消化器内科後期研修 研修目標および特徴 初期臨床研修終了後の卒後3年目から5年目の3年間で内科認定医・専門医、消 化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医を取得するのに必要な態度、知識、 技能を習得する。当科は極めて多数の症例、豊富な指導医、最新鋭の診療設備を有 し、日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の認 定施設でもあり、後期研修修了後には前記の各種消化器関連の学会認定専門医の受 験資格が得られる。 研修内容 上部消化管、下部消化管、肝・胆道・膵のすべての消化器疾患について、病棟、 外来、当直診療の修練を行う。下記の週間スケジュールに従い、腹部超音波検査、 上部消化管内視鏡検査(EUS、EMR、ESD含む)、下部消化管内視鏡検査(E US、EMR、ESD含む) 、ERCP、EST、ENBD、ERBD、超音波ガ イド下肝生検・腫瘍生検、腹腔鏡・肝生検、PEIT、RFAなどあらゆる消化器 内科特有の検査・治療手技の修練を行う。卒後3年次から5年次の間に難易度の低 いものからより高いものへと順次マスターしていくこととなる。 指導スタッフ(卒業年度、認定医、指導医) 辻井 正彦(S54卒、副院長、消化器内科部長、内科学会指導医、消化器病学会 指導医、消化器内視鏡学会指導医、肝臓学会専門医) 法水 淳(H 6卒、肝臓内科部長、内科学会指導医、消化器病学会専門医、 消化器内視鏡学会専門医、肝臓学会指導医) 小森 真人(H 7卒、内視鏡内科部長、内科学会指導医、消化器病学会指導医、 消化器内視鏡学会指導医、肝臓学会指導医) 診療実績(年間) 、診療設備 1)病床数 86 床、年間入院患者数約 2,762 人 2)超音波ガイド下肝生検 137 件 3)B 型慢性肝炎のインターフェロン、エンテカビル治療 32 件、 C 型慢性肝炎のインターフェロン療法 45 件 4)肝癌エタノール局注療法 18 件、ラジオ波焼灼術 81 件、肝切除 26 件、 肝動脈塞栓術 103 件、肝動注療法 22 件、進行肝癌の分子標的治療 15 件 5)上部消化管内視鏡検査 5,772 件、超音波内視鏡(EUS)160 件、 内視鏡下ポリープ摘除術 7 件、早期胃癌の粘膜下層剥離術(ESD)95 件、 大腸 ESD4 件、食道 ESD2 件、食道静脈瘤結紮術、硬化療法 101 件、 緊急止血術 170 件、胃ろう造設 10 件、イレウス管挿入 20 件、異物除去 3 件 6)下部消化管内視鏡検査 2,860 件、内視鏡下大腸ポリープ摘除術 1,164 件、 ダブルバルーン小腸内視鏡 81 件、カプセル内視鏡 38 件 7)内視鏡的逆行性胆管膵管造影、ドレナージ(ERCP, ENBD)307 件、 経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)40 件、内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST) 69 件、胆道狭窄に対するステント留置 196 件 医療設備:各種電子内視鏡、ハーモニックパワードプラーエコー、電子腹腔鏡、超 音波内視鏡、血管造影(DSA)、ラジオ波焼灼術装置、リアルタイムバーチャル ソノグラフィー(RVS) 週間スケジュール 曜日 AM PM 月 上部消化管内視鏡 US下肝生検 下部消化管内視鏡 ERCP、EIS 火 上部消化管内視鏡 腹部US 水 上部消化管内視鏡 EUS,FNAB RFA、PEIT、腫瘍生検 木 下部消化管内視鏡 ESD 腹部US ESD,ERCP 内視鏡検討会(6PM-) 肝胆膵検討会(奇数週 5PM-) 下部消化管内視鏡 ERCP 部長回診 消内ミーティング(5PM-) 下部消化管内視鏡 ERCP、ESD,EIS 金 上部消化管内視鏡 腹部US RFA、PEIT RFA、ラジオ波焼灼術;PEIT、経皮的エタノール局注療法;ERCP、内視鏡的 逆行性胆管膵管造影;内視鏡検討会、ファイリング画像で検討;消内ミーティング、初期、 後期研修医受け持ちの症例を中心に検討 専門医、認定医、教育病院など学会の指定状況 日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会の指導施設 研修修了後のコース 後期研修終了後は、当科または他病院のスタッフになるか、大学医局に入局するか、 大学院に進学するなど多彩な進路があり、出来る限りの支援を行う。
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