スライド 1

RFP評価シートの整備とRFP評価に当たって
1.前提条件
① 本RFP評価は大規模システムの構築(設計~開発~試験)について一括請負の提案を求める場合を対象とする。
② 従って、提案に当たって必要な要求条件が的確かつ具体的に記載されているか否かが評価の中心となる。
システム特性
• 提案依頼内容(システム要件、システム移行要件、支援要件、費用に関する要件)
・FIT/GAP分析不足による機能、
性能条件のミスマッチ。
⇒大幅なPKGカスタマイズが必要
となり納期、品質、費用問題が
発生
①必要機能の幅と深さ
・業務機能一覧と画面、帳票の種類、数
・業務フロー、DFD,ER図
・文字コード要件
・接続対象システムおよび連携データ種別
②性能要件
・システムの利用部署、利用者数、データ量
(PKGの想定している規模か)
・オンラインレスポンス時間条件
・バッチ処理時間条件
③移行に関する条件
(新旧システムマイグレーションと同じ)
インフラシステム
・性能不適合、信頼性不適合
拡張困難
①性能、キャパシティ、信頼性、拡張性について具
体的な要件が示されていること
(1)記載必須項目(◎)に対する留意事項
どのような点を具体的に記載する必要があるかを留意事項として述べる。
(2)記載が望ましい項目(○)に対する留意事項
カテゴリ2
具体的な記載がないと、目的が把握で
きないまたは手続きに齟齬を来たす
◎:記載必須項目
○:記載が望ましい項目
問い合わせ等による対応も可能である
が、具体的な記載があると手続きが円
滑になる
△:任意項目
RFPに記載せず提案を受けても良い
項目またはプロジェクト実施過程で明
確化すればよい項目
具体的な記載がないと
的確な提案/見積が出来ない
または大きなリスクの懸念となる
①システムの個別要件により具体的な記述が必要となる事項を留意事項として述べる。
例)・災害対策について特別な対策が必要な場合
・グリーン調達について特別な条件がある場合
・PKG適用でハード、OS、ミドルウエアの条件がある場合 等
②具体的な記載があると手続きが円滑になる、提案/見積の精度が向上する事項について
記載内容例を留意事項として述べる。
具体的な記載があると
提案/見積の精度が向上する
3.サンプルRFP評価の方法
同左
3.1評価シートによる評価
評価シートの各項目について重み付けに基づいてRFP内容の充分性をチェックし、評価結果とコメントを記入する。
(3)システム特性による重み付けの観点(◎で具体的に記載が必要な観点)
例 レガシーシステム
⇒オープンシステム
2.2 RFP記載項目の留意事項
システム特性に依存する事項については前述の「システム特性による重み付けの観点」を参考にして、
カテゴリ1
旧システムから
新システムへの
マイグレーション
具体的に記載が必要な観点
具体的に記述が必要な観点を述べる。必要に応じて例を記載する。
(2)重み付けの定義
システム特性
しばしば発生する問題
PKG適用前提
システム
2.RFP評価シート
2.1 RFP評価項目の重み付け
RFP評価シートに上げた記載すべき項目には重要度の点で差がある。
特にシステム要件、移行要件についてはシステムの特性に応じた重点ポイントがあることから代表的なシステム特性
として以下の3パターンを採り上げ、項目の重み付けを行う。
①旧システムから新システムへのマイグーション
②PKG適用前提システム
③インフラシステム
(1)重み付け対象のカテゴライズ
下記の「カテゴリ1」についてはシステム特性によらない共通的な重み付けと留意事項、「カテゴリ2」についてはシ
ステム特性を考慮した重み付けと留意事項を整理する。
①カテゴリ1:システム特性にあまり依存しない共通事項
• 提案の手引き(プロジェクト概要と入札手続)
• 契約事項
• その他(用語、外部委託条件、リスク認識)
②カテゴリ2:システム特性に依存する事項
2004.3.5
梅 村
(1)評価結果の基準
しばしば発生する問題
具体的に記載が必要な観点
・現行システム機能踏襲のミスマッチ
・移行軽視によるトラブル
・性能問題
①現行システムとの関係
・ 現行システムと新システムの機能範囲
・ 現行システムの問題点と改善事項
・ 現行システムの機能およびインタフェースの踏襲条件
・ 現行システム仕様の確認方法
(ドキュメント状況、確認対応部署)
・ 現行システムの運用条件と改善事項
②移行に関する条件
・ 移行対象範囲とデータ量
・ 移行期間と移行時間の条件
・ 移行実施時の役割分担の条件
③性能要件
・ トラフィック、データ量(伸びを含む)
・ オンラインレスポンス時間条件
・ バッチ処理時間条件
(つづく)
下記の基準とするが、評価項目の重み、必要な記述内容は個々のシステムで異なる要素があるのでそれを考慮する。
○:必須項目(◎)で、必要事項が十分記述されている。記載が望ましい項目(○)、任意項目(△)で特に問題が無い。
△:必須項目(◎)で、やや曖昧性があり充実が必要。
×:必須項目(◎)で条件または要件の提示が欠落している。
(2)評価コメント
各項目の評価結果の理由を記述する。(△、×評価した項目)
3.2総評(総評を記述する様式を別途提示)
(1)点数評価
満点を100とし、△一つにつき2点、×一つにつき5点を減点し点数評価する。
(2)内容評価のコメント
評価対象RFPの優れている点、問題点/改善点を述べる。
以上