環境税

環境税
熊野雄太
卒論に向けて
1. 環境税導入の目的
2. 政策としての環境税の目標
3. 目標達成のための環境税による効果
4. 税制度設計案(かなり大まかに)
5. 問題点の検証
6. シミュレーション
1、環境税導入の目的
• 環境問題、特に地球温暖化の防止
• 持続可能で長期的な経済発展
o 日本の2009年のCO2排出量 1990年比 -4%
o しかし、単に京都議定書の目標を守ればいいわけではない
o 現時点でCO2による温暖化や温暖化による環境変化が表面化し
ている
o 長期的に低炭素化した社会構造に変えていくことが必要
2、政策としての環境税の目標
1. CO2排出量削減
o
o
燃料価格の上昇による需要減少を狙う
CO2排出に値段がつくという意識をつける
2. 環境ビジネスの創出、発展
o
o
環境対策の度合いに課税額が比例する税制
新たな経済分野での経済活動を促す
3、目標達成のための環境税による効果
税制の変化によって直接変わるもの
1. 燃料価格
→
2. 税収
→ 税収増加
3. 国民の意識
→
価格効果
アナウンスメント効果
各部門での削減の役割
• 産業、業務
生産活動の過程での削減
• 家庭
消費量の削減
需要変化による企業への影響
• 運輸
o エネルギー効率の上昇
その他の施策
• 企業・政府間の協定
• 排出量取引
4、税制度設計案
• 名称
o 環境税
• 導入形態
o 新規の税として既存の税制にプラスする
• 課税対象
o 化石燃料(原油、輸入石油製品、ガス状炭化水素、石炭)
• 課税段階
o 上流段階 消費者に価格転嫁することが重要
• 税率
o 基本的に一律。なるべく最初から減税しない。
• 免税、減税
o 産業別・企業別
o 「削減量/企業規模」によって減税
• 例、発電所 CO2/発電量
その他 CO2/生産量、売上
環境税導入
国民の意識の高まり
燃料価格上昇
燃料需要の減少
燃料消費量の減少
再生可能エネル
ギーへの需要増加
エコ製品への
需要増加
環境にいい事業の
活性化
税制、経済制度の
変化
自動車利用の
減少
公共交通機関利用
モーダルシフト
環境ビジネスの
開拓・規模拡大
税収増加
交通インフラの変化
コンパクトシティ
環境事業への補助
金
環境負荷に比例し
た課税、還付
CO2削減、環境事業
へのインセンティブ
CO2削減
低炭素社会、低炭素
産業への構造変換
温暖化防止
経済の維持、発展
5、問題点の検証
• 既存産業の縮小
o 還付金による税制中立
• 環境対策コスト
o 環境対策をした方がコストが低くなるような税率にする
o 補助金
• 公平性
o CO2削減努力に比例した減税措置
• 透明性
o 消費者に課税の詳細がわかるような価格表示
• CO2削減効果
o モデルによる検証
• 今以上の省エネ化の可能性
o 中小企業や低所得家庭にも省エネ化が普及するか
6、シミュレーション
• AIM
• その他論文などのモデル