住民・国民の教育意思形成

住民・国民の教育意思形成
民主主義と教育
教育と教育意思形成
• 教育は「社会」における意思的行為である。
– 意思には、何を教えるか、教師をどのように決め
るか(誰に)、場所や費用をどのように調達する
か等々が含まれる
• 一人の教師→その教師の意思ですべて決定
– 寺子屋・徒弟制
• 複数の教師・学生→意思の調整が必要
国レベルの教育意思形成1
• 教育は第四権か:小林直樹の提起
– 教育を国会(立法)と文部科学省(行政)という通
常の三権から外して、独立した意思形成に
– 「国民の教育権論」と「国家の教育権論」の対立
が背景
国レベルの教育意思形成2
• 文部省の変遷
– 戦前:教師養成と教科書作成
– 戦後改革:廃止論も→学者文相で生き延びる
– 日教組と協力→対立→是々非々
– 90年代改編で強大化(科学技術行政も)
• 指導助言を軸とした行政指導
– 事実上の監督行政
地方の制度・行政
• 戦前:内務省の管轄
• 戦後:教育委員会制度
• 公選制から任命制へ
– 公選制と財政自主権→任命・一般行政
• 現在でも改革論議
– 民意をどのルートで反映させるのか
• 教育委員会・議会・首長
– 教育は第四権なのか
学校の運営
• 学校は単層構造か重層構造か
• 校長は身分か役割分担か
– 日本:原則ベテラン教諭が試験で昇進
– オランダ:校長資格(最初から校長の人が多い)
– シュタイナー学校:校務分掌のひとつ
• 職員会議の問題
– 校長は教師の意向を汲んで運営すべきなのか
学校の運営2
• 児童・生徒・学生の意思
– 日本は「教育の対象・方法」としての「~会」
– ヨーロッパ:意見表明権→代表が参加
• 保護者の意思は(10坪主義から開放へ)
– PTA ほとんどの学校にあるが、権限はない。役
員(代表)の選出の困難。学校の役員への遠慮
– 学校評議会 校長が選出し、意見具申
– 学校運営協議会 教委が設置し、一定の権限
オランダの親参加制度の「権限」
• 同意の権限内容については
– 学校教育目的の変更
– 教授計画・試験規則、学校の計画の制定・変更
– 学校規則の制定・変更
– 学校への親の支援活動の制定と変更
– 安全・健康・福祉に間銑規則の制定と変更
– 職員規則の制定と変更
– 学校の移転や分校、他の学校との合併