スライド 1

「持続可能な社会」を築こうとする児童の育成
言語活動の充実を通して
尾道市立山波小学校
Sanba Elementary School
Ⅰ ESDについて
(山波小学校のとらえ)
Ⅱ 学校の概要
Ⅲ 研究主題
Ⅳ 実践
Ⅴ 研究の指標・達成目標
Ⅵ 成果と課題
Ⅰ ESDについて
ESDとは,
持続可能な社会づくりの担い手
を育む教育
ESDについて
持続不可能な社会の課題を知る。
持続不可能な社会の原因と向き合う。
解決するためにできることを考
え,実際に行動する。
ESDについて
ESDについて
ESDについて
環境教育
エネルギー
教育
生物多様性に
関する教育
国際理解
教育
平和教育
持続可能な社会の
構築の観点から
つなげる
防災教育
消費者教育
キャリア
教育
世界遺産や文
化財等に関す
る教育
福祉教育
人権教育
その他
関連する
教育
ESDについて
ESDについて
持続可能な社会の構成概念
多様性
(いろいろある)
有限性
(限りがある)
連携性
(力を合わせて)
相互性
(関わり合っている)
公平性
(一人一人を大切に)
責任性
(責任を持って)
学校における持続可能な発展のための教育(ESD)に関する研究
[中間報告書]より
ESDについて
ESD(持続発展教育)の視点に立った
学習指導で重視する能力・態度
①批判的に思考・判断する力
⑤他者と協力する態度
②未来像を予測して計画を立てる力
⑥つながりを尊重する態度
③多面的,総合的に考える力
④コミュニケーションを行う力
⑦責任を重んじる態度
ESDについて
ESD(持続発展教育)の視点に立った
学習指導で重視する能力・態度
④コミュニケーションを行う力
Ⅱ 学校の概要
自ら学び 心豊かにたくましく
生きる山波っ子の育成
夢いっぱい
笑顔いっぱい
花いっぱい
平成24年度のキーワード(経営理念)
『 すべては子どもたちのために 』
地域とのつながり
平成20・21・22年度尾道市
「特色ある教育研究の推進事業」
小学校社会科パイロット校の指定
を受けて尾道市立栗原小学校と社
会科の共同研究を行う。
地域の教材化
Ⅲ 研究主題
主題
「持続可能な社会」を
築こうとする児童の育成
~言語活動の充実を通して~
「持続可能な社会」を築こうとする児童
①環境の保全と経済
の発展の両立を探求
するなど,多面的・
総合的に考えること
ができる。
②立場や考え方の違
う人々を理解すると
ともに相手を尊重し
ながら,協同的に課
題を解決することが
できる。
③誰が取り組んでも
持続するようなシス
テムを考え,構築に
向けて主体的に行動
することができる。
研究仮説
ESDを取り入れた生活科,総合的な学習の時間,算数科の授
業において言語活動を充実させれば,コミュニケーション能
力が向上し,持続可能な社会を創ろうとする児童の意識が高
まるであろう。
重点①論理立てて説明する力の育成
重点②集団解決のための話す・聞く力の育成
重点③持続可能な社会に向けて主体的に行動する力の育成
めざす姿
①根拠を持ち,分かりやすく説明する姿
②しっかり聞き,相手に分かりやすく話す姿
③集団解決において積極的に話し合いに参加する姿
言語活動の充実
めざす姿
①根拠を持ち,分かりやすく説明する姿
②しっかり聞き,相手に分かりやすく話す姿
③集団解決において積極的に話し合いに参加する姿
手立て
説明・発表
根拠をはっきりさせる。
・事実(根拠)に基づく自分のことばによる理由付け
・既習知識の活用
言語活動の充実
説明・発表
根拠をはっきりさせるために
帰納的な考え方・・・きまりを見つける
類推的な考え方・・・既習内容を活用し予想する
演繹的な考え方・・・既習内容を活用し説明する
統合的な考え方・・・同じものとしてまとめる
発展的な考え方・・・今後活用できるように
抽象化の考え方・・・共通なことを見つける
単純化の考え方・・・簡単な場合に置き換える
一般化の考え方・・・適用範囲を広げる
特殊化の考え方・・・中の1つについて考える
図形化・記号化・・・問題場面を図等で表す
言語活動の充実
説明・発表
根拠をはっきりさせるために
抽象化の考え方・・・共通
なことを見つける
演繹的な考え方・・・既習
内容を活用し説明する
言語活動の充実
めざす姿
①根拠を持ち,分かりやすく説明する姿
