喫茶室:コラム「MD=マーチャンダイジング」 メーカーの定義する「マーチャンダイジ ング」は「ビジュアルMD=陳列」を意味 しますが、小売・卸売りの場合「MD=品 揃え」を指します。メーカーではこれを 「プロダクト・ポートフォリオ」といいま す。「ポートフォリオ」は投資用語で「資 産の配分」を意味します。 では、「MD=品揃え」とは「商品の区 分」と「組み合わせ」であります。想定す る顧客層の「満足度」を高めると同時に、 「売上」及び「利益」の計画を決めるもの であり、小売業にとっては最も重要な戦略 になる訳です。 一方、 「ビジュアルMD=陳列」 は「棚 割りプラン」をはじめ、「店頭の演出」で あります。顧客の「商品の選びやすさ」を 基本に「フロア・プラン」「ディスプレ イ」など「客動線」を管理し「視覚効果」 を高めます。 「品揃えの幅」と「専門度」の二つの要素を組み合わせる事により、店舗のコ ンセプトを決め、それが顧客の満足度を高める結果にもなります。 専門度を 高める事によって商圏が広くなり、品揃えの幅を広げる事でも商圏が広くなり ます。 しかし、在庫量・在庫管理・店頭管理の負担が増える現象も出ます。 このような要因の中で、「効果」と「効率」の観点から最適な品揃えを勘案する のが「小売業の妙味」とも言えます。 品揃えが決まった後には、製品選択・ 価格の決定・プロモーションの実施等、マーケティングの 4P を展開し、 「顧客 を増やす」プロセスに移ります。 場といわれる所以です。 まさに、小売業はマーケティングの実践の
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