孵化後の雛1ヶ月間ケージ保護によるライチョウの保全 信州大学 中村浩志 ケージ保護: 孵化後の家族をケージに誘導し、 悪天候と補食者から人の手守っ てやることで、雛の初期亡を なくす。 ヒナを育てるのは雌親 約3ヶ月間 雌による子育て 孵化から1才(翌年の6月)までのライチョウの生存率 孵化 独立 生 存 率 育雛期 独立・越冬期 孵化後約1か月間の生存率が特に低い つがい形成期 原因は悪天候と捕食者 孵化後の家族ケージ保護とは ねらい: 孵化後の家族をケージに誘導し、悪天候と補食者から 人の手で守ってやることで、雛の初期死亡を少なくする。 実用化: ① 減少の激しい山岳での減少をくい止める。 ② この方法で保護した家族を飼育のファウンダーに使う ③ 絶滅した山岳にこの方法で保護した数家族を放鳥し、 繁殖個体群の復活をはかる。 ケージ保護期間 1.0 180 0.8 120 0.6 0.4 90 宇宙線観測所で公開されている 気候データが8月1日までだったの でそこまでの雨量を図示しました。60 0.2 30 雨量(mm/日) 生存率 ケージ保護した個体 野外個体 0.0 0 7月 30.5 8月 61 9月 0 91.5 野外個体とケージ保護個体の生存率の比較 (2013年) 3つのケージを使い3家族(雌3羽、雛15羽)を保護 ケージ保護期間中の雛の生存率100%、放鳥後も高 い生存率を維持し、70%を達成。 実用化のめどをつけることができた。 ヒナを育てるのは雌 約3ヶ月間 雌による子育て 雛を育てる雌親 (7月)
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