テクスト意味空間分析法 ~国際化について~ 田中 郁江 岩瀬 隆之介 情野 誠人 国際化とは・・・ 辞書では・・・国際的なものになること 参考:国際・・・国と国との交際。諸国家に関係するこ と 国際的・・・複数の国家に関係するさま (新潮国語辞典) つまり・・・複数の国家がつながりを持つこ と 新聞で一番多く使われているのは? • 国際化が進む • 国際化が叫ばれる → ・まだ実現していない ・実現したいと考えている ・実現しようと推し進めている 実際はどうゆう風に 使われているの? • 仮説・・・国際化=アメリカ化!? 辞書的な意味とは異なった使われ方をしている のではないか? 実際調べてみて • 一つ一つ分析してみた • 国際化=アメリカ化を 指しているもの27% • 主に5つの使われ方に 分かられた 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 アメリカ化 その他 1、国際化=アメリカ化 • 全体の27%(59個) 英語=地球語 →国際化、話せて当然 (例)・国際化により英語教室に通わせている ・英語に第2公用語化 ⇔ 英語が話せる≠国際化 (例)・国際化と言えばすぐに英語を持ち出す ・英語が話せれば国際人というわけではない • 基本的には英語のことが中心に書かれて いる 国際化=異文化交流・理解 • 全体の30%(72個) • 日本の文化を残しつつ他国の文化も理解す る (例)・日韓共催ワールドカップ ・相撲を世界に広めつつ、国技として残す努力を! ⇔ • 他国の文化を受け入れる前に日本の文化を 理解する (例)・国際化が進んでいるからこそ日本の良さを残すべき ・言葉を習うことだけが国際化ではない 国際化=世界の人々 が平等になること • 全体の21%(50個) • 外国人に対して差別をなくす (例)・アパートの大家に「外国人はお断り」と言われた ・日本に住む中国人に対する待遇が悪い ・外国人旅行客が日本で「ガイジン」を理由に公共宿泊施設の使用を 断られた • 男女差別をなくす (例)・夫婦別姓のパスポートを認めるべきだ • 日本が積極的に世界の国と協力する (例)日本が積極的に地球の平和のために貢献すべき 国際化=身近な国 と密接になること • 全体の11%(26個) • 隣国ともっと仲良くなるべき (例)・北朝鮮と“近くて近い国”になるため日朝国交正常化の実現をはか る ・日本と中国はもっと文化交流を発展させるべき • 地域に住む外国人と仲良くする (例)・近隣とのかかわりの認識があってこそ、一歩進めた国際化に行き着 く ・国際化とは足元から個人的なかかわり始まること • 教育改善 (例)・近代史教育をしっかりやって今よりアジア諸国と仲良くなる 国際化=ある物事を広めること • 全体の13%(32個) • スポーツを世界に広める (例)・相撲を世界に広める ・国際化に伴った外国人力士、プロ野球選手の誕生 ・柔道の国際化 • 国際的なものを日本国内に広める (例)・国際手話「ジェスチューノ」の普及 ・日本の学校にディベート活動を取り入れる • 情報の共有化 (例)・核実験について知る ・戦争、被爆体験の共有化 検証してみて・・・ • 辞書的な意味(=複数の国家でつながりをもつこ と)で使われているのだろうか? →ほとんど使われていない • 仮説=国際化・・・アメリカ化はあたっている か? →当たっている面もある しかし それではいけないと訴えている意見の方が多い 真の国際化とは!? • 英語を話せることは国際化とは言わない • 日本人は外国人に対して偏見がある →まずはそれをなくすこと • 身近な国から密接につながる →いきなりすべての国と密接になるのは無理。 身近なところから • 近隣の外国人と仲良くなることが国際化の第 一歩
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