サーバパソコン 画像メールを 受け取る 画像抽出 線の抽出 画像メールを 受け取る 線を占う処理 結果と画像を メールで送る 線と元画像の 合成 実現方法(処理方式) *カメラ付携帯電話の場合 携帯電話のカメラで掌の画像を撮る 画像メールでサーバパソコン(画像処理&手相占い)に送る *サーバパソコンでの処理 手相の線を抽出する処理 線を占う処理 抽出した手相線と元の掌画像を合成する処理 掌画像から手相線を抽出する具体的方法 携帯電話のカメラで撮った画像 はじめはそのままの手の写真で占 いをする予定であったが、そのまま の手の写真では手相を抽出するの は非常に困難であった。そこで手相 を青いペンでなぞり、より手相が はっきりと見える状態にして占う ようにした。 送られてきた画像はJPEGであるが、 これをBMPに変換する。これは画像 の処理を三次元の配列を使って処理 するため、ピクセルで構成されるBMP の方が扱いやすいからである。 線の抽出処理 送られてきた画像の青い色が強い所 だけを抜き出し、抜き出した部分を黒 にし、それ以外の所を白にして、送ら れてきた画像の手相のみを抽出する。 左の画像は前ページの画像にこの 処理を施したものである。 手相の始点を探す処理 次に、各手相の始点を見つける 作業である。右上隅から下に黒 色の塊がないかを見ていく。 1ピクセルずつだと、ノイズに 反応してしまう可能性があるた め、10×10の100ピクセ ルずつ見ていって、その100 ピクセル中に30ピクセル以上 黒色があったなら、そこを始点 とするようにした。 手相の線をたどる処理 そして、始点を見つけたら、その点から 半径17ピクセルの円周上にある黒い点 をさがし、黒色ピクセルのあった座標の 平均を取り、その座標へ飛ぶ。そして、 線の終点につくまでこの作業を繰り返す。 すると、線の中心にある座標をたどって いくことができる。このとき円の中の黒い 部分を白くする。これは、既に通った所と 次の円との交差を防ぐためである。 3 掌画像から手相線 を抽出する具体的 方法(5) あとはどれだけ円を 使ったかと座標の差 から傾きをだして手相 を占う。 占いは線の角度と 長さを元に行う。 占い処理の処理方式 抽出した線の方向曲がり具合長さなどから、インター ネットなどで調べたり、独自に考えた手相の判定の仕 方などをもとに、占い処理プログラムを作り、そのプロ グラムに基づいて、サーバパソコンが占う。 占いの具体的な処理手法 画像から抽出した3本の手相線を手相線毎の判定ルー チンに入力する 判定ルーチンは、感情線用、頭脳線用、生命線用からな る 手相判定では、手相線の手のひらに対する相対的な長 さ、線の方向、及び曲がり具合から手相線を分類する 分類結果から、予め作成しておいた占い結果テーブルを 引く 各分類結果に基づく占い結果を3本の手相線毎に求め、 組み合わせて、占い結果とすることにより、個人ごとの独 自の占い結果を生成する 開発環境など *画像処理、手相占いサーバパソコンの構成 ・機種:AT互換機 ・OS:FreeBSD or Linux ・プログラミング言語:C,その他 *カメラ付携帯電話 ・機種:NTTDocomoなどカメラ付で、画像メールが 扱えるもの 反省点 左手限定になり、さらにマジックで手に線 を書かなければ線を抽出することができ ない。 完全な自動化ができなかった。(携帯への 送受信の作業の個所。) 左手しか占うことができない。
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