新人看護職員臨床研修プログラム

新人看護職員教育プログラム( )
<新人看護職員の1年間の目標>
1.社会人・専門職業人としての基本的な考え方やマナーを身につけることができる。
2.看護実践はマニュアルをもとに安全で確実に遂行できる。
研修項目
4月オリエンテーション
4月オリエンテーション以降
5月
6月
・病院の組織について知 ・技術研修により、原理原則を振り返る。マニュアルをもとに、安全に技術の経験をつむ。
り、1員としての自覚を持 ・毎日遅刻せずに出勤し、スタッフ同士・患者への挨拶ができる。
つ
目的
・病棟の環境になれる。患者・家族・
職員に挨拶ができる。
・病棟の構造・物品配置を知る。
・患者のVS測定・日常生活の援助技
術を指導者とともに実施できる。
各月の
到達目標
目標
日勤のみ
定時17:00に終了
院
内
共
通 新人オリエンテーション
3/28~4/5
部署内における
新人看護職員の
動き
受
持
つ
患
者
の
選
定
基
準
研修項目
新人研修オリエンテー
ション
・病院の理念・目標
・教育目標と計画
集合教育
・患者の権利と看護者の
責務
看護技術 ・看護者の倫理綱領
研修項目 ・接遇
・他職種の役割
・報告・連絡・相談が行え
る
・患者のV.Sを正確に測
定し、報告することができ
る ・指導者と
共に根拠をふまえた日常
生活援助技術が行える
・診療補助業務を指導の
もと実施することができ
る。 ・予定入
院時業務を指導者と共に
行える
・部署に特徴的な処置・
治療・検査時の看護ケア
を見学できる
3.所属部署における基本的な知識、技術を習得する。
4.必要時指導を受けながら、メンバー業務ができる。
7月
8月
9月
・複数回行う技術の確実さを身につけるとともに、経験のない技術が経験でき
るよう、計画的に取り組む。
・夜勤を行い、1日を通した患者の入院生活を理解し、各勤務の業務を覚え
る。
日勤 + 下旬~夜勤シャドーウィング 日勤 + 下旬~夜勤シャ 日勤
+ 夜勤指導(2回)
ドーウィング (1回)
(1回)
定時17:00に終了
定時15:30に終了し、技術研修へ
<夜勤業務の自立>
夜勤要員となる
*原則、夜勤の1回は実
地指導者と組む
・指導者が受け持った患者を一緒に
みる
1週目:指導者と共に2名の検温を入
力する
2~3週目:指導者と共に1名のカル
テ入力
・集合研修連携用紙を用いて、看護
技術を経験し、指導者と共に振り返
る。
<夜勤>
・指導者が受け持った患者を見学す
る
<日勤>
・受け持ち患者は技術習
得状況に合わせて、受け
持ち数や重症度をあげて
いく
・緊急入院業務を、指導
者と共に行う
・指導者が受け持った患
者を一緒にみる
<受け持ち患者>
1~2週目:2名(軽症)
3~4週目:3~4名(軽
症)
・土・日・祝日の勤務を開
始(余剰人員:2回、指導
者につく)
・未収得技術を習得でき
るよう患者選択する
<夜勤>
・指導者が受け持った患
者を一緒にケアする
1月
2月
3月
・指導者とともに、1人受け持ち患者を持ち、看護計画やケアの実施・評価・修
正の一連の過程を踏む。
・それらを通して、1人の患者を全体的に捉え、基本的な看護を計画的に行う
経験をする。
・継続受け持ち患者を必 ・病棟患者のカンファレン
ス時には参加し、発言す
ず1人担当する
・指導者の指導のもと、 ることができる
継続受け持ち患者の看
護計画を立案し、計画に
沿ったケアの実施・評価
ができる
・日勤業務が一通り行え ・受け持ち患者の看護計 ・指導者の指導のもと、
る ・夜 画を把握し、1日の援助 重傷患者を受け持つこと
ができる
勤業務の内容と流れが を行うことができる
