修士課程 共通セミナー <労働環境の人間工学的な計測・解析> 労働環境工学分野 ・ 農業分野における労働環境に関する最近の研究について (1)農業労働の継続的改善ツール 生物系特定産業技術研究支援 (2)農作業用座具(椅子と机)の研究・開発 福島県農業試験場 (3)作業姿勢モニタ用作業姿勢解析プログラム (4)作業姿勢のセンシングと計測技術 中央農業総合研究センター 農業研究センター (5)作業姿勢改善に視点を置いた野菜、果樹等の仕立て方 日本農作業学会学術奨励賞 奈良県農業技術センター (6)ブルーベリー収穫作業の労働負担に関する研究 九州大学 (7)アスパラガスの収穫作業を軽労化する収穫用台車 静岡県農業試験場 (8)搾乳時の 作業姿勢と労働負担に関する研究 酪農学園大学 (9)土耕内成り栽培用イチゴ収穫ロボットの研究 岡山大学 ・ 他の産業分野における労働環境に関する最近の研究 (1)堀削工事における建設労働災害の防止に関する研究 独立行政法人産業安全研究所 (2)福祉施設等での園芸療法向けイチゴ栽培ユニットの試作・デザイン開発 大阪府産業デザインセンター (3)Webを活用した作業改善支援システムの構築に関する研究 (4)作業姿勢負担評価システムの構築 (5)作業姿勢の解析(OWAS)に関する方法論の検討 厚生労働省 厚生労働省 熊本大学医学薬学部 (6)作業環境・作業特性と生体反応 21世紀COEプログラム (7)作業姿勢が作業中の酸素摂取量と心拍数に及ぼす効果 九州大学 体育学研究 ・ 問題解決のための人間工学的計測・解析・評価法 (安全性・快適性・疲労の計測解析・作業評価法・指標) 1)騒音の計測・解析・評価 2)粉塵の計測・解析・評価 3)作業姿勢の計測・解析・評価 4)心拍の計測・解析・評価 5)全身振動の計測・解析・評価 6)手腕振動系の計測・解析・評価 7)温熱環境の計測・解析・評価 8)筋電図の計測・解析・評価 9)疲労部位調査 10) 主観的評価(RPE) 11) 脳波の計測・解析・評価 12) RMRの計測・解析・評価 13)レーダーチャート式快適性評価 14) その他 多数の計測・解析・評価法有り (例:視覚・聴覚・味覚・触覚・( ) 色 照度 各種テスト 反応速度 重心揺動・・・) ・ 人間工学的計測・解析・評価方法 <作業姿勢の計測・解析・評価ソフト> 1) OWAS法: 2) 腰部負担評価法(Bless Pro Soft): 3) NIOSH荷物取り扱い評価法: 4) 身体部位負担評価法(宮崎大学開発Soft): ・ 作業姿勢の計測・解析・評価 腰部負担評価法(Bless Pro Soft): 今日はこのフリーソフトで 姿勢解析演習をする 【1】Bless Pro Soft による解析結果の要約 ・腰部椎間板圧迫力Fc =3.584kN 許容限界値3.400kNを超えています! 何らかの改善が必要です. ・筋力の年齢による低下係数MAgf =99.9% 【6】関節まわりのモーメント ・各関節まわりのモーメントの受容率(%) ・腰部椎間板剪断力Fs =0.522kN ・脊柱起立筋筋力Fm =3.452kN 許容限界値4.271kNは超えていません. ・各関節まわりのモーメント(Nm) 1)頸(C7/T1) =94.9 1)頸(C7/T1) =4.4 (屈曲) 2)肘関節 =98.2 2)肘関節 =28.9 (屈曲) 3)肩関節 =100.0 ・腹直筋筋力Fmab =0.000kN 3)肩関節 =4.9 (屈曲) 4)L5/S1 =91.4 ・重心位置ACGx =12.0cm 4)L5/S1 =206.5 (伸展) 5)股関節 =83.1 5)股関節 =115.4 (伸展) 6)膝関節 =99.4 6)膝関節 =22.9 (屈曲) 7)足関節 =96.3 7)足関節 =50.2 (底屈) 8)トータル =83.1 ( 0cmは足関節位置。+は前方。転倒し ないためには、-6.3~19.3cm内 にあること) ・姿勢保持に必要なトータルの関節モーメント =0.655kNm この姿勢は83.1%の人が対応できます。 ・姿勢保持に必要な筋力%MVCと保持可能時間 =61.5 % (1.0分) 要求される筋力が最大筋力の50%を超え ているので、短時間しか保持できません。 ・足が滑らないために必要な最大静止摩擦係数 Frc =0.000 ・頸部関節C7/T1圧迫力Fcnk =220.9N ・頸部関節C7/T1まわりモーメント =4.4Nm (屈曲) モーメント受容率 =94.9% ・頸部保持必要筋力Fmnk =220.8N (15.5%MVC) 保持可能時間 =20分以上 8)トータル =655.4 注1)2,3,5,6,7は片関節のみの値です。 注)トータルは、1~7の最低値で示し ています。 注2)トータルは左右あわせた絶対値合 計です。 ・姿勢保持に必要な筋力%MVCと保持可能時間 1)頸(C7/T1) =15.5%, 20分以上 ・各関節まわりの最大モーメントのM±SD(Nm) 2)肘関節 =48.3%, 1.7分 1)頸(C7/T1) =28.4±14.7 3)肩関節 =8.2%, 20分以上 2)肘関節 =59.8±14.7 4)L5/S1 =57.0%, 1.2分 3)肩関節 =59.8±13.8 5)股関節 =61.5%, 1.0分 4)L5/S1 =362.3±114.2 6)膝関節 =26.9%, 4.6分 5)股関節 =187.6±75.3 7)足関節 =40.8%, 2.3分 6)膝関節 =85.2±25.0 8)トータル =61.5%, 1.0分 7)足関節 =122.9±40.6 注)1,4以外は片関節のみの値です。 注)トータルは、%MVCは1~7の最高値、 保持可能時間は最低値で示してい ます。 ・ 作業姿勢の計測・解析・評価 身体部位負担評価法(解析・評価 宮大開発soft): ソフト解析のデモを する? 講義は終了です。 次に姿勢解析評価の演習をします。
© Copyright 2024 ExpyDoc