Dynamic Lycra Orthosesの 使用経験(第2報) (株)松本義肢製作所 鈴木昭宏 Dynamic Lycra Orthoses (DLO) オーダーフォーム 装具は全てオーダーメ イドにて製作される オーダーフォームに必 要事項を記入する 必要なスペックがあれ ば選択し処方する DLO(SOCK) 足部の内返し、外返し の矯正、足関節、膝関 節のROMのコントロー ル、関節の安定性の向 上を等を目的として処 方される。 症例 1 昭和62年11月生まれ 男 診断名 脳性麻痺 足関節 DF 15°20°(KE) 30°45°(KF) 膝関節 EX −10 −10 FX FULL FULL 選択したスペック 外返し変形の矯正 背屈方向への矯正 装具未装着時 足関節 膝関節 装具装着時 足関節 膝関節 症例 2 平成14年5月生まれ 女児 診断名 脳性麻痺(右片麻痺) 足関節 DF 5°(KE) 20°(KF) 膝関節 EX 10 FX FULL 選択したスペック 内返し変形の矯正 背屈方向への矯正 装具未装着時 足関節 膝関節 装具装着時 足関節 膝関節 2007年6月から装具製作を開始し、2008 年9月までの16カ月間でSOCKSを製作した 数(再製作を含む) 右 12足 左 9足 両側 20足 年齢 1 歳から 58歳 平均10.09 歳 男性 20例 女性 21例 装具製作上の問題点 明らかな足関節の可動域制限がある場合は 処方しない。 諸外国と異なり、日本の生活環境においては 靴を脱ぎ装具のみで使用することが考えられ るため滑り止め等の必要性について十分に 検討しなければならない 装具の装着については、自立が困難な場合 も多いため介護者の理解が必要である 考察 硬性の装具に比べた場合矯正力は劣るが症 例を十分に吟味した上で処方すればより良い 結果が得られることが判った。 処方する際には、足関節の可動域等処方が 適正なものかの判断が重要になる。 まとめ 今後も症例を増やし、装具の適正な処方の 為のガイドラインを早急に整備する必要があ る 装具装着の簡便化などより使用しやすい形 への改良を進めいていきたい
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