・複数の患者の業務内容
わかる
を整理し、優先順位を考
えながら援助することが
できる
・業務の優先順位を考え
行動することができる
・部署内での周辺業務
(外回り業務・週間業務
等)ができる
<日勤業務の自立>
<夜勤導入>
夜勤要員となるが、受け
持ち数は出来るだけ減ら
す
・指導者とは別の患者を <日勤:受け持ち患者>
みて、指導を受ける
3~4名(軽症)
<受け持ち患者>
予定入院業務
<チューター制
1~2週目:2名(軽症)
<チューター制>
3~4週目:3~4名(軽
症)
・指導者と共に予定入院
業務を行う
<夜勤>
・指導者とは違う患者を
受け持ち、指導を受け
る。 <技術経験>
10月
11月
12月
・夜勤を通して、夜間帯を過ごす患者のケアに必要な技術や業務を習得す
る。 ・日ご
ろの技術を振り返り、安全性・安楽性・経済性・自立性を考えた技術を実施す
る。
・チームの一員として、看護計画に沿った援助を行う。
<継続受け持ち導入>
<日勤>
・緊急入院業務を行う
・できていない技術が経
験できるよう計画的に患
者選択する
<夜勤>
・受け持ち患者は技術習
得状況に合わせて、受け
持ち数や重症度をあげて
いく
<技術経験>
・できていない技術が経
験できるよう計画的に患
者選択する
「継続受け持ち患者担
当」1名
技術習得状況にかかわ
らず、指導のもと、必ず
受け持ちをつけ、看護を
計画的に行う経験をす
る。
ローテーション研修
ローテーション研修
①疾患別
②重症度別
③治療・処置別
の3つのカテゴリーを含めて患者を選
択する
<ポートフォリオ ・「目標の看護師像」を明 「メンバーシップ」「3ヶ月 「安全管理・感染管理」
<ポートフォリオ 開始>
開始>
・ポートフォリオの活用法
確にする
の振り返り」
*研修責任者面接
*本人が振り返りを記入し、先輩がア
ドバイスを記入するノートを作るのも良
い。
・清潔、おむつ交換、口腔ケア ・寝衣交
換 ・患者の移送(車椅子ストレッ
チャー、歩行介助)・体位交換・食事介
助・内服に関する援助 ・点滴管理:薬
剤準備、ボトル交換、刺入・固定、輸液
量の計算・側管からの輸液・ヘパロック
バイタルサインの測定・酸素吸入・パル
スオキシメーター ・吸入・ポートフォリオ
の方法
・経管栄養・皮下注射・筋
肉注射・点滴静脈内注
射・輸液ポンプ・シリンジ
ポンプ・採血
・輸血・血液製剤・薬剤の
管理(毒薬・劇薬・麻薬)
・インスリン製剤
・口腔内吸引
・導尿(男性・女性)
・膀胱瘤値カテーテル
「看護記録」
看護技術
フォローアップ研修
(おむつ交換)
「看護を語る(1)」
「6ヶ月の振り返り」
*研修責任者面接
「多重課題」
「フィジカルアセスメント」 「看護を語る(2)」
「メンタルトレーニング」
*適宜、
適宜、研修責任者面
接
看護技術
フォローアップ研修
(内容未定)
*院内BLS
院内BLS研修
BLS 研修を
研修を受講
する*
*
する
「スキンケア・褥瘡の予
防・アセスメント」
「看護を語る(3)」
「1年の振り返り」
*研修責任者面接
看護技術
フォローアップ研修
(内容未定)
配属部署で必要な
技術研修計画
時間内
自己学習
時間外
その日得た情報を業務終了後に振り返り、次の業務に活かす。
技術経験記録表を活用し、看護技術の研鑽を積む。
4~5月は時間外の勉強会は出席しない。
ポートフォリオ・学習の課題は、教育担当者に報告しアドバイスをもらう。
学習方法やテーマについて指導者の助言を受け、自己学習を始める。指導者 自己学習を進め、自ら指導者に指導を受ける。学習方法をこの期間で身につ
ける。
