東京モラロジー・ビジネス・クラブ(TMBC)講演会報告メモ 講師:金子 信夫 先生(公益財団法人 モラロジー研究所教育者講師)・ 元神奈川県秦野市教育委員会教育長 『 『鵜の目、鷹の目 ~この時代に求められる生涯学習とは~ 』 開催日:平成27 年11月7日(土) 場所:麗澤大学東京研究センター(西新宿) <金子 信夫(かねこ のぶお)講師のプロフィール> 1948(昭和23)年、神奈川県大磯町生まれ。横浜国立大学教育学部卒業後、1972年より秦野市中学 校教諭。2000年秦野市立本町中学校校長、2003年秦野市教育委員会教育長。 2011年退任後、東海大学講師。2012年より公益財団法人モラロジー研究所教育者講師。 --------------------------------------------------------------------------------------------- 1.講義の概要 今回は、元秦野市教育委員会教育長で、現在モラロジー研究所教育者講師でもある金子信夫講師を お迎えし、 「鵜の目、鷹の目 -この時代に求められる生涯学習とは-」というテーマでお話いただき ました。現在は東海大学講師でもあり、日々全国の教師を目指す学生に講義をされておられることか らもとてもユニークな講義形式で講義は進みました。 まずは、BGM 付きのスライドショーでの自己紹介から始まり、会場は一気に講義に引き込まれま した。自己紹介ではこれまでのご経験に基づいた教育現場や行政の内幕をお話しいただき、道徳の授 業の難しさ、教育基本法をひも解いての生涯学習の理念についてお話をいただきました。 松尾芭蕉の「不易と流行」からの引用では、講師の私見として「変わらぬものを変わりゆくときの 流れに合わせ、新たな価値を加えて改めて認識させるように努力する」ことではないかと語られ、教 育についても今の時代に合わせて、大切なものを理解してもらえるように努力する必要がある。中教 審 2012 年の答申で「大学教育の質的転換」の必要性が示され、 「汎用的能力の育成」を実現するに は教育方法そのものを変えてゆく必要があるとのお話には、説得力がありました。 そこで現在広まりつつある、アクティブラーニングという手法を紹介され、 「何を教えるか」から 「何ができるようになるか」に重点が変わりつつあること、この流れは生涯学習や日々の人間教育そ のものにあたるのではないかとお話されました。 そして講師の日々の生活で意識されている“青春” (理想に向かう、情熱、子どものような探究心) であり続けることが大切ではないかと力説され、教員を目指す人には「自分だからできる、自分にし かできない仕事であるとの誇りと責任をもって最後までやり遂げる“使命感”を持ってください」を 伝えています、と締めくくられました。 2.講師への質問及び感想等 3.参加者の状況と、および改善提案等 ・教師の修養に関する国の指針はあるのか? →修養は自己研さんの意味もあり、国として制度化するのはなじまないと考える。 ・アクティブラーニングはいろいろと取り組まれているように感じるが、実状はどうか? →みんなでワーワーやるのがアクティブラーニングと思っている教師もいる。 活動あって指導なしではいけない。子供の心に火をつける教師を目指してほしい。 参加者数:10 名 (初参加者数 1 名) 以上 (文責:TMBC 加藤 善幸)
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