第5章 1ブラックマンデーと ポートフォリオ・インシュアランス 08BC134K 畑 優花 1日で5000億ドルの損失 (P175~) ブラックマンデーとは 危機における株価推移 1987年10月19日の月曜日に起きた、ニューヨーク株式市場 ブラックマンデー 金融危機 における、株の大暴落のこと。 一連の株価下落は、香港市場から始まりこれが欧州、米国へ と伝播する形で生じ、翌日の東京市場の大暴落へとつながっ た。 ブラックマンデー時は 大恐慌 FRBが直ちに公開市場操作。 バブル崩壊(日本) 金融危機後の今後の推移も、 政策によるところが大きい。 ポートフォリオ・インシュアランスと株価暴落 P177~ ブラックマンデーの株価暴落の原因 ①ファンダメンタルな要因の不均衡 ①ファンダメンタルな要因の不均衡 基本的な原理はプットオプションを使って株価の下落 ブラックマンデー当時、米国で流行していた革新的な に対してヘッジするもの。 金融工学の一つ。 ②市場の仕組み ②市場の仕組み 機関投資家が対象で、株価の上昇局面ではその利益 ポートフォリオ・インシュアランス などの取引手法 現実的には、株価の水準からポートフォリオに最適な が得られるようにしつつも、下落局面では保有する やマーケット・メイクの仕組みなど 株式とキャッシュの比率を計算し、必要なポジション調 ポートフォリオの価値に保険がかかるように設計され 整を行うことによりヘッジが行われていた。 ているヘッジの仕組み。 米国経済の大幅な貿易赤字と財政赤字 オプションとブラック=ショールズ式 P179~ オプションとは あらかじめ決めておいた価格で特定の資産の購 入や売却ができるようにする権利の事。 オプションとブラック=ショールズ式 P179 ~ 一般に金融資産の価格価値は、 割引率で割り引くことによって、現在価値を求める。 デリバティブの価格づけに現れる確定微分方程 式のこと。 例えば、株式を購入する権利であるコールオプ しかしこれでオプションでの価格評価は行えない ションであれば、このオプションを国債(あらかじめ 値段が決まったもの)と株式(不確実なもの)の組 そのため ブラック・ショールズ式 を使う。 み合わせ金融商品と考えて価格を知る。 ヘッジの落とし穴 P182~ ポートフォリオ・インシュアランスの前提 ①株価は連続的に変化する ②市場取引の流動性は十分に存在する ③株価収益率の分散、金利は一定 この前提条件が整ってい ることがかなり重要! ヘッジの落とし穴 P182~ ポートフォリオ・インシュアランスの注意点① 前提が整っているときは、ポートフォリオ・イン シュアランスはうまく機能する しかしポートフォリオ・インシュ アランスの顧客が拡大すると いうことは、 その為着々と顧客を増やしていった 株価の変動に対して大勢が 同じ動きをするということ! ヘッジの落とし穴 P182~ ポートフォリオ・インシュアランスの注意点② ブラック=ショールズ式では、株価がどうなるかの予想 は必要としないが、株価がどの程度の変動幅(ボラティ リティ)で推移するかの予想は必要。 モデルが予想する価格と はかなり異なった動きに なっていくことも充分にあ もし株価が乱降下した場合、それまでにないような る。 ボラティリティが出現してしまい、オプションの価格も 大きく変化する。 ヘッジの落とし穴 P182~ つまりどういうことかというと… さらに! 大流行していたプログラム・トレーディングとい 株 売 価現 売 さ う、あらかじめ組み込まれた計算モデルにより 価 り 格物 りら 特定の投資を執行していくシステムをポート の の 下・ のな 先 フォリオ・インシュアランスと組み合わせて使用 指 下 落 指る 落 示 物 の 示 さらなる下げを加速する悪循環のプロセス 悪循環のプロセス 論点 アルゴリズム取引の 是非
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