は、負担にならないよう気をつける。
企画された勉強会に出席する。
企画された勉強会に出席する。
振り返りの記録や学習した内容、メモは、自分自身のポートフォリオに整理し、自分なりの仕事上の虎の巻とする 1ヶ月毎に1つのテーマを決め自己学習ノートにまとめる
(疾患・治療・症候別)
ポートフォリオ作成を続ける
実地指導者
・4月までに、年間教育プ
<プリセプター制
プリセプター制>
ログラムに沿って、OJT
<チューター制
むこと*
チューター制・ 日夜勤指導>*
日夜勤指導>*原則
>*原則、
原則、毎月の
毎月の夜勤の1
夜勤の1回
の1 回は新人と
新人と組む
むこと*
・実地指導者の役割の実施
を計画する
レベルⅣ研修
レベルⅣ研修
レベルⅣ研修
・看護基準・手順の整備 ・部署会議の出席
(テーマは集合教育計画
*実地指導者は、日勤を多くし、一緒 実地指導者会議(テーマ
実地指導者会議(テーマ (テーマは集合教育計画 (テーマは集合教育計画
参照)
参照)
に動けるよう勤務を配慮する。
は集合教育計画参照)
は集合教育計画参照) 参照)
教育担当者
・4月までに、年間教育プ ・教育担当者の役割の実施
ログラムに沿って、OJT ・部署会議の開催・記録
を計画する
・看護技術集団教育の実地・評価
・看護技術集団教育の計 ・部署内オリエンテーション
*ポートフォリオチェック
*ポートフォリオチェック
*ポートフォリオチェック
*ポートフォリオチェック
*ポートフォリオチェック
画と準備
*ポートフォリオチェック
*教育担当者研修
*教育担当者研修
*技術チェック・入力
*教育担当者研修
*ポートフォリオチェック
*教育担当者研修
*ポートフォリオチェック
(テーマは集合教育計画 (テーマは集合教育計画
(テーマは集合教育計画 *教育担当者会議
(テーマは集合教育計画 *教育担当者会議
*教育担当者会議
参照)
(部署会議の記録提出) 参照)
(部署会議の記録提出) 参照)
*部署会議の記録提出 参照)
部署会議
1)日勤業務の独り立ちの様子 (成長した点、今後伸ばす点)
部署教育計画
1)新人の病棟内での様子(出勤状況、表情、食事や睡眠、気が 1)新人の成長した点 (基礎知識や社会人としてなど)
2)できていない技術項目が経験できるよう計画する
2)努力を要する点
部署内オリエンテーショ 張り詰め過ぎていないか、体調管理)
*毎月行うこと
3)新人看護師の精神面の問題があるか?
3)夜勤導入から自立に向けての教育計画・立案
2)新人の業務の進歩状況
*記録は、教育担当 ン計画
→新人職員を交えても良い
3)コミュニケーションの状況(患者、スタッフ、医師、他職種)
者会議で提出する
専門領域看護の知識や技術を学習する。
学習の形態は、自己学習を進めたり、自分たちで準備し、
最低1回は1年目勉強会を行う。
受持ち患者の疾患・治療・看護についてレポートにまとめる
ポートフォリオ作成を続ける
<継続看護指導>
継続看護指導>
実地指導者会議(テーマ
は集合教育計画参照)
*ポートフォリオチェック
*ポートフォリオチェック
*教育担当者会議
*教育担当者会議
(部署会議の記録提出) (部署会議の記録提出)
1)継続受けもち患者担当後の教育計画・実地・評
価
2)夜勤の独り立ちの様子
3)精神面の問題があるか?
最終レポート「実地指導者
を終えて学んだこと」
*ポートフォリオチェック
*技術チェック・入力* *教育担当者会議
(部署会議の記録提出)
ポートフォリオチェック
1)継続受けもち患者担当の進行状況について
(成長した点、今後伸ばす点)
2)1年間の教育目標に沿って振り返り
3)2年目の教育の課題