僧帽筋(中部線維),大・小菱形筋 1

Ⅰ 頸部・肩甲帯
1 僧帽筋(中部線維)
,大・小菱形筋
パートナーストレッチング 1
肢 位 端座位
方 法 骨盤後傾位,背中を丸く(脊柱後弯)して座る.
両上肢を前方で交差させ,対象者の両手を軽く把持する.
肩甲骨が外転するようにそれぞれ上肢を長軸方向へ徐々に牽引し伸張する.
ワンポイントアドバイス
●
対象者は両手をリラックスしたまま脊柱(とくに胸椎レベル)後弯を維持して
おく.
●
実施者は前後に足を軽く開き,ゆっくりと前屈しながら後ろ足への体重移動を
用いて牽引する.
●
対象者に伸張感を確認しながら,牽引力を調整する.
●
上肢の交差を増すことにより,伸張も増大する.
●
対象者は体幹が前傾(股関節屈曲)しないように保持する.
38
第二章 各論
1
パートナーストレッチング -1
1
パートナーストレッチング -2
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Ⅱ 肩関節∼肘関節
3 棘下筋・小円筋
セルフストレッチング 1
肢 位 腹臥位
方 法 肩関節屈曲・肘関節屈曲位をとる.
前腕回内位で手を把握し,肩関節を内旋する.
ワンポイントアドバイス
●
腋窩部を床から離さないことを意識すると,伸張感が得やすい.
●
肘関節の屈曲角度を変化させることで,肩関節内旋角度も変化し伸張の強さを
調節できる.
腋窩部を床から離さないように
72
第二章 各論
1
セルフストレッチング -1
1
セルフストレッチング -2
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Ⅱ 肩関節∼肘関節
9 上腕三頭筋
セルフストレッチング 1
肢 位 座位もしくは立位
方 法 同側の肩を触れるように肘関節を十分に屈曲させる.
その肢位を保持したまま徐々に肩関節を屈曲させる.
ワンポイントアドバイス
●
把持した手で肘関節の屈曲を保持する.
肘の把持
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第二章 各論
1
セルフストレッチング -1
1
セルフストレッチング -2
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