②しっかり聞き,相手に分かりやすく話す姿
③集団解決において積極的に話し合いに参加する姿
手立て
話す・聞く
自己評価表
Ⅳ 実践
「みんな みんな 大すきだよ」 第1学年生活科
友だちに仕事の手順やこつ
を聞き,練習することで,仕
事の仕方や自分にもできる
ことがあることに気付く。
説明・発表
自分のした仕事の仕方
を友だちに教える。
言語活動の充実
発展的な考え方
・・・学んだことを今後も活用しようとする。
「長さ」 第2学年算数科
共通の媒介物(任意単位)を
用いて比べさせる活動を通
して,長さ比べの方法を考え
ることができる。
隣の人と何を使って比
べたか伝え合う。
ペア学習
言語活動の充実
演繹的な考え方・・・
既習内容を活用し説明する。
「山波の自まんを見つけよう」
第3学年 総合的な学習の時間
自分が聞いてみたいと思うこ
とをもとに,名人に質問する
内容について考えることがで
きる。
グループ学習
言語活動の充実
抽象化の考え方
・・・共通なことを見つける
それぞれの意見の共通点・
相違点を見つけさせ,
グループごとにまとめる。
「 1けたでわるわり算」
第4学年 算数科
筆算のしかたを考え,
図や言葉で説明する。
根拠のある
説明
繰り下がりのある(3位数)÷
(1位数)の筆算のしかたを考
えることができる。
言語活動の充実
演繹的な考え方
・・・既習内容を活用し,説明する。
「11歳のハローワーク」
第5学年 総合的な学習の時間
仕事に必要なことについて,
自分の考えをまとめることが
できる。
将来働くために必要なことベス
ト3を班で話し合う。
ESD
コミュニケーションを行う力
多面的,総合的に考える力
集団解決
「速さ」
第6学年算数科
ESD
コミュニケーションを行う力
多面的,総合的に考える力
言語技術
時速,分速,秒速の関係をと
らえ,単位時間を揃え,比較
することができる。
「わたしは○速に揃えて考えまし
た。そうすると,○○が速いことが
わかりました。」という話形を使い,
順序立てて,説明する。
「宝を育む 山波の洲」
第5学年総合的な学習の時間
Ⅴ 研究の指標 達成目標
①根拠をもとに自分の考えを書くことのできる児童の割合
②集団解決のための「話す・聞く」ことができる児童の割合
③持続可能な社会に向けて主体的に行動できる児童の割合
①根拠をもとに自分の考えを
書くことのできる児童の割合
20%アップ
5月と12月に児童の説明
力の作文テストを実施
5月と12月に教員アンケート
(4段階評定法)
②集団解決のための「話す・聞
く」ことができる児童の割合
20%アップ
5月と12月に見取り表によ
る授業評価を実施
5月と12月に教員アンケート
(4段階評定法)
③持続可能な社会に向けて主体的に行動でき
る児童の割合20%アップ
5月と12月に児童アンケート(4段階評定法)
5月と12月に教員アンケート(4段階評定法)
検証
検証
聞きおわったら
はんのうする。
「同じです」
「ちがう意見です」
話す人に 体をむけ
て聞く。
90
80
70
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
60
50
40
30
20
10
0
4月
10月
4月
10月
検証
じぶんのかんがえに
りゆうをつけて話す。
あいてに聞こえるよう体を
むけて大きな声で話す。
80
90
80
70
70
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0
4月
10月
4月
10月
Ⅵ 成果と課題
1 成果
①持続可能な社会づくりの要素や能力・態
度の設定は,単元の学習とESDとの関係
が明確になり,ねらいの明確な授業が実施
できた。
②重視する能力・態度の設定により,ESD
のために特別な授業づくりをするのではな
く,ESDの視点を無理なく従来のものに取
り入れることができるようになった。
2 課題
①どのような内容であればESDとして学習した
と言えるのか,どこまで認識すれば良いの
か,評価が難しい。
②設定した要素,態度・能力については教師
のとらえ方や価値観に左右されやすい。
③視点を絞ることが必要。盛り込みすぎると,
焦点化できなくなる。
ご清聴ありがとうございました
尾道市立山波小学校