新建・寺子屋(モダニズムの研究)216 報告 近代建築を多角的に検討/モダニズム建築文献再読; 近代建築を多角的に検討/モダニズム建築文献再読; 2015. 2.18 木造モダニズムの発見―1 話:三沢浩 未完原稿『日本独自の木造モダニズム発見―レーモンドから前川、吉村そして丹下―』 第1回 ■寺子屋 216 は 5 名の参加で開催しました。 2.今日の第1回目の内容は第1章(3節)と第2章(7節) ■今回から木造モダニズムについてみていきます。 1)レーモンドはなぜ日本にやってきたのか;タリアセンで プレファブを学ぶ 欧州発のモダニズム概念が日本の歴史に結合し融接し たとき、なぜ木造という風土建築がその接合を可能にし たのか…。これから探っていきたいと思います。 ********************** 新建・寺子屋 216 20150219 話・三沢浩 2)滞日を決定した理由;タリアセンの俯瞰図から東京へ 誘われ、「帝国ホテル」俯瞰図へ 3)日本で発見した近代建築の理念;民家や伝統的建 築には「近代建築」との類似点が 木造モダニズムの発見―1 3.第2章は「木造モダニズムの発見について」 未完原稿『日本独自の木造モダニズム発見』第1回 1)和風へのこだわり、木造の耐震性への心配;「浜尾子 爵夫人別邸(1927)」では合板、折りたたみ鋼製窓 ―レーモンドから前川、吉村そして丹下― 1.経過についてと全体の説明と 1)王国社に原稿渡し(2014.11)、出版は未定 2)コルビュジエの「エラズリス邸案」に啓発される;彼のス ケッチに基づき「夏の家(1933)」を実現 2)『建まち』に連載3回(2012.3~5) 3)「夏の家」木造ドミノ式の再現;スケッチを元に忠実に 再現したのは「木造ドミノ」を知りたかったから 3)「ギャラリーA⁴(エークワッド)」で「坂倉順三/前川國 男/木造モダニズム展」(2008.4~6) 4)軽井沢式とは単一材…;数軒の軽井沢の木造は横板 張りの内外、構造のあらわし 4)藤森照信が「ちらし」で解説、年1回予定で木造とり上 げ 5)大小住宅の示す先見性;「赤星喜介邸(1932)」は「ク ック邸」の応用、「赤星鉄馬邸(1934)」「川崎守之助邸 (1934)」はRC造モダニズム、「ケラー邸(1935)」「ブレ ーク邸(1935)」は横板張りの木造モダニズム 5)『SD』2000 年 9 月号「特集・木造モダニズム 1930's ~1950's」 6)「ギャラリーA⁴」では「<札幌聖ミカエル教会>とアント ニン・レーモンド展」(2010.4~6) 6)日本とアメリカで;RC造、木造のモダニズム、「プレフ ァブ・ターゲット」は下町風木造2階建 7)サブタイトルは「日本で発見した木造モダニズム」 7)いつ木造モダニズムに気がついたか;「聖ポール教 会」は木造鋏状トラスで新しい構法だった 8)ここで提案したのは未発表作品「英国館(1937)」「旧 三重県立大学付属図書館(1951)」だった 4.今後の予定;1 4.今後の予定 ヶ月に一度、6回くらい続けたいが、 担当を変えるかどうか 次回 <寺子屋 217> 217> ■近代建築を多角的に検討■モダニズム建築に関する著作再読 木造モダニズムの発見-02 木造モダニズムの発見- 『日本独自の木造モダニズム発見』第3章第4章から 話:三沢浩 2015 年3月25日 3月25日 (定例は第 3 水曜日ですが今回は第4水曜日です) PM7: :15~ ~ 場所:新宿区水道町 2-8 長島ビル2階(江戸川橋駅神楽坂駅徒歩5分) 会費:400 円問合:大崎元 (有)建築工房匠屋 03-3716-1743 3716-8459(fax) [email protected] 『日本独自の木造モダニズム発見』 ―レーモンドから前川、吉村そして丹下へ― 目次 まえがき 第1章 レーモンドの来日と滞日 第7章 戦前のモダニズムと近代建築 1.なぜ日本にやってきたのか 28.土浦亀城とライトとの関係など 2.滞日を決定した理由 29.日本のモダニズム建築の両義性 3.日本建築に発見した「近代建築」の理念 30.国際・近代建築と木造モダニズムの違い 31.逓信建築の木造モダニズムの時代 第2章 木造モダニズム建築の発見に向けて 4.和風へのこだわり、木造住宅の耐震性への心配 第8章 戦後の木造モダニズム最盛期 5.ル・コルビュジエの「エラズリス邸計画」に啓発され る 32.増沢洵の最小限住宅の「自邸」 6.「夏の家」は「エラズリス邸計画」の木造ドミノ式再 現 7.軽井沢式は単一材と簡素生活の実践 33.谷口吉郎、池辺陽、清家清の木造建築 34.丹下健三「自邸」の持つ意味 35.木造軸組構造は日本の伝統的構法 8.大小住宅の示す先見性とは 9.日本とアメリカで木造モダニズムの住宅づくり 10.いつ木造モダニズム建築に気がついたか 第9章 レーモンドの木造モダニズムと現実 36.「フラットルーフの家」と米軍家族の「ベーシックハ ウス」 37.「サロモン邸」「ブロワー邸」の木造状法 第3章 知られていなかった木造建築の発掘 11.見立鉱業所倶楽部の「英国館」の存在 38.「カニングハム邸」の鋏状トラスの立体空間 39.平面の変わり種だった「旧足立別邸」 12.「旧図書館」が「レーモンドホール」として保存され た 13.「旧三重県立医科大学付属図書館」の木構造の 迫力 第4章 吉村順三の木造モダニズム 14.吉村はレーモンドに何を学んだか 第 10 章 レーモンドの自邸、別邸などの共通点 40.レーモンド・スタイルの基本「麻布の自邸及び事務 所」 41.残っている「旧井上邸」と「自邸」の「スタジオ」 42.「葉山別邸」、軽井沢の「新スタジオ」の特徴 15.MoMAの日本住宅に木造の真髄を 16.「松風荘」の伝えていることの普及 17.鳥になって森の中で過ごすための別荘 18.「森の家」はレーモンドの「夏の家」の切りとり 19.レーモンドの教えを守り続けた吉村 第5章 前川國男の建築とその変化 20.前川はレーモンドに何を学んだか 21.レーモンド事務所で五年間働いた前川 第 11 章 教会建築に残る木造モダニズム 43.「聖ポール教会」から「ピクニック・シェルター」へ 44.流れを汲んだ「聖アルバン教会」「聖ミカエル教会」 45.RC造教会に連担する木造の「新発田教会」 第 12 章 日本で発見した木造モダニズム 46.日本における木造建築の位置づけ 47.木造からRC造へと転換した時代 22.戦前から戦後への前川の転向、変化 23.民家風に伊勢神宮を加えた「前川邸」 第6章 藤井厚二の木造モダニズム 24.藤井の設計した「聴竹居」とは 25.藤井の「聴竹居」に関する研究の拡大 26.著書『日本の住宅』とその周辺 27.気候、地域性の主張とレーモンド あとがき
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