講 師:兵庫教育大学 吉川芳則 教授

教育研究所だより
活 動 の 啓 発 ニ ュ ー ス
№ 8 7
平 成 2 7 年 ( 2 0 1 5 年 ) 2 月 9 日
明
石
市
教
育
研
究
所
第5回初任者研修講座
1月20日(火)
授業の勘所
講 師:兵庫教育大学 吉川芳則 教授
授業はいろんなもの(様々な電子機器等)に頼らなくて
も、やれる力をもってほしい。教師は授業をする力が何よ
り。授業は、具体的でなければならない。抽象的では子ど
もに何も入っていかない。
2 言語活動の充実
❤「言語活動の充実」の主語は
『児童生徒』です。
授業の中に、児童生徒が「話すこと」
「聞くこと」「書くこと」「読むこと」を組
み込んでください。
Q:授業時間中、あなた(教師)は何
分しゃべっているの?
小学校 15分2人 20分10人 25分8人
中学校 10分1人(体育) 15分3人
20分2人 25分4人 30分4人
喋りすぎ!聞く力だけ育てているの?
◆心も脳も身体も動く授業。特に脳が
動かなくてはいけない。経験に基づ 「もう5分、聞く以外の言語活動の時間
いて話したくなる問いが大切です。 を子どもに返す」という意識を持つ。
✒先生がだまれ!話を5分間減らせ!
1 楽しい授業をつくる
▶「楽しい授業」とは?
☛次々と学んでいきたくなる授業
☛参加できていると思える授業
☛感動・発見できる喜びを感じる授業
☛実感・本物に触れる授業
☛活動が伴う授業
☛分かる・出来る授業
☛「~たくなる」授業
☛動的な授業
3 授業力を高める
◉授業を見よ!見てもらえ!
いい授業をたくさん見ると、いい授
業ができます。外へどんどん出て行き
なさい。5年目までは我慢して見る。
そして、自分らしい授業を、自分に
しかできない授業をやっていきましょ
う。そして、同期・先輩にどんどん見
てもらいましょう。
★教師の話は?「3い」
「長い」「くどい」「つまらない」
子どもたちは、この先生のお話を、
200日も聞くのです。教師は、悪い
話し癖を直しいい話をするように。
あなたの「話し癖」は?
「いいですか?」「ようするに…」
「わかりましたか?」(これを聞くよ
うじゃ、教師の負け。聞かなくてもい
い授業をしましょうよ。)
そして、見てもらうのが仕事なのに
あまり意識しないのが教師。自分が子
どもや親に、どう映っているのか? 十
分意識してください。自分の授業をビ
デオに撮って振り返ってますか?