平成15年度 住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業(建築物に係るもの) 富士オート本社ビル省エネルギー改修工事 2006年9月 富士オート株式会社 資産管理部 真塩 裕二 CONTENTS 1.会社概要 …………………… 2 2.事業の目的 …………………… 4 3.建物概要 …………………… 5 4.事業概要 4-1.導入システム …………………… 6 4-2.導入設備写真 …………………… 9 5.導入効果 5-1.消費エネルギー構成 …………………… 12 5-2.省エネルギー効果 …………………… 13 5-3.経済効果 …………………… 15 6.評価 …………………… 16 7.今後の課題 …………………… 17 2 1.会社概要 富士オートグループ 富士スバル株式会社 富士レンタ・リース株式会社 株式会社ユーロブレッツア 富士オート株式会社 富士情報通信株式会社 富士クライスラー株式会社 富士ジーワイ商事株式会社 株式会社シャープドキュメント富士 グループ総人員700人、グループ総拠点数50箇所 【会社概要】 社 名 :富士オート株式会社 所 在 地 :群馬県前橋市本町2丁目11番2号 設 立 :1947年設立 来年創業60周年を迎えます 資 本 金 :96,000千円 代 表 者 :斎藤 熙 事業内容: 本社ビルをはじめとする各グループ 会社の資産管理や不動産投資、並び に店舗開発 グループ会社の拠点展開に対する コンセプト面や財政面でのコンサルティング 【富士オートグループの省エネ環境保全活動】 ・富士スバル販売店でのISO14000認証取得 ・店舗リニューアルにおける省エネシステムの採用 ・富士オート株式会社によるグループ会社への 省エネルギー、環境保全に関するコンサルティング 3 2.事業の目的 富士オート本社ビル 設備の老朽化 エネルギー効率低下 ランニングコストの 増加 長期信頼性の低下 安全性への懸念 設備改修の背景・動機付け ニーズの多様化、熱負荷の増加 使い勝手とのミス マッチ 空調の効きが悪い 省エネ・環境保全 省エネルギー CO2排出削減 使い勝手や施設ニーズに対応し、地球環境時代に相応しい 省エネルギーシステムに全面改修 4 3.建物概要 名 称:富士オート本社ビル 所在地:群馬県前橋市本町2丁目11-2 規 模:延床面積 7,126㎡ 階数 地上9階、地下1階、塔屋1 階 構造 SRC造 用 途:事務所 構 成:富士オートグループ会社及び銀行、 保険会社他テナント 竣 工:1981年3月(築25年) 省エネ工事:2003年8月~2004年12月 エネルギー消費量(2000年~2002年平均 値): 電力消費量 1,007,537kWh/年 都市ガス消費量 79,813Nm3/ 5 4.事業概要(1) 4-1.導入システム ■ 空調システム(熱 源) <改修前> 期待される省エネルギー効果 42% <改修後> 6 4.事業概要(2) ■ 空調システム(換 気) ファン動力計 64.2kW 期待される省エネルギー効果 70% ファンCOMP動力計 26kW 7 4.事業概要(3) ■ 電気システム <改修前> 期待される省エネルギー効果 22% <改修後> 8 4.事業概要(4) 4-2.導入設備写真 9 4.事業概要(5) 10 5.導入効果(1) 5-1.消費エネルギー構成 <改修前> <改修後> 昇降機 3% 昇降機 4% 照明他 42% 空調 50% 空調 45 % 照明他 49% 換気 5% 換気 2% 消費エネルギー量(一次エネルギー換算)MJ 空調 換気 照明他 昇降機 計 6,787,745 50% 消費エネルギー量(一次エネルギー換算)MJ 空調 678,774 5% 換気 5,701,705 42% 照明他 3% 昇降機 100% 計 407,265 13,575,489 4,023,503 45% 137,534 2% 4,500,361 49% 348,655 9,010,053 4% 100% 11 5.導入効果(2) 5-2.省エネルギー効果(全 体) 12 5.導入効果(3) 5-2.省エネルギー効果(用途 別) 導入前(計画値) 空調の省エネルギー率 導入前(計画値) 換気の省エネルギー率 H17年度実績値 700 7,000 41% 6,000 600 [GJ/年] 4,024 2,000 679 400 300 200 1,000 138 100 導入前(計画値) 0 H17年度実績値 導入前(計画値) H17年度実績値 導入前(計画値) 照明その他の省エネルギー率 H17年度実績値 21% 6,000 5,000 4,000 [GJ/年] [GJ/年] 6,788 3,000 0 80% 500 5,000 4,000 H17年度実績値 3,000 5,702 4,500 2,000 1,000 0 導入前(計画値) H17年度実績値 13 5.導入効果(4) 5-3.経済効果 経済効果 26,900,000円/年 30,000,000 水道 25,000,000 都市ガス 14,600,000円/年 [円/年] 20,000,000 水道 15,000,000 10,000,000 ▲12,300,000円/年 46%OFF 電気 電気 5,000,000 0 改修前(H12~14) 改修後(H17) 14 6.評価 省エネルギー目標値33.5%に対し、実績33.6%で目標達成 <達成要因> ① 実績データに基づくエネルギー管理 BEMSデータを活用し、日ごとに消費エネルギー目標値を設 定して省エネルギー方策を実施(空調の発停、照明消灯、エレベー タ制御 ほか) ② 関係者の協力と役割分担 事業者、設備工事施工者、設備運転管理者が協力して、省エネ ルギー対策を検討実施 ③ テナントへの協力要請 入居テナントへの協力要請、「施設管理細則」を省エネルギー を目標に見直し(残業時間の明確化と空調割り増し料金の徴収、テ 15 ナント担当者へ省エネルギーへの理解と協力要請) 7.今後の課題 更なる省エネルギー効果向上に向けて ① テナントへの協力要請強化と経済的インセンティブ付与の 検討 テナントの協力が不可欠、省エネルギー達成の見返りとしての インセンティブ付与を検討(省エネ分費用還元) ② BEMSの活用と運用マニュアルの作成 実績データを反映した省エネルギー目標値の設定とそれを実行 するための運用マニュアルの作成 ③ 効果の見える化(省エネルギー推進の動機付け) 省エネルギー達成効果を視覚化し、テナントも含めた関係者の 更なる省エネルギー活動を推進する 16
© Copyright 2024 ExpyDoc