読影所見 - 北里大学

北里大学付属小動物診療センター
イヌ股関節評価 診断書
ー CHD Radiology Report ー
読影日:平成
フィルム評価
DI
Technique
E/ G/ F/ P
21年
Positioning
E/ G/ F/ P
1月
某日
Fat (BCS)
1/ 2/ 3/ 4/ 5
Distraction Index: d 74mm / r 156pxels =DI 0.47 ( Normal < 0.30 )
Norberg Angle: R _78.2°, L _79.8°( Normal > 105°)
滑液量
増・正常・減
軟部組織の硬化
有・無
関節腔の厚さ
厚・正常・薄
関節鼠
有・無
軟骨下骨の透過性
増・正常・減
関節面の変位
有・無
有・無
関節の異形成
有・無
軟骨膜面の透過性
増・正常・減
関節腔内ガス
有・無
軟骨膜面の骨増生
有・無
Morgan Line
有・無
NA
軟骨下骨の嚢胞
読影所見
診断に用いることができるのは、股関節 VD(OFA).jpg とペンヒップ②である。
<股関節 VD>
左右寛骨臼の扁平化ならびに頭側縁に充実性の骨膜反応を認める。
左右大腿骨頭が扁平化し、寛骨臼との関節面の平行性の消失。
左大腿骨頸に明瞭な Morgan line を認め、大腿骨頸部のくびれの消失。
左右 Norberg 角はともに 90°未満。
寛骨臼関節面の不透過性亢進
<PennHIP>
(左右後肢ともに外転させすぎている)
DI 値が正常範囲(<0.3)を逸脱している。
診断的印象
診断・鑑別診断名
研修医
典型的な股関節形成不全(CHD)
関節面においては骨棘の増生が生じていないが、寛骨臼の辺縁ではすでに
骨棘増生が生じており、Morgan line も認めることから、DJD への移行
は否めない。
股関節形成不全
担当獣医師