国際比較ゼミナール

国際比較ゼミナール
金融市場
辻 文野
伊藤 瑠美
間仁田 修
島崎 恵子
渋谷 優子
佐藤 藍
真田 博幸
結論
個人資産を投資に持っていけば、市場
が活性化するようになるであろう。
つまりは経済回復への期待につながる
キーワード・・・投資
・市場の活性化
市場の活性化には市場の安定が最重要である。
株や証券などの市場を安定させ、さらに
信頼性を上げるため政府や民間で行わ
れている対策や政策とはなにか
・自己責任
個人が責任を取れる=個人の市場への参入
政府に依存せず、自己資産を動かす
際にどれだけ個人が市場に対して積
極的にアプローチしているか
アメリカ合衆国
金融市場の特徴:
「投資型」
・投資型への移行と手段
・自己責任の重要性(エンロン事件より)
・金融市場に対する信頼性の回復・強化
(政府政策・企業対策)
金融市場の特徴と背景
<投資が活性化した背景として考えられる事>
・銀行タイプ(貸付・預金)の金融機関の後退
⇒投資信託や株式の証券関連機関の拡大
(例) MMF:短期国債など、短期公債を対象とした
投資信託の一種
・年金制度の移行(確定給付型→確定拠出型)
(例) 401Kプラン:個人別管理・運用型の年金システム
・(投資)教育制度や管理・監視制度の充実
⇒・教育システムを通じての国民性の確立
・迅速な政府の対応で得てきた国民の厚い信頼
金融の動向(手段)
・投資信託(Mutual Fund)
・ヘッジファンド
・株式(証券関連)
・住宅投資
・401K(年金制度)の導入
自己責任の重要性
エンロン事件:2001年大手エネルギー会社エンロンの倒産を
めぐり、世界大手の会計事務所アンダーセンの
不正会計が発覚し、米国中を巻き込んだコーポ
レート・ガバナンス 問題。
↓
国民の市場に対する不信感
企業側の責任もさることながら、企業選択にあったての消費者個
人の自己責任が問われるきっかけとなった。
↑
それらに対応すべく・・・
政府:2002年7月 企業会計改革法
を成立。
国民からの信頼性回復と強化
<強い国アメリカへの消えない厚い信頼>
・政府の迅速な対応
(例) エンロン:発生から9ヶ月、企業会計改革法制定
・信用回復への自助努力
(例) コーポレートガバナンス改革、会計監査の強化
・企業間競争 (金融商品の充実)
・困難を乗り越えていける強い国民性
(例) アメリカ同時多発テロ(9/11)
米国の株式保有構造
各国比較表
個人投資家 投資教育
アメリカ
イギリス
韓国
スウェーデン
多い
盛ん
行政関与
一部強い
イギリス
・教育の充実
・金融市場の規模
1986年 金融ビッグバン
固定手数料
単一資格制
出資比率規制
自由化
2000年 金融サービス市場法
・銀行 証券 保険に関する法律を一元に管理
・金融に関する苦情の一本化
・金融サービス庁の制定
目的
・英国の金融システムにおける信頼性の維持
・金融システムに対する公衆の理解の向上
・消費者に対する適切な保護
・ 金融犯罪の抑止
・その他にも
破産法制の改革
規制改革2001 年法 など
手数料
イギリスの株式保有構造の推移
市場の規模
額(10億ドル)
各国市場における債権発行額
1200
イギリス
アメリカ
日本
1000
800
600
400
200
0
1990~1994平均 1995~1999平均
2000年
2001年
2002年
年
(出所 トムソン フィナンシャル社)
結論
イギリス
教育と規制緩和(自由化)に
よって金融市場が活性化
各国比較表
個人投資家 投資教育
行政関与
アメリカ
多い
盛ん
一部強い
イギリス
多い
盛ん
強い
韓国
スウェーデン
韓国
情報開示、透明性の向上
積極的な外資導入
情報開示、透明性の向上
97年の経済危機以前
政府・企業ともに、規制や財閥同士の関係
の強さから「閉鎖的な市場」を作っていた
↓
投資に関して、
個人投資家の割合がふえてきている
その他、オンライン取引も増加傾向にある
積極的な外資導入
IMFプログラム
98年 外国人投資促進法 により構造改革断行
→ ・情報開示の進展、規制の緩和により
海外からの証券投資、直接投資が活発化
・不良債権の早期処理などで市場の信頼性
を高め、さらに投資を行いやすい環境作り
に励んでいる
株式保有構造
韓国の現状
海外からの投資が増えていている
→市場の活性化につながっている
個人投資は増えてきているが、
国内における投資はあまり発展していない
状況にある
各国比較表
個人投資家 投資教育
行政関与
アメリカ
多い
盛ん
一部強い
イギリス
多い
盛ん
強い
韓国
普通
少ない
弱い
スウェーデン
スウェーデン
インフレターゲット
個人の政府依存
インフレターゲット
1931年インフレターゲット導入
(プライス・レベル・ターゲット)
ニュージーランド・イギリス
スウェーデン(以前)
物価上昇
物価抑制
違いあり
1931年 クローナの切り下げ
公定歩合の操作
1933以降、物価の上昇
・雇用水準のUP
・1930年代経済見通しがよくなった
国民の政府依存
80%
所得税・地方税
60%
国税
地方税
社会保障負担
40%
20%
0%
租税負担等の国民所得比
33%
消費税 25%
・国民の税負担が大きい= 可処分所得は少ない
1.投資をするという資金がなくなる
あったとしても貯蓄して大きな買い物をする
2.政府に多くの税金を払っているため・政府
を信頼しているため将来を安心
このことによって海外の個人投資家は大口であるが、
国内の投資家は小口投資家になってしまっている。
スウェーデン財政難
→国民の資産運用に対して呼びかけ(1999
年)
少子高齢化のため
依然として政府に依存
投資家の上昇はしていない
政府としての投資教育については義務教育化
はされていない
注:小口投資家は約8万人(総人口887万人)
各国比較表
個人投資家
投資教育
行政関与
アメリカ
多い
盛ん
一部強い
イギリス
多い
盛ん
強い
韓国
普通
少ない
弱い
スウェーデン
少ない
まだ少ない
弱い
結論
海外において、
・市場の安定性、信頼性の維持のため
に政府が積極的に行動を起こしている
・政府から自立し、個人の市場参入が発
展している国ほど市場が発展している。
The END