研究に役立つソフトウエアの紹介

本日の内容
診療放射線学科学術大会 2015 チュートリアル
研究に役立つソフトウエアの紹介
研究に役立つソフトウエア
• 画像処理・表示関連 : ImageJ, OsiriX, 3D slicer
• 視覚評価 : ROC Viewer, DBM-MRMC, JAFROC
川下 郁生
• 物理評価 : CT Measure
広島国際大学 保健医療学部
診療放射線学科
画像処理・表示関連
• 教育・シミュレーション : CTSim, Virtual MRI
画像処理・表示関連
ImageJ
ImageJ
アメリカ国立衛生研究所(NIH)において開発された
画像処理・解析ソフトウエア (http://imagej.nih.gov/ij/)
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・
images to stack
特徴
使用環境を選ばない(Windows, Mac, Linux)
扱える画像ファイルのタイプが豊富(DICOM, JPEG他)
機能が豊富で拡張性も高い(プラグイン,マクロ機能あり)
フリーソフトウエア(オープンソース, パブリックドメイン)
stack to images
スクロール
弱点
・ 3次元画像表示機能が弱い(CPR× , MPR,VR,SR△)
・ DICOMの圧縮画像に非対応
・ DICOM形式で保存できない(プラグインで対応可能)
画像処理・表示関連
ImageJ
make montage
画像処理・表示関連
ImageJ
Stack Alignment Plugins
http://www.med.harvard.edu/
JPNM/ij/plugins/
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画像処理・表示関連
ImageJ
画像処理・表示関連
ImageJ
プラグインのインストール方法
①プラグインファイルの拡張子が“~.class”、“~.jar”
pluginsフォルダにコピーする。
(C:¥Program Files¥ImageJ¥plugins)
ImageJを再起動すると 自動的にメニューに表示される。
②プラグインファイルの拡張子が“~.java”
ダウンロードしたソースファイル(~.java)をコンパイルする。
ImageJ → plugins → Compile and Run → ファイルを選択
ImageJの次回起動時にはpluginsメニューに加えられる。
画像処理・表示関連
ImageJ
画像処理・表示関連
ImageJ
編集後のプラグインファイル
○○○.javaを選択
インストール済
プラグイン
PhantomaJ
http://cmib.curie.fr/en/download/softwares/phantomaj/phantomaj-00900
画像処理・表示関連
画像処理・表計算研修セミナーの紹介
主催 : 日本放射線技術学会 中国・四国支部
会場 : 徳島文理大学(香川県さぬき市)
日程 : 12月12日(土) : 初級編(エクセル、ImageJ)
13日(日) : 中級編(ImageJマクロ開発)
受講料 : 会員1,000 円、非会員2,000 円、学生無料
詳細 : http://jsrt-chushi.jp
OsiriX
Mac OS Xで動作するDICOM 画像に特化したオープンソースの
3次元画像表示ソフトウェア (http://www.osirix-viewer.com/)
特徴
・ 3次元画像表示機能に優れる
・ フリーソフトウエア(オープンソース、パブリックドメイン)
・ DICOMの圧縮画像に対応
・ DICOM形式で保存できる
・ 拡張性もある(プラグイン機能あり)
弱点
・ 使用環境が限られる( Mac)
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画像処理・表示関連
画像処理・表示関連
OsiriX
3DSlicer
OsiriX MD 有料版($699≒84,000円)
64 bit FDA-Cleared
OsiriX Lite 無料版 32 bit
OsiriX Mobile 有料版($49.99≒6,000円)
iPhone, iPad用
ハーバード大学医学部の関連病院の研究室で開発された
3次元画像表示・画像解析用のオープンソースソフトウェア
(http://www.slicer.org/)
特徴
・ 3次元画像解析・処理機能に優れる
・ 使用環境を選ばない(Windows, Mac, Linux)
・ フリーソフトウエア(オープンソース、パブリックドメイン)
・ DICOMの圧縮画像に対応
・ DICOM形式で保存できる
・ 拡張性もある(プラグイン機能あり)
弱点
視覚評価関連
視覚評価関連
ROC viewer
ROC関連ソフトウエア
日本放射線技術学会 画像部会で開発された
Windowsで動作するROC観察者実験の支援ソフトウエア
特徴
・ ROC観察者実験を容易に実施可能(ROC,LROC,FROC)
・ 扱える画像ファイルのタイプが豊富(DICOM, JPEG他)
・ 3次元画像・動画像にも対応
・ 他のROCソフトウエアの入力ファイルを作成支援
弱点
・ 使用環境が限られる(Windows)
・ 一般公開されていない(セミナー参加者のみ)
セミナーに参加しなければ使用方法がわからない
ROC(観察者実験)セミナーの紹介
主催 : 日本放射線技術学会 画像部会
1.5日間
受講料 : 会員9,000 円、非会員18,000 円
詳細 : http://imgcom.jsrt.or.jp/
故シカゴ大学Charles E. Metz教授らが開発したROCソフトウエア
Metz’s ROC USERS GROUP(http://imgcom.jsrt.or.jp/rocGroup/)
ROC-kit
ROC曲線フィッティングソフト
DBM_MRMC
Jackknife法によるROC曲線の
統計的有意差検定ソフト
JAFROC
Jackknife法によるFROC曲線の
統計的有意差検定ソフト
物理評価関連
CTmeasure
日本CT技術学会で開発されたWindowsで動作する
CT画像の画質評価ソフトウエア(http://www.jsct-tech.org/)
会場 : 平成28年度は未定
日程 : 8月(申込期間5月~)
・ 複雑で慣れるまでに時間を要する
特徴
・ CT画像の画質評価を容易に実施可能
・ 主な画質評価項目を網羅(MTF, NPS, SSP, TSP他)
弱点
・ 使用環境が限られる(Windows)
・ 一般公開されていない
(日本CT技術学会の会費納入者のみ、年会費3,000円)
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教育・シミュレーション関連
教育・シミュレーション関連
CTSim
Virtual MRI
Kevin M. Rosenberg, M.D. らが開発したWindowsとLinux環境で
動作するCTシミュレーションソフトウエア(http://www.ctsim.org/)
ドイツのHospital of the University Wittenで開発されたWindows
で動作するMRIのシミュレーションソフトウエア
(http://www.iftm.de/elearning/vmri/idx_vmri.htm)
特徴
・ シミュレーションファントム画像を作成
・ サイノグラムの表示と編集が可能
弱点
・ 使用環境が限られる(Windows, Linux, Unix)
・ 逐次近似再構成には対応していない
特徴
・ SE, GE, IRのシーケンスでパラメータを変えた画像作成
・ k-空間の表示と編集が可能
弱点
・ 対応していないシーケンスがある (EPI)
まとめ
•
研究に役立つソフトウエアを紹介した。
古い装置しかない施設でも研究できる!
•
ソフトウエア開発者への敬意を忘れない。
論文に謝辞・参考文献に記載する。
•
共同研究のススメ
職場、職種、専門の垣根を越えたチーム
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